“ターフの魔術師”武邦彦さん死去　日本ダービーなど重賞80勝

元JRAの騎手、そして調教師として活躍し、JRAの現役ジョッキーである武豊騎手、武幸四郎騎手の実父としても知られる武邦彦さんが亡くなったことが明らかとなった。77歳だった。

1957年に中央競馬の騎手としてデビュー。キャリア序盤は平地、障害の両方で騎乗し1959年のアラブ大障害・春で重賞での初勝利を挙げる。以降順調に成績を伸ばすと1972年にアチーブスターで桜花賞を制し念願の“八大競走”初制覇を成し遂げ、同年にはロングエースで日本ダービーも勝利。その後も数々の大レースで勝利を収め、関西所属としては当時史上初だった通算1000勝を達成するなどの活躍ぶりから“ターフの魔術師”の異名で親しまれた。1985年に引退。JRAでの通算成績は7679戦1163勝（うち重賞80勝）だった。

1987年に厩舎を開業し、1989年の安田記念や1990年のスプリンターズSを制したバンブーメモリーを管理するなど調教師としても顕著な成績を収めた。2009年に調教師を引退。JRAでの通算成績は4193戦375勝（うち重賞18勝）だった。

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