【クイーンS】秋のビッグタイトルを狙うチェッキーノ　ここが始動戦！

7月31日、札幌競馬場でクイーンS（GIII、芝1800m）が行われる。

チェッキーノ（牝3、美浦・藤沢和）は前走のオークスで直線大外から猛然と追い込み、勝ち馬シンハライトとクビ差の2着。また、前々走のフローラSでは2着馬に3馬身差で圧勝しており、世代屈指の実力馬であることは間違いなさそうだ。初めて古馬と対戦するが、近走の充実した内容から能力面で見劣りはしない。2011年の覇者アヴェンチュラはここをステップに秋華賞を制しており、秋のビッグタイトルに直結するレース。僅かな差で樫の栄冠を逃した無念を晴らすために、ここは是が非でも勝利が欲しいところだ。この中間はレース後の疲れが残っておらず、順調な調整過程を歩めている。札幌芝コースで追われた1週前追い切りでは、2歳馬相手に遅れはしたものの動き自体は軽快なフットワークで走れていた。力を出し切れる状態で仕上がってきていると見ていいだろう。

古馬の注目馬は半妹にシンハライトがいるリラヴァティ（牝5、栗東・石坂）。前走のマーメイドSは直線半ばで4着馬のシュンドルボンに並びかけられる苦しい展開だったが、勝負根性を見せて見事に差し返して重賞制覇を飾った。今回の舞台となる小回りの札幌コースは、前めでレースをするこの馬の脚質に向いているだろう。この中間は目立つ時計を残していないが、攻め駆けしないタイプで仕方ない部分がある。毛艶が良く張りがある馬体に仕上がっているので、前走からの好調を維持していると判断していい。

ウインプリメーラ（牝6、栗東・大久保）も侮れない存在だ。今年、出走した重賞4レースで馬券圏外となったのは前走のヴィクトリアマイルのみ。前回からメンバーが楽になる今回は上位進出が期待できそうだ。初めての札幌コースとなるが、前で競馬をするこの馬にとって開幕週の綺麗な馬場は好材料と言えそう。1週前追い切りは札幌芝コースで古馬500万下と併せ馬を実施。雨が降った影響から重たい馬場での調教となったが、力強い踏み込みで駆け抜け先着を果たした。臨戦態勢が十分に整っていると考えていいだろう。

3歳馬のロッテンマイヤー（牝3、栗東・池添学）は、チェッキーノと比べて1キロ軽い51キロの斤量で出走できるのが魅力的だ。前々走の忘れな草賞ではハナに立つ競馬から1度も先頭を譲らず、のちのオークスで5着と好走したペプチドサプルを完封。伯母にGI6勝のブエナビスタがいる良血馬らしい高い素質を感じさせる勝ち方だった。この中間は乗り込み量こそ少ないが、動きに重さがなく状態面は整いつつある。あとひと追いあれば力を出せるデキとなってきそうだ。

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