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【重賞完全攻略データ】チャンピオンズC(GI)を徹底分析!

2013年までは「ジャパンCダート」の名称で施行されていた国際招待ダートGI競走。2000年にジャパンCダートとして新設されて以降、東京(臨時の中山含む)→阪神→中京と施行競馬場が変わり、距離も2100mから1800mに短縮されたが、国内トップクラスのダート馬が集結するハイレベルな一戦であることに変わりはない。ここではジャパンCダートとして施行された東京と阪神の施行年も含め、過去10年のデータをヒントにその狙いどころを探っていきたい。

ダートGIというと、交流GIを見ても人気上位の馬が強い印象がある。そこでまず人気別の成績を見てみたい。

■人気別成績
1人気   【5.1.2.2】/勝率50.0% 連対率60.0% 複勝率80.0%
2人気   【1.0.1.8】/勝率10.0% 連対率10.0% 複勝率20.0%
3人気   【1.1.1.7】/勝率10.0% 連対率20.0% 複勝率30.0%
4人気   【1.0.0.9】/勝率10.0% 連対率10.0% 複勝率10.0%
5人気   【0.2.0.8】/勝率0.0% 連対率20.0% 複勝率20.0%
6?9人気  【2.5.3.30】/勝率5.0% 連対率17.5% 複勝率25.0%
10人気以下 【0.1.3.64】/勝率0.0% 連対率1.5% 複勝率5.9%

上位人気では1人気の成績が突出して良いが、2?4人気は苦戦している。そのかわり、5人気も含めた9人気までのいわゆる「中穴タイプ」の激走が目立つ。さらに10人気以下の3着好走もそれなりにあり、1人気が強いといっても馬券的に堅いレースというわけではない。また、中京施行1回目となった2014年、いきなり1人気が消えたのはデータ上、気になるところだが、逃げ馬の出遅れという予想外のケースでもあり、中京替わりが要因であるとは考えづらい。1人気は競馬場がどこであれ、まともに走れば今後も好走確率は高そうだが、もし消えるとすれば前記のアクシデントのようなケースか、乗り替わりがあった場合だろう。2013年以前の9年で、1人気で唯一着外(4着)に敗れたローマンレジェンドは、岩田騎手からM.デムーロ騎手への乗り替わりだった。他にも2008年のヴァーミリアンが武豊騎手から岩田騎手への乗り替わりだったが、こちらもダントツ人気で3着だった。馬券には絡んだが思ったほどには走らず、乗り替わりの1人気は過信できない。

次にステップ面。過去の好走馬(3着以内)の前走をリストアップしてみると以下のようになる。

■ステップ別成績
JBCクラシック【3.5.4.37】/勝率6.1% 連対率16.3% 複勝率24.5%
武蔵野S    【3.2.1.26】/勝率9.4% 連対率15.6% 複勝率18.8%
みやこS    【2.2.2.19】/勝率8.0% 連対率16.0% 複勝率24.0%
南部杯     【1.0.0.4】/勝率20.0% 連対率20.0% 複勝率20.0%
銀蹄S     【1.0.0.0】/勝率100% 連対率100% 複勝率100%
トパーズS   【0.1.0.1】/勝率0.0% 連対率50.0% 複勝率50.0%
エルムS    【0.0.1.1】/勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率50.0%
ブラジルC   【0.0.1.1】/勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率50.0%
白山大賞典   【0.0.1.0】/勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率100%

主力ステップは、JBCクラシック、武蔵野S、みやこSのほぼ三つ巴で、これらの組で上位が独占されるか、他の組がこの3組にどう絡むかが焦点になる。近5年でいえば、昨年はエルムS組が3着に入ったが、それ以前の4年は上記3組が独占した。つまり、狙いの中心はあくまでもJBCクラシック、武蔵野S、みやこS組にして、他の組は重賞組を押さえるというスタンス。以前には好走例もあったオープン以下の組は狙いを下げたい。

では、中心となるJBCクラシック、武蔵野S、みやこS組の狙いどころだが、その着順別成績をそれぞれ見てみよう。

■JBCクラシック組の着順別成績
1着馬   【1.1.2.8】
2着馬   【1.2.0.8】
3着馬   【0.1.2.4】
4?9着馬 【1.1.0.16】
10着以下馬【0.0.0.1】

■武蔵野S組の着順別成績
1着馬   【1.1.0.5】
2着馬   【1.0.0.5】
3着馬   【0.0.1.3】
4?9着馬 【1.1.0.11】
10着以下馬【0.0.0.2】

■みやこS組の着順別成績
1着馬   【1.0.1.3】
2着馬   【1.0.0.3】
3着馬   【0.1.1.2】
4?9着馬 【0.1.0.11】
10着以下馬【0.0.0.4】

いずれも3着以内が馬券になりやすい。とはいえ1着馬の信頼度が特別高いということはなく、入着(2?5着)からの巻き返しにも要注意。また6着以下でも1ケタ着順なら、GI好走実績(3着以内)があることを条件に好走は可能だ。

次にダート実績を見ていきたい。過去10年の連対馬のダートGIの実績と、本番までのダート戦での連対率は以下の通り。

■連対馬の本番までのダートGI好走実績とダート戦連対率
2005年カネヒキリ/GI2勝、ダ連対率100%
    シーキングザダイヤ/GI2着2回、ダ連対率57%
2006年アロンダイト/なし、ダ連対率80%
   シーキングザダイヤ/GI2着5回、ダ連対率71%
2007年ヴァーミリアン/GI2勝、ダ連対率63.6%
    フィールドルージュ/GI3着1回、ダ連対率53%
2008年カネヒキリ/GI4勝、ダ連対率80%
    メイショウトウコン/GI3着2回、ダ連対率50%
2009年エスポワールシチー/GI2勝、ダ連対率89%
    シルクメビウス/GI2着1回、ダ連対率64%
2010年トランセンド/なし、ダ連対率73%
    グロリアスノア/なし、ダ連対率55%
2011年トランセンド/GI3勝、ダ連対率81%
    ワンダーアキュート/なし、ダ連対率60%
2012年ニホンピロアワーズ/なし、ダ連対率71%
    ワンダーアキュート/GI1勝、ダ連対率58%
2013年ベルシャザール/なし、ダ連対率80%
    ワンダーアキュート/GI1勝、ダ連対率58%
2014年ホッコータルマエ/GI5勝、ダ連対率58%
    ナムラビクター/なし、ダ連対率56%

ダートGIへの未出走馬を除けば、ダートGIで好走実績があることがベター。ダートGIへの出走経験がありながら、好走がなかったのは2010年のグロリアスノア、2011年のワンダーアキュート、2012年のニホンピロアワーズのみ。また、連対全馬にいえるのはダート戦での連対率が非常に高いということ。最低ラインは50%で、とにかく高い安定性が求められる。また、ダート戦のキャリアの有無は記していないが、最低でも5戦は必要。フェブラリーS共々、たとえ芝のGI級であってもダートのキャリアが浅ければ好走の期待はもてない。

さて最後に騎手の傾向を少々述べておきたい。以下は連対歴のある現役騎手の成績ランキング。

■騎手成績ランキング
武豊 【2.2.0.5】
C.ルメール【2.0.1.4】
幸英明 【1.0.2.3】
酒井学 【1.0.0.3】
横山典弘【0.2.0.2】
和田竜二【0.2.0.1】
小牧太 【0.1.1.5】
田中博康【0.1.0.1】

武豊騎手の安定感は光るが、4連対中3回は1人気のもので、乗り馬に恵まれないと名手でもさすがに苦しい。もっとも注目したいのはルメール騎手。欧州出身の外国人ジョッキーは追えるが、ダート戦は不慣れ、不得手というタイプもいて、芝のレースよりも手を出しづらいが、ルメール騎手だけは別格。ダートの強豪は息の長い活躍をするので、幸騎手のように馬券になった3回はすべて同一馬(お手馬)というケースもままあるが、ルメール騎手の2勝3着1回はすべて異なる馬でのもの。しかも2勝は3、4人気で挙げ、3着は12人気。参戦していれば、人気の有無にかかわらず注目してみたい。

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