おしらせ
【重賞完全攻略データ】高松宮記念(GI)を徹底分析!
絶対王者が存在するマイル路線とは対照的に、ロードカナロアの引退以降主役不在になっている短距離戦線。今年も古豪・新星と、出走各馬は多士済々で混戦必至の状況だ。馬券は難解だが少しでも的中に近づくべく、過去10年のデータから狙いどころをフォーカスしていきたい。
まずはステップレースについて見ていくことする。
■前走別成績
阪急杯 【5.4.4.38】/勝率9.8% 連対率17.6% 複勝率25.5%
オーシャンS 【3.2.3.62】/勝率4.3% 連対率7.1% 複勝率11.4%
シルクロードS 【1.1.3.15】/勝率5.0% 連対率10.0% 複勝率25.0%
チェアマンズSP 【1.0.0.0】/勝率100% 連対率100% 複勝率100%
中山記念 【0.1.0.1】/勝率0.0% 連対率50.0% 複勝率50.0%
スプリンターズS 【0.1.0.1】/勝率0.0% 連対率50.0% 複勝率50.0%
阪神牝馬S 【0.1.0.0】/勝率0.0% 連対率100% 複勝率100%
※連対馬を出したステップのみ
ステップは阪急杯・オーシャンS・シルクロードSが三本柱。この中で特に実力馬が揃いやすい阪急杯組が過去10年の連対馬20頭のうちの9頭を占めている。その阪急杯組の前走着順を見てみると、馬券圏内に入った13頭中10頭は3着以内だった。ただし、4着以下から巻き返した例もあり、該当する3頭にはすべてGIで3着以内の実績があった。つまり、阪急杯組で買えるのは3着以内馬で、4着以下でも買えるのはGI実績馬のみということ。
なおオーシャンS組だが、こちらもその着順で見ると、本番で好走するのはほぼその連対馬(2012年4着のカレンチャンという例外はある)。ただフタ桁着順に負けていなければ、3着に人気薄(15番人気のソルジャーズソング、10番人気のハクサンムーン)で飛び込んでくるケースもあるので注意したい。シルクロードS組もオーシャンSと同様、連対馬以外は馬券にまったく絡んでいない。さらにこれ以外のステップ(国内のレースに限定)を見てみると、前年のスプリンターズSからの直行組は、GI馬でかつスプリンターズSで2着以上の馬しか通用しない。また、中山記念組・阪神牝馬S組(阪神牝馬S組は現行では長期休養明けでしか該当しない。代行レースがあるとすれば2016年から芝1400mになった京都牝馬Sか)の場合は着順不問だが、大きな特徴として「1200mが初という実績馬」が好走していることを覚えておきたい。
次にローテーションについてもう少し踏み込んでみたいが、注目したのは前年のスプリンターズSだ。
■過去10年の3着以内馬の前年スプリンターズS成績
2006年 オレハマッテルゼ/出走せず
ラインクラフト/出走せず
シーイズトウショウ/12着
2007年 スズカフェニックス/出走せず
ペールギュント/出走せず
プリサイスマシーン/出走せず
2008年 ファイングレイン/出走せず
キンシャサノキセキ/出走せず
スズカフェニックス/9着
2009年 ローレルゲレイロ/出走せず
スリープレスナイト/1着
ソルジャーズソング/出走せず
2010年 キンシャサノキセキ/12着
ビービーガルダン/2着
エーシンフォワード/出走せず
2011年 キンシャサノキセキ/2着
サンカルロ/3着
アーバニティ/出走せず
2012年 カレンチャン/1着
サンカルロ/8着
ロードカナロア/出走せず
2013年 ロードカナロア/1着
ドリームバレンチノ/3着
ハクサンムーン/出走せず
2014年 コパノリチャード/出走せず
スノードラゴン/出走せず
ストレイトガール/出走せず
2014年 エアロヴェロシティ/出走せず
ハクサンムーン/13着
ミッキーアイル/出走せず
興味深いのはここ10年での3着以内30頭中18頭が出走せず(海外馬含む)だということ。要は前年秋にはまだ実績不足だった馬や適距離を掴みかねていた馬が、ここで一気に飛躍を遂げる、あるいは新境地をひらくというパターンがよく見られる。とはいえ、3着以内30頭中7頭は前年スプリンターズSの3着以内馬だから、上位馬が出走すれば素直に敬意を払うべきだ。また面白いのは10着以下の惨敗から巻き返した馬が3頭もいることで、対してそこそこの着順だった馬の好走例は2頭しかない(それでも8着や9着からだが)。ただこの例外2頭を含めた5頭中4頭にはGI連対実績があり、惨敗から巻き返せるのはかなりの実績馬のみということになる。つまり、「GIで上位入線の実績がない前年スプリンターズSで4着以下の馬」は基本的に消しとなる。
さて、基本的に年齢とともにスピード能力が減退するといわれるサラブレッドだが、年齢別の成績はどうなっているのか。
■年齢別成績
4歳 【1.1.3.29】/勝率2.9% 連対率5.9% 複勝率14.7%
5歳 【5.4.2.34】/勝率11.1% 連対率20.0% 複勝率24.4%
6歳 【1.5.2.37】/勝率2.2% 連対率13.3% 複勝率17.8%
7歳以上 【3.0.3.47】/勝率2.9% 連対率5.9% 複勝率14.7%
若駒でも4歳馬の成績は思ったほど芳しくなく、5歳馬の成績が頭一つ抜けているのが特徴になっている。4歳馬よりもさまざまなレースを経験し、かつスピード能力に減退も見られず脂の乗り切った5歳馬が有利なのは当然といえば当然。かのロードカナロアも4歳時に5連勝で臨みながら3着だったのだから推して知るべしだろう。また、意外なのは7歳以上の高齢馬が3勝を挙げていること。だが、その中身は南半球産(遅生まれ)の実質6歳馬(キンシャサノキセキ)の2勝と外国馬の1勝だから、日本産の該当馬は3連単の3着に置く程度で十分だ。
中京コースが改修されて以降、良馬場で1分8秒を切る高速決着はなく、しかもここ2年は馬場が渋り気味。スピード能力&底力に加えて、枠順の内外も結果に大きく反映されている。
■2012年以降の枠順別成績
1枠【0.0.1.7】
2枠【1.0.0.7】
3枠【1.0.0.7】
4枠【0.0.0.8】
5枠【1.0.1.6】
6枠【1.1.0.6】
7枠【0.1.1.9】
8枠【0.2.1.9】
3着以内12頭中9頭が5枠より外で、3枠以内の枠で勝った2頭は、鞍上がそれぞれM.デムーロ騎手・Z.パートン騎手と外国人騎手(しかも名手)のみ。ロードカナロアも1枠で3着という結果を考えれば外枠有利は明らかで、騎手の腕やコース取りはかなり重要になる。ちなみに脚質別の成績は下記の通り。
■2012年以降の脚質別成績
逃げ【0.0.1.3】
先行【3.1.2.10】
差し【1.2.1.25】
追込【0.1.0.21】
馬場状態不問で先行馬が有利。加えて外から内の出方を窺いながらレースを進められる外枠(5枠より外)の先行馬には注目したい。差し・追込馬も十分通用するが、さすがに良馬場となると、たとえ実力馬でも追い込み一手では前を捕まえきれない危険性がある。基本的には先行馬と差し馬の組み合わせがベターだ。
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