【地方競馬】川崎競馬場でDG競走・スパーキングレディーC　かしわ記念を制したショウナンナデシコに注目

（6日15時40分追記　1番サルサディオーネに騎乗予定だった矢野貴騎手は公正保持のため森泰斗騎手に騎手変更）

7月6日、川崎競馬場でダートグレード競走・スパーキングレディーCが開催される。“砂の名牝”ホクトベガを記念し、ホクトベガメモリアルと銘打たれたこの競走に今年は10頭が参戦する。1着賞金は2500万円。枠順、発走時刻は以下の通り。

■川崎11R・スパーキングレディーC（JpnIII、ダ1600m）　20時10分発走

1枠1番　サルサディオーネ　（牝8、大井・堀千）　森泰斗

2枠2番　グランパラディーゾ（牝4、大井・渡邉和）御神本

3枠3番　クレールアドレ　　（牝3、笠松・伊藤勝）松本剛

4枠4番　レーヌブランシュ　（牝5、栗東・橋口）　松山

5枠5番　アールロッソ　　　（牝6、船橋・山下貴）町田直

6枠6番　グレートコマンダー（牝8、愛知・今津博）野畑凌

7枠7番　ハピネスマインド　（牝4、船橋・矢内博）本田正
7枠8番　レディバグ　　　　（牝4、栗東・北出）　戸崎

8枠9番　キムケンドリーム　（牝5、栗東・西村）　笹川翼
8枠10番 ショウナンナデシコ（牝5、栗東・須貝）　吉田隼

ショウナンナデシコ（牝5、栗東・須貝）が大注目の存在になるのは間違いない。初の重賞挑戦となった今年1月のTCK女王盃で、昨年のJBCレディスクラシックを制したテオレーマとタイム差なしの接戦を演じると、続くエンプレス杯で重賞初制覇。マリーンCも勝利して臨んだJpnI・かしわ記念ではソリスタサンダー、テイエムサウスダン、カジノフォンテンなど歴戦の牡馬を相手に逃げ切り、32年ぶりの牝馬によるかしわ記念制覇を成し遂げた。
昨秋以降、まさに“覚醒”した感のあるショウナンナデシコ。今回は58キロの斤量がカギを握るが、ここでは一枚地力が抜けている印象。ホクトベガの名を冠したこのレースで、女王にふさわしい堂々たる走りを見せつける。

衰え知らずのベテラン牝馬サルサディオーネ（牝8、大井・堀千）は連覇を目指してここへ参戦。前走のJpnII・さきたま杯では1400mの距離が懸念されたが、いつものように敢然とハナに立って逃げ切り勝ち。自分の形に持ち込めばそう簡単には崩れない、サルサディオーネらしさを遺憾なく発揮したレースだった。
エンプレス杯、マリーンCとショウナンナデシコに敗れているが、今回は枠順を味方につけたいところ。ショウナンが大外枠に入ったのに対し、こちらはロスのない立ち回りが見込める最内枠を引いた。今回こそ“三度目の正直”でリベンジを期す。

レーヌブランシュ（牝5、栗東・橋口）は関東オークス、レディスプレリュードとダートグレード競走2勝の実績。牝馬限定のダートグレード競走では距離を問わず大崩れなく安定して走ってくる。
その一方で、ワンパンチ足りないところがあるのも事実。上述の2頭が斤量58キロを背負うのに対しこちらは57キロ。アドバンテージを活かしてどこまで迫れるか。

レディバグ（牝4、栗東・北出）はリステッドの栗東Sを制してここへ参戦。2歳時にはダートグレード競走・兵庫ジュニアグランプリで2着の実績を残している。
同馬にとって左回りのダ1600mは悪くない条件なのだが、気がかりなのはコーナー4つの競馬では4戦して未勝利という事実。2走前のマリーンCでもショウナンナデシコ、サルサディオーネらを相手に5着敗戦。南関東を良く知る戸崎騎手が久々のコンビとなる同馬をどのようにエスコートするのか注目だ。

キムケンドリーム（牝5、栗東・西村）は2走前の3勝クラス・東北Sを制してOPクラス入り。前走は芝のGIIIマーメイドSを使ったが結果は14着で、今回はダート戻りの一戦となる。
うまくレースの流れに乗れなかった時は大敗する一方、次走で平気な顔をして巻き返してくるのがこの馬の魅力。2勝クラス、3勝クラスを勝ち上がった際はいずれもその前走で2秒以上の惨敗を喫していた。マーメイドSの大敗は気にする必要なし。ここでも一発の予感が漂う。

その他にも今回が南関東転厩初戦となるステルヴィオの半妹となる良血馬グランパラディーゾ（牝4、大井・渡邉和）、2走前のしらさぎ賞で南関東のマイル女王ダノンレジーナを下したアールロッソ（牝6、船橋・山下貴）なども上位進出を目論む。

（Text:Inoue）

第26回スパーキングレディーカップ(2022年)調教VTR　【公式】川崎競馬


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