【今週の3歳戦注目レース・プリンシパルS】超良血馬ショパン　天国の母にダービー出走の朗報を届けるか

5月7日、東京競馬場では1着馬に優先出走権が与えられるダービートライアル・プリンシパルS（OP、芝2000m）が行われる。同レース組から日本ダービーで好走した例は少ないが、過去の勝ち馬にはルーラーシップやスピルバーグなど、のちのGI馬がズラリ。今年はどの馬が大舞台の出走権利を勝ち取り、出世街道を歩んでいくのか気になるところだ。

名牝エアグルーヴの忘れ形見ショパン（牡3、栗東・角居）は全兄に同レースの勝ち馬ルーラーシップ、おいに昨年のダービー馬ドゥラメンテらがいる超良血馬。昨年12月の新馬戦は5着と敗れたが、仕切り直しとなった2月の未勝利戦は終始大外を回されるロスがあったものの中団から力強く伸びて1着でゴールし、素質の高さを印象付けた。スケールの大きさからいきなり勝ち負け争いに加わってきてもいい。最終追い切りは栗東ウッドで古馬オープンのトーセンビクトリーと併せ馬を実施。2馬身先行する形から馬なりでラスト1F11秒8を計時し、先着している。3カ月ぶりのレースとなるが、軽快な動きを見せており、力を出し切れる状態に仕上がっているだろう。天国の母にダービー出走の朗報を届けたい。

2連勝中のゼーヴィント（牡3、美浦・木村）は青葉賞ではなくこちらを選択。デビューからの2戦はともに着外と振るわなかったが、3月の未勝利戦で最速の上がりをマークして2馬身差の完勝を遂げると、続く前走の山藤賞でも鋭い末脚を披露して連勝を飾った。過去2勝は中山コースで挙げているものだが、今の充実ぶりなら初戦で敗れた東京での巻き返しがあっていいだろう。最終追い切りは美浦ウッドで3歳500万下を追走。余力たっぷりのまま力強く伸びて先着している。連勝中の勢いは健在だ。

プランスシャルマン（牡3、美浦・斎藤誠）は3戦連続で重賞に出走しており、世代のトップホースたちとしのぎを削ってきた。前走のスプリングSでは中団待機から積極的に仕掛けて渋太く粘り4着。惜しくも皐月賞の出走権利は獲得できなかったが、能力の一端は示せたと言っていい。ここまでコンスタントに使われているものの中間の動きには推進力があり、疲れた様子は見られない。強い相手に揉まれた経験を武器にあっさりと勝ち切るシーンまで。

オーダードリブン（牡3、美浦・加藤征）は強烈な追い込みが持ち味だ。前走の山吹賞こそ前残りの展開に泣き4着に終わったが、前々走では最速の末脚で後方からまとめて交わし、初勝利をマーク。デビュー戦でも勝ち馬ハートレーを捕らえんばかりの勢いがあった。このメンバーに入っても素質は見劣らないだろう。この中間はコースとプールを併用した軽めの調整に終始。目立った時計は出ていないが、その状態でここを突破するようだと本番でも面白い存在になる。

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