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【今週の重賞】[函館2歳S]快速スプレモフレイバー 重賞勝ち一番乗りなるか

■7月17日、函館競馬場で第54回・函館2歳S(GIII、芝1200m)が行われる。

スプレモフレイバー(牡2、美浦・久保田)は、デビュー戦となった函館の新馬戦を逃げて2馬身差の快勝。スタートの一歩目が早く、自然にハナに立つ展開となったが道中は決して無理するところはなく、むしろ余力は十分だった。このレースの2着馬、5着馬は次走ですぐに勝ち上がっているようにレースレベルも高かった。非凡な競馬センスを武器に世代の重賞一番乗りを目指す。

ハーツクライ産駒のクリダーム (牡2、栗東・須貝)は、函館の新馬戦で1分09秒5(良)の好時計勝ち。気性が前向き過ぎるのか、道中で掛かってしまう面も見られたが、2番手で我慢させてから4角で交わして先頭へ。ゴール前で後続に詰め寄られるシーンはあったものの、最後まで余裕を感じさせるレースぶりが印象的だった。気性面に課題は残すところだが、能力は最上位だろう。初戦に続き騎乗する武豊騎手の手綱捌きに注目。

ロッソランパンテ(牡2、美浦・杉浦)は東京芝1400mでデビュー。中団からレースを進め、直線に入ると内から脚を伸ばして残り150m付近で先頭。後続が詰め寄ったが、そのまま押し切って優勝した。近親に京成杯勝ちプロフェット、京都2歳S勝ちクラージュゲリエ、クラスターC勝ちオウケンビリーヴなどがいる血統で、クラージュゲリエは札幌の新馬戦を勝利しているように洋芝への適性が高い血統。ここでやれてもおかしくないだろう。

オマツリオトコ(牡2、美浦・伊藤圭)は、函館ダート1000mの新馬戦で5馬身差の快勝。抜群の手応えで4角を回り、1頭だけ別次元の脚を繰り出した。勝ち上がりがダートとあって芝への適性がカギになりそうだが、ヴィットリオドーロ産駒は地方で北海道2歳優駿Vのイグナシオドーロなどがいるように早期の活躍が目立つ産駒。持ち前のスピードを発揮できればあっさり勝ち切る可能性も。

ほかにも、先週土曜函館の新馬戦でセンスあふれる勝ちっぷりを見せ連闘となるここに登録してきたアスクドリームモア(牡2、栗東・藤原)、東京の新馬戦で3着とした後、函館の未勝利戦を快勝したミシェラドラータ(牡2、栗東・清水久)、牝馬限定戦の函館芝1200mの新馬戦で差し切り勝ちを収めたゴキゲンサン(牝2、美浦・伊藤大)、函館1000m戦の新馬戦を逃げ切ったニーナブランド(牝2、美浦・高橋)など、魅力のある馬も多数参戦。面白いレースとなりそうだ。

(Text:Nishidate)

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