おしらせ
【エリザベス女王杯】ヌーヴォレコルト 昨年クビ差2着の雪辱なるか
11月15日、京都競馬場ではエリザベス女王杯(GI、芝2200m)が行われる。
昨年このレースでクビ差2着だったヌーヴォレコルト(牝4、美浦・斎藤誠)は、秋初戦のオールカマーで0秒2差の2着と上々の滑り出し。そこで切れ味の差を見せつけられた勝ち馬ショウナンパンドラは今回不在なだけに、首位にもっとも近い存在と言えるだろう。休み明けの前走で馬体が仕上がっていた感はあるが、この中間も馬体減りはなく、絶好調をキープしている。負荷が掛かる調教をされても落ち着いている点にも好感が持てるし、注文の付けどころがない印象だ。完成の域。
昨年このレースを制したラキシス(牝5、栗東・角居)は4月の大阪杯でキズナらを退け、貫禄を示した。近3戦は宝塚記念で8着、札幌記念で5着、京都大賞典で4着とパンチを欠いた結果が続いたが、枠順や展開に泣かされた部分は大きく、それでいながら着差は僅差。力が衰えた印象はない。勢いこそ他馬に譲る感はあるが、GI勝ちの舞台で憂さを晴らす走りを見せたいところだろう。前走がマイナス16キロでの出走だったが、本来これぐらいがベスト体重。ゆえに中間は馬体面に気を使うことなく、入念な攻めが積まれている。時計は平凡だが前進気勢は前走以上のものを見せており、精神面の進境は大きそうだ。
クイーンズリング(牝3、栗東・吉村)は前走の秋華賞で大外からメンバー最速の脚を繰り出し、勝ち馬ミッキークイーンにクビ差の2着まで迫ってみせた。1400mの重賞勝ち馬で今回の距離がどうかだが前走でしっかりタメることができていたあたり、こなしていいだろう。前走後すぐに乗り出せており、GIを走ったダメージからの回復は順調のよう。1週前は栗東坂路で素軽い伸びを披露。前走と変わらぬデキで臨めそうだ。
牡馬相手のきさらぎ賞を快勝したルージュバック(牝3、美浦・大竹)は桜花賞、オークスでいずれも1番人気に推された。桜花賞は9着に終わったが、オークスではミッキークイーンに3/4馬身差の2着に入り、世代上位の力を示している。中間一頓挫があり、札幌記念を回避。ここへはぶっつけになったが馬体に太目感はなく、かといって細くもなく、休み明けとしてはベストの仕上がり具合。気合乗りも申し分なく、間隔を大きく取ったローテは吉と出ている感すら。関西への長距離輸送もすでに経験済みだし、この馬の力は出せる態勢は整いつつある。
アルゼンチン共和国杯にも登録があったマリアライト(牝4、美浦・久保田)だが、結局こちらへ回ってきた。ここまで重賞勝ちはないが前走強豪揃いのオールカマーが、休み明けでプラス12キロでの出走ながら5着。地力強化ぶりは顕著と言える。輸送を控えており、中間の攻めはやや手控えたものになったが、僚馬を追い詰める際の気迫は前走時以上のものがあった。順当に上積んでいる。
前哨戦の府中牝馬Sでは11番人気ながら、2着に1馬身以上の差をつけ快勝したのがノボリディアーナ(牝5、栗東・松永昌)だ。それまでは先行策が目立つ馬だが、鞍上C.ルメール騎手が追って味があるところを改めて引き出した感。今回鞍上はスイッチとなるが、名手武豊騎手なら遜色ないだろう。脚質に幅が出たのは何よりだし、坂路で走らないタイプの馬が馬なりで4F52秒6をマークと状態は更に上積んでいる。前走をフロック視するのは禁物。
タッチングスピーチ(牝3、栗東・石坂)は、ローズSでミッキークイーンを封じ快勝した。しかし前走の秋華賞は6着。出脚の鈍さが祟って後方からの競馬となり、4コーナーでは外に振られる不利もあってのもので、それで0秒3差なら力の一端は示せたと言っていいだろう。同じ京都でも外回りとなる今回、反撃に出たい。ただし夏に札幌で使われており、今回が叩き4戦目。中間は調整程度の動きで、状態はギリギリ平行線だろう。
昨年このレースで0秒3差の4着だったフーラブライド(牝6、栗東・木原)は、強豪揃いの前走京都大賞典でラブリーデイに0秒4差の5着。さすがは京都巧者と言ったところだ。その前走がいささか急仕上げだっただけに、1度使われた今回の上積みは大きく見込んでいい。京都大賞典での走破タイムはペース、馬場の違いがあるにせよ昨年と今年では、今年のほうが1秒0速かった。牡馬に揉まれたのが糧となり、6歳秋にしていよいよ本格化か。昨年以上の走りに期待。
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