【函館2歳S】JRA最初の2歳重賞　モンドキャンノらスピード自慢が勢ぞろい

7月24日、函館競馬場でJRA最初の2歳重賞である函館2歳S（GIII、芝1200m）が行われる。

モンドキャンノ（牡2、栗東・安田）は、函館開幕週の新馬戦で好位から鋭い末脚を繰り出して勝利。このときの2着馬から4着馬の3頭はすでに未勝利戦を制しており、レースレベルが高かった。また、走破タイムの1分9秒4はレコードに0秒1差の好時計。堂々の主役候補として世代最初のJRA重賞を狙う。この中間は函館ウッドで追われて、躍動感がある動きを披露。引き続き、高いレベルでの仕上がりを維持している。

ドゥモワゼル（牝2、美浦・粕谷）はデビュー戦で出遅れながらもハナを奪う積極的なレースを見せたが、上記のモンドキャンノに敗れて2着。続く未勝利戦は前回同様に後手を踏むものの4角付近から大外を回ってポジションを上げていき、直線で突き抜け快勝した。2着馬に4馬身差つけており、未勝利戦ではモノが違ったのだろう。スタート難という不安材料はあるが、差しが決まる展開なら新馬戦での雪辱を果たす可能性は十分にありそうだ。過去5年で牝馬が4回戴冠していることも心強い。

ガーシュウィン（牡2、美浦・和田雄）も注目の1頭。函館芝1000mで開催された新馬戦は終始頭を上げたまま走る状態の中、4馬身差をつけて逃げ切り勝ちを収めた。前回から距離が1F延びるが、スピードの違いから押し切っても驚けない。函館ウッドで実施した1週前追い切りは、軽快なフットワークから5F67秒3-1F12秒7（馬なり）をマークした。依然として好調をキープしていると見ていいだろう。

函館組以外で有力視されているのはバリンジャー（牡2、美浦・奥村武）。福島芝1200mでのデビュー戦は好位を追走し、直線手前で馬群の間を割って入る古馬を彷彿とさせる立ち回りを見せて勝利した。洋芝にフィットするようだと上位争いに加わってきてもおかしくはない。1週前追い切りは函館ウッドで4F55秒8-1F12秒5（馬なり）を計時。臨戦態勢は整っていると判断していい。

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