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【皐月賞】リオンディーズ 敗戦を糧に

4月17日、中山競馬場で牡馬クラシックの第1弾・皐月賞(GI、芝2000m)が行われる。

リオンディーズ(牡3、栗東・角居)は、昨年12月の朝日杯FSを勝ち、最優秀2歳牡馬の座に輝いた。それも新馬勝ち直後の2戦目で、デビュー戦からは2Fの短縮、レースではGII勝ちのエアスピネルがほぼ完全な勝ちパターンに持ち込んだところを次元の違う脚で差し切ったもの。器の大きさは推して知るべし、と言わんばかりの内容だった。前走弥生賞で2着に敗れたが、折り合いを欠きながら先行抜け出しの正攻法で勝ち馬とクビ差なら、評価を落とす必要はない。小回りに対応できた点も含め、大きな収穫があった一戦だったと言えるだろう。関東圏への輸送にも関わらず馬体を増やしていた点も好材料。この敗戦を糧にして、1冠目を掴むことができるか。中間は軽めの坂路調整から徐々に負荷を強めていき、4月3日、6日、10日はウッドコースで併せ馬を消化。M.デムーロ騎手が跨った1週前調教が圧巻で、まったくの馬なりながらラスト1F11秒5の切れを披露し、併せた準オープン馬を問題にしなかった。上積みは絶大。

リオンディーズに弥生賞で土をつけ、3戦3勝と文句のない成績から臨むのがマカヒキ(牡3、栗東・友道)だ。新馬戦→若駒Sと血統背景からの期待に違わぬパフォーマンスを披露して連勝すると、勇躍参戦した前走弥生賞では圧巻の切れ味で2歳王者を差し切ってみせた。戦前囁かれていた輸送や直線急坂コースへの不安を一蹴する鮮やかな勝ちっぷり。同じ勝負服にして父ディープインパクトとまったく同じローテーション、しかも弥生賞がクビ差勝ちという点まで同じ。皐月の舞台でも偉大な父の軌跡をそのままトレース、となるか。中間は順調。川田騎手が跨った1週前、ウッドでの3頭併せは9Fから時計となるハードな内容だったが、芝並みの猛時計で駆け抜け古馬オープン馬らに先着。直線ではグイグイ追われており、これが実質の最終追いと見ていい。仕上がっていた前走時から、さらに上の段階まで持ってこれたようだ。

サトノダイヤモンド(牡3、栗東・池江)も、マカヒキと同じく無傷の3連勝で駒を進めてきた。「総額5億円対決」となった新馬戦から注目を集めていた1頭で、前走きさらぎ賞では直線ノーステッキのまま先頭に出ると、完全に勝負が決したところで反応を確かめるかのように左ムチを一発。レースの中で今後の予行演習をしたような余裕すら感じさせるレース内容だった。今回関東への遠征は初、そしてこれまで強敵と揉まれていない点がどうかだが、3連勝はいずれも余裕を残してのもので、そこで見せたパフォーマンスレベルから考えれば、大器であることは疑いようがない。懸念を杞憂にしてしまう可能性は十分。きさらぎ賞からの直行は当初の予定通りで、ここへ向けて逆算しての調整は順調だ。牧場でも緩めず乗り込まれてたようで、帰厩3本目のウッド追いでさっそく重賞常連サトノアラジンを手玉に取る動き。1週前追いにはC.ルメール騎手が跨って終い重点に追われ、抜群の瞬発力から準オープン馬をパスしてみせた。久々をほとんど感じさせない雰囲気にあり、あとひと追いで万全の状態に仕上がってきそうだ。

エアスピネル(牡3、栗東・笹田)は、展開に左右されない自在性がセールスポイント。朝日杯FS、弥生賞ではマカヒキ、リオンディーズの後塵を拝したが、それでも世代トップクラスの能力を有することに疑いようはないだろう。前走弥生賞は朝日杯FSとは異なり、リオンディーズを見る形でレースを進め3着。いかにも試走といった内容で、この結果を受けて皐月賞ではどんな戦法を採るのか非常に興味深いところだ。中間はテンションを上げすぎないよう馬なり・単走の調整が続いたが、1週前追いで武豊騎手騎乗の併せ馬を消化。道中はしっかり制御されており、負荷を掛けられた後も落ち着きがあった。行きたがる素振りを見せた前走時からの前進は見込めそうだ。

未勝利勝ちから破竹の3連勝でスプリングSを制覇。マウントロブソン(牡3、美浦・堀)も、目下の勢いでは上位馬に引けを取らない。2走前のあすなろ賞では捲り一閃、直線であっさり突き抜けたかと思えば、前走スプリングSはインからロスのないレース運びで逃げ切りを図る2着馬をゴール前キッチリ差し切った。脚質の自在性、レースセンスの高さはフルゲートのGIを戦うにあたり大きな強みで、舞台がトリッキーとされる中山コースなら、なおのことアドバンテージとなろう。1週前、ウッドでの調整では単走でバネの利いた走りを披露。時計は平凡だったが、稽古ではそこまで目立たないタイプで懸念視は不要だ。馬体には逞しさが出てきており、一定の上積みは見込んでいいだろう。昨年ドゥラメンテで皐月賞を含むクラシック2冠を制し、年間リーディングトレーナーともなった名伯楽・堀調教師が送り出す秘蔵っ子が“3強”をまとめて蹴散らすシーンがあって驚けない。

アドマイヤダイオウ(牡3、栗東・友道)は新馬戦でリオンディーズの3着に敗れた後、未勝利勝ちから3連勝。前走の若葉Sは直線半ばからゴールまで、2着馬と火の出るような追い比べとなったがこれをハナ差制した。早めに仕掛けられてもバテずに長く良い脚を使えるのが最大の特徴。切れ味こそ見劣るが、渋太さが活きるレース展開となれば上位浮上は大いにありそうだ。1週前追いは福永騎手を背に、ウッドで3歳500万下を目標に進み、終い重点で直線仕掛けられると抜群の反応から、力強く伸びて6馬身先着。消耗度が高かったはずの前走後も順調に調整されている点には好感が持てるし、体の張りも目を惹く。上昇大。

前走共同通信杯組からは一昨年にイスラボニータ、昨年はドゥラメンテと皐月賞馬が連続して生まれている。1年あけて2012年の皐月賞馬も前走が共同通信杯だったゴールドシップで、軽視禁物のローテであるのは間違いない。今年は勝ち馬ディーマジェスティ(牡3、美浦・二ノ宮)がエントリー。その前走は渋った馬場の影響で上がりのかかるレースとなったが、パワーが要求される馬場をものともせず力強い末脚で勝利した。週末の天候次第だが、タフな馬場・展開になれば浮上の可能性は十分だ。余裕のあるローテーションで来ているだけあって、中間の攻めは意欲的そのもの。蛯名騎手が騎乗した1週前追いでは、迫力満点のフォームから好タイムを出している。動きに関しては文句なし。

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