ケイアイエレガントが引退　故郷で繁殖馬に

2015年の京都牝馬S（GIII、芝1600m）を制したケイアイエレガント（牝6、美浦・尾形充）が、本日12月26日付けで競走馬登録を抹消、現役引退となることがJRAより発表された。今後は同馬が生産された北海道日高郡新ひだか町の松田牧場で繁殖馬になる予定とのこと。

本馬は2011年7月、新潟芝1400m戦でデビュー。初戦は4着に敗れると、初勝利を挙げるまで4戦を要した。その後はゆっくりとしたペースではあったものの着実に力を付け、3歳5月に2勝目、4歳1月に3勝目をマーク。4歳夏には降級を経験し、同9月の木更津特別で4勝目を挙げ、明けて5歳2月の節分Sを10番人気で勝利し、デビューから約2年半をかけて待望のオープン入りを果たした。

重賞初挑戦となった2014年の中山牝馬Sでは、ここでも10番人気と低評価ではあったが、勝ち馬フーラブライドに次ぐ2着に好走し、このクラスでもやれることを証明。そして次走、福島牝馬Sで逃げ切り勝ちを収め、25戦目にして重賞初制覇を記録する。勢いそのままに臨んだヴィクトリアMでは6着と、GIの壁に弾き返される結果に。さらにクイーンSで7着、2015年の中山金杯で13着と、成績は一時低迷することになる。しかし、9番人気と評価を落とした今年の京都牝馬Sで鮮やかに逃げ切り重賞2勝目を掴むと、ヴィクトリアMでは12番人気2着に激走。GI最高配当となる3連単2070万馬券の一端を担う走りを見せた。今冬のターコイズSがラストランとして調整が進められていたが、蹄の不安で直前に回避。結局このまま引退する運びとなった。

▽【ケイアイエレガント】
父キングカメハメハ
母Post Parade
母父A.P. Indy
通算33戦7勝

《重賞勝鞍》
2015年　京都牝馬S（GIII）
2014年　福島牝馬S（GIII）

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