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【今週の重賞】[ラジオNIKKEI賞]秋の飛躍に向けサトノヘリオスら始動

■7月3日、福島競馬場で第71回・ラジオNIKKEI賞(GIII、芝1800m)が行われる。

サトノヘリオス(牡3、栗東・友道)は皐月賞17着からの巻き返しを狙う。その皐月賞は良いポジションをとったものの折り合いを欠き、最後の伸びを欠いてしまったが、2走前のスプリングSのように中団の内でじっくり脚を溜める競馬ができれば巻き返しは可能だろう。当地は初めてだが、近親にエアアンセム(福島記念3着)、エアシェイディ(AJCC勝ち、福島テレビOP1着)がいる血統背景からも小回り競馬場への舞台替わり問題ない。中10週以上のレースで【1.0.1.0】と久々を苦にしないタイプなだけにここで勝利して秋の飛躍につなげる。

ホープフルSで掲示板を確保したボーンディスウェイ(牡3、美浦・牧)からも目が離せない。前走の皐月賞は果敢に先行したが、早い流れに対応できず14着に敗れてしまった。しかし2走前の弥生賞では後のダービー馬ドウデュース、ダービー3着馬アスクビクターモアに迫る僅差の3着に善戦しているように、ここに入れば実績は最上位だ。福島も新馬戦(2着)、2歳未勝利(3着)と経験済みで、起伏の小さい舞台で巻き返してもおかしくはない。

ソネットフレーズ(牝3、美浦・手塚)も有力候補の1頭。脚部不安の為デイリー杯2歳Sからの直行ローテだった前走のNHKマイルCではパドックで気合を見せないままレースに入ってしまい、中団前めの内を追走するも流れに乗れないまま位置を下げ、直線は伸びるシーンもなく失速して17着に大敗した。精神面の問題は付きまとうが、全く力を出していなかったため大敗は度外視してもいいだろう。兄のボーデン(現3勝クラス)は昨年の本レースで1番人気を背負い6着と悔しい思いをしているだけに、その借りを妹が返せるか注目。

フェーングロッテン(牡3、栗東・宮本)は前走白百合Sでヴェローナシチーら好メンバーが揃うなか逃げ切り勝ちを収めた。そのラップも秀逸で、前半は力み気味で大逃げする形だったが、ラスト3Fで11秒3-11秒5-11秒9と11秒台を連続して計測したように、飛ばしてもバテないのがこの馬の強み。本レースでは逃げ馬が馬券によく絡んでおり、昨年もノースブリッジ(後にエプソムC勝ち)が逃げて3着に粘っていた。豊富なスタミナを武器に重賞初制覇を狙う。

ほかにも、毎日杯で2着に健闘したベジャール (牡3、美浦・田中博)、桜花賞13着から巻き返しを狙うクロスマジェスティ(牝3、美浦・水野)、デビュー以降連対を外していないゴーゴーユタカ(牡3、美浦・武井)など、魅力のある馬も多数参戦。面白いレースとなりそうだ。

(Text:Nishidate)

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