【チューリップ賞】ジュエラー、レッドアヴァンセら有力馬最終追い

3月5日に阪神競馬場で行われるチューリップ賞（GIII、芝1600m）へ出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

前走、牡馬相手のシンザン記念でクビ差の2着と好走したジュエラーは、栗東ポリトラックコースで古馬1000万下を追走する最終追いを行った。8馬身近く先行する相手を追うハードな内容だったが、力強い脚取りで差を詰めると仕掛けられた直線で一気に弾け、相手を抜き去り2馬身の先着フィニッシュを果たしている。若干体は太めに映るが、動きは文句なし。力はフルに出せそうな状態だろう。

前走のエルフィンSを快勝したレッドアヴァンセは、栗東坂路で3歳未勝利馬とスパーリング。いったんパスさせた相手を終いに追撃する形から、同入に持ち込んでいる。序盤はゆったり入ったため4F55秒3-1F12秒6（馬なり）と全体時計は平凡だが、ラストで見せた気迫は数字以上のものがあった。この中間、最終追いを含め質の高い併せ馬を2本消化しており一連の好調はしっかり維持できているようだ。

阪神JFで2着だったウインファビラスは、松岡騎手を背に美浦ウッドで3頭併せを行った。最後方から発進し、直線で最内に進路を取ると鋭く伸びて1頭に3馬身先着、もう1頭と同入を果たしている。中間はこれを含めて3本のみの追い切りだが、入厩前にビッグレッドファーム鉾田で入念に乗り込まれており仕上がりは十分。自分の力はしっかり出せそうな状態にある。

新馬戦、紅梅Sと無傷の2連勝で来ているシンハライトは、栗東坂路で池添騎手を背に3歳未勝利馬と併せ馬。ゴール前で仕掛けられると、先行した相手を鋭い伸びからパスし、2馬身突き放しての先着フィニッシュを果たしている。時計は4F52秒9-1F12秒4（強め）。短期放牧を挟んでおり調整過程はいささか急ピッチだが、前走もこのぐらいの調整で好走しており問題はないだろう。態勢は万全だ。

3カ月ぶりとなるアドマイヤリードは、栗東坂路で単走の追い切りを行った。1週前に坂路4F51秒8-1F11秒8（一杯）の猛時計をマークしており、最終追いは終いだけ重点に追われ4F55秒2-1F12秒3（馬なり）を計時。解散した松田博厩舎から早めに転厩、入念に乗り込まれており上々のデキにありそうだ。

未勝利戦、500万特別と2連勝で来ているエルビッシュは、栗東ウッドで“角居流”の3頭併せ。最後方追走から直線では最内に潜り、それぞれと同入に持ち込んでいる。手応えは馬なりのままながら、ラスト1Fは12秒1と鋭く切れた。この中間は在厩でじっくり調整されており、高いレベルでの好調を維持できているようだ。

阪神JFでの3着以来、3カ月ぶりになるブランボヌールは、岩田騎手を背に栗東坂路で単走。4F52秒6-1F12秒3（強め）と、余力を残し好タイムをマークしている。これを含めて帰厩後3本のみと追い本数はいささか不足気味に感じるが、小柄で仕上がりが早いタイプだけにそこまで懸念視する必要はなさそう。走れる態勢にはある。

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