UMAJIN.net

おしらせ

【日本ダービー】ディーマジェスティ 2冠は目前か

5月29日、東京競馬場で3歳世代の頂点を決する日本ダービー(GI、芝2400m)が行われる。

皐月賞では8番人気に留まっていたディーマジェスティ(牡3、美浦・二ノ宮)だったが、後方からジワジワと進出し、仕掛けられた直線で猛然と進撃開始。坂を上がってからさらにギアを上げると、人気どころを突き放してクラシック1冠目を手にしている。堂々たるその勝ちっぷりは、時計面からも到底フロック視できないもの。6番人気だった共同通信杯にしてもホープフルSのフレグモーネ回避という経緯が嫌気されただけで、まだ底は見せていない。折り合いに不安がなく操縦性は高いタイプで、英ダービー馬ジェネラスらが名を連ねる母系の重厚な血統面も含め、距離延長は歓迎のクチ。東京経験も強みで、2冠は目前か。中間は若干疲れがあったとのことで、少々手緩い調整過程に思えるが馬自身の伸びは抜群。気迫も表に出せていた。大幅上昇とまでは強調できないが、デキ落ちはなく順調と見ていいだろう。鞍上を務める蛯名騎手は、これまでダービーに23回挑んできたが2着(2回)が最高。関東の名手、悲願達成なるか??

マカヒキ(牡3、栗東・友道)は、リオンディーズを差し切った弥生賞など3戦3勝で皐月賞に駒を進めた。同じローテだった父ディープインパクトの足跡をトレース、とはならなかったがメンバー最速、当然勝ち馬以上となる上がり3F33秒9の鬼脚を繰り出し、2着に食い込んでいる。道中は抜群に折り合い、どの位置からでも安定してハイレベルな脚が使えるのが最大の持ち味で、今回初の東京コースを迎えるがむしろ歓迎と言っていい。逆転可能だろう。成長に伴い体質が強化してきたようで、2週前の時点でウッド7Fからのハード追いを消化。前走時もいい稽古をこなしていたが、それ以上に好感が持てる攻め過程で、1週前追いでは折り合い重視の稽古から豪快に追走先着と完全に仕上がったようだ。今週は流す程度で大丈夫。

サトノダイヤモンド(牡3、栗東・池江)は、きさらぎ賞をステッキ1発で快勝。1番人気に推された皐月賞では直線で弾け切れず、勝ち馬から0秒4差の3着に終わったが初経験の関東遠征であり、直線では接触、追われてやや反応が鈍かったあたりは2カ月半ぶりの影響もあっただろう。いかにも叩いた次は良くなる、と思わせるレースぶりだった。もとより皐月賞よりダービーを意識したローテーションで、中間の攻めはこちらもダービーに登録があるプロフェット(牡3、栗東・池江)と濃厚なスパーリングを2本消化するなど意欲的そのものだ。仕掛けられた際の反応の速さはさすがのひと言で、上積みはきわめて大きい。栄冠の座を射程圏に捉えつつある。

2歳王者リオンディーズ(牡3、栗東・角居)は、皐月賞で早めに動く競馬を選択したがレースは前半5F58秒4と速い流れだった。これを掛かり気味に2番手で追い、3角では既に単独の先頭。直線では粘りを見せたが、坂を上がったところでさすがに脚色が鈍り、4位入線に終わっている(外への斜行があり、5着へ降着)。苦しい展開だったが勝ち馬から0秒5差に留まったのは地力上位の証。半兄エピファネイア同様、燃え過ぎる気性と高い能力が同居するタイプということだろうが、制御さえできれば勝ち負けに加わってきていい。中間は坂路とウッドコースを併用し、入念に本数を消化しており体調はすこぶる良さそう。馬の後ろで我慢させる調教でしっかり折り合えており、精神面にも進境が窺える。

スマートオーディン(牡3、栗東・松田)は、東京スポーツ杯2歳S、毎日杯、京都新聞杯と重賞3勝の実績。前走京都新聞杯は後方で折り合いに専念し、直線では圧巻の弾けっぷりから差し切るダービー仕様の内容で、2着に3/4馬身という着差以上の強さを感じさせた。今回GI初挑戦だが、いわゆる王道路線組に対し力量はまったく見劣らないし、ここ一本に絞った臨戦過程にも好感が持てる。父ダノンシャンティがダービー前日に出走取り消しとなった、その無念を晴らす快走があって不思議ではない。前走時にある程度仕上がっており、中2週とあって1週前のウッド調教が中間の初時計。終いだけ重点の内容だったが、楽な手応えで準オープン馬に対し追走先着を果たしている。一連の好調をしっかりキープできているようだ。

新興勢力ではヴァンキッシュラン(牡3、栗東・角居)にも期待が集まる。前走青葉賞では目の覚めるような切れ味で他馬を圧倒し、その走破時計2分24秒2は、ここ10年では最速。もちろん日本ダービーにおける例年の勝ち時計と比較しても遜色ないレベルにあり、強力な皐月賞組を相手に回しても引け目を感じることはないだろう。1週前には同僚とウッドで併せられ、直線で仕掛けられると豪快な伸び脚を披露。瞬く間に相手を捕らえた。まだ脚捌きに多少の硬さは見受けられるが、動き自体は申し分なく、至って順調。いい形で本番を迎えられそうだ。

アジュールローズ(牡3、美浦・古賀慎)はプリンシパルSの覇者。そのレースでは最内枠を利し好位でロスなく立ち回れる、レースセンスの高さが印象的だった。メンバー的に少々恵まれた部分があったにせよ、当時はまだ芝のレース3戦目だったことを考えれば評価できる勝利。この中間は間隔が詰まっていることもあり軽めの調整に終始しているが、見栄えのする馬体でフォームは柔らか味が十分あった。いかにも長丁場が合いそうな雰囲気。瞬発力勝負では分が悪いかもしれないが、早め積極策からの粘り込みには注意を払うべきだろう。

エアスピネル(牡3、栗東・笹田)は皐月賞で勝ち馬ディーマジェスティから0秒5差引き離される5位入線に終わるも、直線いったんは単独先頭に躍り出ようかという脚色を見せていた。タラレバにはなってしまうが、伸びかかったところで他馬に進路を狭められる不利がなければ、差はもっと際どかったかもしれない。この中間はウッドで長めを追われる意欲的な調整をこなし、好調キープをアピールしている。レース運びにクセがなく、展開に左右されないのが大きな強みなだけに、初の左回りと距離が苦になるとは思えない。史上最多5度のダービー優勝を誇る武豊騎手が鞍上なのも実に心強く、逆転へ向け虎視眈々といったところだろうか。

▽【関連リンク】
★★★さらに快適に! 無料の【UMAJINアプリ】Android版&iOS版 最新バージョン配信中!★★★

■驚異の新指数【WINDEX】日曜東京7R・4歳上500万下では3連単4万8200円をズバリ!
■海外競馬はUMAJIN.netにお任せ! 「海外競馬」ページはコチラから!
■これを見ずして日曜日の馬券は買えない! イチオシ大予想TV「馬キュン!」

おしらせ一覧

PAGE TOP