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【今週の重賞】[新潟記念]カイザーバローズやヒートオンビートなどが初タイトル奪取を狙う

9月4日、新潟競馬場で第58回・新潟記念(GIII、芝2000m)が開催される。

前走1番人気を裏切ったカイザーバローズ(牡4、栗東・中内田)が反撃を狙う。3走前の但馬Sに勝ってオープン入りを果たすと、リフレッシュ放牧を経て臨んだ昇級初戦の新潟大賞典はクビ差で2着。スタート直後寄られる不利があった点を踏まえれば負けて強しの内容だろう。前走・鳴尾記念では、道中掛かり気味だったことも影響して、6着に負けはしたが、過去9戦中7戦で上がり3位以内をマークしている強力な末脚は上位の存在。折り合いがカギになりそうだが、そこさえクリアしてしまえばあっさり勝ち切ることもありそうだ。

重賞未勝利ながら上位人気に推されそうなヒートオンビート(牡5、栗東・友道)も、悲願のタイトル獲得を目指して新潟へ乗り込む。オープン昇級後は休み明けで明らかに太かった昨年秋の京都大賞典を除き、すべてのレースで5着以内という堅実派。GII・日経賞で3着、GIの天皇賞・春で4着と強い相手関係でも崩れないのは強みだ。新潟コース自体は初めてだが、左回りは3戦して3着を外しておらず安定感抜群。このあたりで初重賞制覇といきたいところだろう。

前走の七夕賞を勝利したエヒト(牡3、栗東・森)有力候補の1頭。昨年12月、阪神芝2000mのサンタクロースSを制してオープン入り。昇級後はアメリカJCC9着、京都記念7着と苦戦が続いたが、2000mに戻した前走の七夕賞を2馬身半差の快勝。これで2000mの距離は2連勝中と高い適性を示しており、今回も当然勝ち負けを期待できそう。ベテランの田中勝騎手とのタッグで重賞連勝を目指す。

ベテランのサンレイポケット(牡7、栗東・高橋忠)は昨年5月・新潟大賞典V以来の重賞制覇を狙う。昨年の新潟大賞典で重賞初勝利を挙げ、秋は天皇賞・秋4着、ジャパンC4着と超ハイレベルGIでも崩れず6歳にして本格化。3番人気に推された前走の函館記念は、ベストではない右回りかつ小回りコースで5着に敗れてしまったが、本来は左回りかつ広いコースで力を発揮するタイプで新潟に替わるのはプラス。叩き2戦目の今回は巻き返しの可能性は十分だ。

その他にも、今年の中山金杯で2着に好走したスカーフェイス(牡6、栗東・橋田)、阪神大賞典勝ち、天皇賞・秋4着など実績上位のユーキャンスマイル(牡7、栗東・友道)、今年7月のラジオNIKKEI賞を制し、これが古馬との初対戦となるフェーングロッテン(牡3、栗東・宮本)、関越Sを優勝して臨むイクスプロージョン(牡4、栗東・杉山)などサマー2000シリーズ最終戦に個性的な面々が参戦予定。混戦で馬券予想も面白そうだ。

(Text:Nakai)

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