【目黒記念】マリアライト　唯一のGI馬としてここは負けられない！

5月29日、東京競馬場で目黒記念（GII、芝2500m）が行われる。

去年のエリザベス女王杯の勝ち馬マリアライト（牝5、美浦・久保田）は、今年初戦となった日経賞で中団追走から力強く伸びて、0秒3差の3着。有馬記念の1、2着馬に先着を許したが、牡馬一線級相手でも見劣りしないパフォーマンスを披露した。ハンデ戦となる今回は唯一のGI馬だけあって、実質のトップハンデとなる56キロを背負うが、斤量そのものはすでにエリザベス女王杯で経験しており、結果も出していることから問題ないと見ていい。前走から相手関係が楽になることを考えれば、ここは負けられない一戦となるだろう。美浦ウッドで実施された1週前追い切りは3歳500万下を2秒近く離れた位置から追走。軽く仕掛けられると迫力ある動きを見せ、楽な手応えのまま同入に持ち込んだ。伸びやかなフットワークから状態の良さが窺え、叩き2戦目となる今回は前走以上の状態で臨めそうだ。

タッチングスピーチ（牝4、栗東・石坂）は、前走の大阪杯では9着と見せ場なく終わった。しかし、前残りの展開や内回りコースと、同馬の持ち味であるGI級の末脚が発揮しづらい条件だったため、悲観的に捉える必要はないだろう。直線が長い東京コースとなる今回は巻き返しに期待して良さそうだ。また、上記のマリアライトと比べて1キロ軽い55キロの斤量で出走するため、クビ差で敗れたエリザベス女王杯の雪辱を果たせる可能性が十分にある。C.ルメール騎手を背に行われた1週前追い切りは栗東坂路で3歳未勝利と併せ馬を実施し、楽々と先着。前走よりもいい状態での出走が叶いそうだ。

モンドインテロ（牡4、美浦・手塚）は、前走のメトロポリタンSでオープンクラス初勝利。少頭数のレースだったが、昨年のジャパンCで4着と好走したジャングルクルーズなどの実績馬を負かしており、重賞でも通用するだけの実力を見せ付けた。前走からプラス1キロの56キロを背負うが、3歳時にこの斤量で2勝を挙げており問題はないだろう。また、芝2400mで3戦3勝をマークしていることから、今回の舞台とも合いそうで上位が狙えそうだ。1週前追い切りは美浦ウッドで行われ、力強い動きから3歳未勝利相手に先着。短期放牧を挟んでいるが、好調をキープしていると見ていいだろう。

クリプトグラム（牡4、栗東・藤原英）は、格上挑戦ながら1番人気に推された前走の大阪-ハンブルクCで上がり最速の豪脚を繰り出して、見事に差し切り勝ちを収めた。輸送競馬となるが、広い東京コースなら持ち前の瞬発力が活きてきそうだ。また、骨折による長期休養明け以降の近4走で敗れたのは稍重開催の1レースのみと底を見せていない魅力もある。ハンデ54キロは他の有力馬と比べると恵まれた感があり、重賞初挑戦だが、一発があって驚けない。注意が必要な1頭だ。

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