おしらせ
【重賞完全攻略データ】有馬記念(GI)を徹底分析!
いよいよ1年の締めくくりの大一番、有馬記念。「ファンの夢が走るレース」といえども馬券はしっかり的中させて、新たな1年に向かいたいもの。ここでは過去10年のデータから
狙いどころを探っていきたい。
まずは単勝人気ごとの成績だが、はっきりとした特徴が出ている。
■単勝人気別成績
1人気 【5.3.1.1】/勝率50.0% 連対率80.0% 複勝率90.0%
2人気 【2.0.2.6】/勝率20.0% 連対率20.0% 複勝率40.0%
3人気 【0.0.1.9】/勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率10.0%
4人気 【2.1.0.7】/勝率20.0% 連対率30.0% 複勝率30.0%
5人気 【0.1.0.9】/勝率0.0% 連対率10.0% 複勝率10.0%
6?9人気 【1.3.3.33】/勝率2.5% 連対率10.0% 複勝率17.5%
10人気以下 【0.2.3.56】/勝率0.0% 連対率3.3% 複勝率8.2%
1人気が圧倒的に強く、馬券に絡まなかったのは2007年のメイショウサムソンだけ。ただこれももっともなことで、現役の最強クラスが集結する中、1人気に支持されるような馬は、たとえばディープインパクトやオルフェーヴルなど人気と実力を兼ね備えたスーパーホースなことが多く、好走しやすいのも当然なのである。一方、上位人気では3・5人気が苦戦しているが、2人気や4人気も不安定さは否めず、10人気以下も含めて信頼度は横並びくらいに考えていい。こんなところもオールスター戦である有馬記念の面白いところであろう。ちなみに人気投票1位の馬の成績も見てみると、
■人気投票1位の馬の人気と成績(出走馬のみ掲載)
2005年 ディープインパクト/1人気・2着
2006年 ディープインパクト/1人気・1着
2007年 ウオッカ/3人気・11着
2010年 ブエナビスタ/1人気・2着
2011年 ブエナビスタ/2人気・7着
2013年 オルフェーヴル/1人気・1着
2014年 ゴールドシップ/1人気・3着
消えたのは2007年のウオッカと2011年のブエナビスタだけ。それもそれぞれ本番は3人気と2人気で、1人気に支持されたファン投票1位の牡馬はすべて馬券になっている。
有馬は3歳VS古馬、世代間の戦いともいわれるだけに、年齢別の成績も見ていきたい。
■年齢別成績
3歳馬 【3.4.1.25】/勝率9.1% 連対率21.2% 複勝率24.2%
4歳馬 【4.3.2.28】/勝率10.8% 連対率18.9% 複勝率24.3%
5歳馬 【3.2.4.36】/勝率6.7% 連対率11.1% 複勝率20.0%
6歳馬 【0.0.1.18】/勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率5.3%
7歳以上馬【0.1.2.14】/勝率0.0% 連対率5.9% 複勝率17.6%
3歳馬と4歳馬の成績は伯仲している。5歳馬の信頼度はやや落ちるが、3歳馬に並ぶ3勝を挙げており、軽視は禁物。一方で6歳馬は不振で、馬券に絡んだのは前年の3着でGI5勝の実績を誇るダイワメジャー(2007年)のみだから、よほどの実力馬でない限りは消しが妥当。ただ6歳馬は不振でも、7歳以上の高齢馬には妙味あり。過去に馬券に絡んだ7歳以上は、アドマイヤモナーク(14人気)、エアシェイディ(10、11人気)と、すべて10人気以下。過去10年で10人気以下の3着以内5頭中3頭が7歳以上馬だから、「大穴は高齢馬にあり」といったところか。
さて、次にその3歳と古馬のステップをそれぞれ見ていくと(3着以上がいるレースのみ)、
■3歳馬のステップ
菊花賞 【2.2.0.6】/勝率20.0% 連対率40.0% 複勝率40.0%
ジャパンC 【1.0.0.8】/勝率11.1% 連対率11.1% 複勝率11.1%
エリザベス女王杯【0.2.0.0】/勝率0.0% 連対率100% 複勝率100%
中日新聞杯 【0.0.1.0】/勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率100%
■古馬のステップ
ジャパンC 【3.3.5.46】/勝率5.3% 連対率10.5% 複勝率19.3%
天皇賞・秋 【3.0.1.6】/勝率30.0% 連対率30.0% 複勝率40.0%
凱旋門賞 【1.0.1.1】/勝率33.3% 連対率33.3% 複勝率66.7%
金鯱賞 【0.2.0.7】/勝率0.0% 連対率22.2% 複勝率22.2%
メルボルンC 【0.1.0.1】/勝率0.0% 連対率50.0% 複勝率50.0%
マイルCS 【0.0.2.1】/勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率66.7%
3歳馬から見ていくと、牡馬なら菊花賞組、牝馬ならエリザベス女王杯組が主力。牡馬なら菊花賞のあとにジャパンCを挟むのはマイナス。菊花賞での着順を見ると、1着馬が【2.1.0.1】と断然だが、逆に16着から巻き返した2014年のトゥザワールドの例もあり、同馬のような「GI連対歴のある中山巧者(中山芝連対率100%)」は侮れないタイプ。一方、エリ女組は着順よりも格を重視すべき(GI2勝以上)。また、GI以外のステップであれば勝って臨戦していることが絶対条件で、格下馬は勢いがなければ通用しない。
一方の古馬は、海外のレースを除けば、ジャパンC、秋天、金鯱賞の3レースが主力ステップになっている。ジャパンC組は5着以内が基本だが、1着馬の連勝はディープインパクトのみだから、連勝するのは超難関(ブエナビスタが1着降着→2着の例はあるが)。また、ジャパンC組は惨敗からの巻き返しも時折あるので注意したいところ。ただ古馬のステップで信頼度が高いのは秋天からの直行組。1着馬の直行はこれまでないが(1着馬はほぼジャパンCを使う)、惨敗馬も含めて直行馬の出走があればかなり怖い存在だといえよう。残る金鯱賞組は3着以内が条件だが、GI連対実績の無い馬であれば1着が望ましい。
こうして好走馬のステップを見てみると、菊花賞や秋天からの直行組の信頼度が高いのは、おそらく余力の問題もあるだろう。一流馬ともなれば、往々にして秋のGIを連戦して臨むことになるが、GI連戦というのはさすがに疲れが残りやすい。過去10年の3着以内30頭中、秋開催で4戦以上使っていたのはトゥザグローリー1頭だけで、その他の29頭はすべて3戦以内だった。また、その29頭中26頭は秋に2戦及び3戦しているが、2008年1着のダイワスカーレット、2013年2着のウインバリアシオン、2014年3着のゴールドシップは秋に1戦しか消化しておらず、有馬が2戦目というパターンだった。こうした余力十分の実績馬にも要注意だ。
舞台が小回りの中山だけに、最後は脚質の傾向も見ていこう。
■脚質別成績
逃げ【1.0.0.10】
先行【4.3.4.29】
差し【4.5.3.42】
追込【1.2.3.39】
※追込はマクリ含む
先行有利であることは確かなのだが、イメージほどではなく、差し同士の決着も見られるのが特徴。また有馬といえば、古いところではメジロパーマー、マヤノトップガンなど鮮やかな逃げ切りのシーンもあり、逃げ馬が怖いイメージがあるが、ここ10年で逃げ切ったのはダイワスカーレットのみ。ただ、逃げ馬は人々の記憶が薄れた頃がいわゆる「走り頃」で、今年あたりそろそろ怖いか?
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