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【宝塚記念】万全ドゥラメンテ 負けられない一戦

6月26日、阪神競馬場で2016年上半期を締めくくるグランプリレース、宝塚記念(GI、芝2200m)が行われる。

ドゥラメンテ(牡4、美浦・堀)は、前走のドバイシーマクラシックで0秒4差の2着に敗退したが、レース前に右前を落鉄し、そのままレースに臨むというアクシデントがなければ際どい勝負に持ち込めていたはず。昨年のクラシック2冠馬が、その鬱憤をここで晴らしたいところだろう。海外遠征帰りだが、放牧先からはむしろ逞しさを増して帰ってきており、ドバイの疲れはすっかり癒えている。乗り込みも順調。1週前追いではM.デムーロ騎手を乗せ、同じく宝塚記念に登録のある僚馬サトノクラウンと併せられたが、軽く仕掛けられるとしっかり反応して先着。ゴールしてからもグイグイと追われサトノを千切ったように、かなりの負荷が掛かる調教を消化できている点は好感が持てる。これが実質の最終追いで、輸送を控えた今週は流す程度になりそうだ。海外遠征明けでも万全の状態で臨めるとなれば、負けられない一戦となる。

キタサンブラック(牡4、栗東・清水久)は昨年の日本ダービーで14着と崩れたが、それ以降は抜群の勝負根性を発揮し菊花賞、天皇賞・春とGIでの2勝を含め強豪相手に常に安定した走りを見せてきた。今回、一気の距離短縮となるがスプリングS勝ちやセントライト記念勝ちがあり、2走前の大阪杯ではクビ差の2着と距離の融通は利くタイプ。タフさが要求される仁川の2200m戦なら、本領発揮が可能だろう。天皇賞・春からの回復は早かったようで、この中間は長め7Fから時計を出すハードな併せ馬を2本消化するなど、攻めはさらに強化されている。国内で使われている順調さは大きなアドバンテージ。ファン投票1位の支持に応え、ドゥラメンテを撃破する可能性は十分にありそう。

アンビシャス(牡4、栗東・音無)は斤量で2キロ軽かったとは言え、前走の大阪杯でキタサンブラックに勝利。2走前の中山記念ではドバイ壮行戦に臨んだドゥラメンテにクビ差まで迫り、冷や汗をかかせている。GI勝ちの実績こそないものの、ここで上位争いできていい力の持ち主なのは確かだ。距離経験は2000mまでしかないが折り合い面に進境が窺える現状なら、あと1Fはなんとかなりそう。中間は坂路で入念に乗り込まれており、徐々に気配を上昇させている。1週前追いでは栗東坂路で3歳1000万下のレッドラウダに見劣ったが、坂路でズブい馬が稽古駆けする若手にしっかり食い下がれており、時計は自己ベストに0秒2まで迫る4F51秒2(一杯)をマークできていた。3カ月の休み明けとは思えない態勢にある。

シュヴァルグラン(牡4、栗東・友道)は、昨年後半に条件戦を3連勝。明けて今期2戦目の阪神大賞典で重賞初制覇を成し遂げ、前走天皇賞・春では勝ち馬から0秒2差の3着に入った。いかにもハーツクライ産駒といった成長曲線を描いており、目下充実一途。とくに前走は道中ゴチャついて位置取りを悪くしたのが響いた感はあり、スムーズならば勝ち負けまであったかと思わせる内容だっただけに、今回のメンバー相手でも見劣らないだけの力を付けていると言っていいだろう。2400m以下を走るのは久々だが、2000mの京都2歳Sで最速の34秒3、1800mの毎日杯でメンバー2位の34秒1という上がり3Fの脚を使えており、今回の距離で極端に切れ負けするとは思えない。対応は可能と見るべき。ここへの進出を見据えて、通常より早めに帰厩しており中間は十分な量の乗り込みを積んでいる。1週前は藤岡康騎手を背に、ウッドコースでオープン馬クラリティスカイを大きく追走する形から終い重点に目一杯に追われ、併入を果たした。手応えでは見劣ったが、稽古はあまり動かないタイプなだけにこの内容なら合格点。力を出せる状態に仕上がりつつある。

ラブリーデイ(牡6、栗東・池江)が連覇を目指し今年も参戦する。昨年の宝塚記念を制しGI馬の仲間入りを果たすと、秋には京都大賞典→天皇賞・秋と連勝。充実一途のシーズンを送り、群雄割拠の古馬王道路線を牽引した。今年に入り大阪杯4着、クイーンエリザベス2世C4着とあと一歩のレースが続いているが、押せ押せだった昨年とは違いゆったりしたローテーションで臨める点には好感が持てる。ウッドでの1週前追い切りではラスト1F11秒7と終い重点の調教メニューを消化。騎乗したC.ルメール騎手に軽く仕掛けられると鋭い反応を見せており、大目標のレースに向けて仕上がり良好と言えそうだ。昨年初のGIタイトルを掴み取った舞台で、再び輝きを放つことができるだろうか。

鳴尾記念組は2012年の施行時期変更後、ここまで毎年宝塚記念での3着内馬を輩出。今年はサトノノブレス(牡6、栗東・池江)が、好位抜け出しとソツのないレース運びを見せコースレコードで勝利し、ここへ臨んできている。レコード勝ちの反動と2走前に3200mの天皇賞・春を使われたことによる疲労蓄積が気になるところだが、幸いにも前走後のダメージは軽かったとのこと。中間も1週前の日曜日に坂路を終い重点で追われるこの馬のルーティンを実行できており、近走と変わりない状態でレースを迎えられそうだ。前走は阪神内回りコースに替わったことで持ち前の機動力が存分に発揮された感があり、今回も同じ阪神内回りならチャンス十分。鞍上を務めるのは先週7勝と絶好調の和田騎手で、人馬ともに勢い満点のコンビでGIタイトル奪取を狙う。

ステファノス(牡5、栗東・藤原英)は、前走鳴尾記念が約6カ月ぶりの実戦。2走前の香港Cとの比較で馬体重プラス9キロと多少余裕残しの仕上げにも映ったが、レースでは終始外々を回らされるロスもありながら2着を確保している。改めて、この馬が持つ地力の高さを証明した内容となった。そのレースを使われた翌週から軽くではあるがさっそく乗り出せており、休み明け好走による反動も少ないと判断できる。1週前追い切りはサラッと流す程度の稽古にとどまったが、直前でビシッとやれていれば状態は万全と捉えて良いだろう。2012年天皇賞・秋でのエイシンフラッシュ、記憶に新しい2016年ヴィクトリアマイルでのストレイトガールとGIで鮮やかな叩き一変を見せてきた藤原英厩舎の「厩舎力」にも注目したい。

復活を期する2014年の菊花賞馬トーホウジャッカル(牡5、栗東・谷)も侮れない。驚異的なレコードで制した菊花賞後はその反動もあったのか順調に使い込めない時期が続いたが、叩き2戦目で臨んだ前走天皇賞・春は勝負どころでポジションを押し上げると、直線では「あわや」と思わせるシーンを作り勝ち馬と0秒3差。それまでのキャリアで最も重かった504キロという阪神大賞典時の馬体重からマイナス12キロと馬体が大幅に絞れたことで、本来のシャープな動きが戻ってきたのだろう。この中間は酒井騎手を背に、坂路で4F53秒4-1F12秒1(一杯)。ラストの切れ味は、菊花賞時の最終追いで記録した1F11秒9と比較しても遜色のないレベルで、全身を使った迫力ある走りは当時のデキを思わせるものだ。阪神大賞典を打撲で回避するなどがあり、8カ月ぶりの出走を余儀なくされた昨年(4着)とはまるで異なる調整過程を踏んでいるとなれば、当然それより上の着順を期待したいところ。

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