【札幌記念】モーリス、ヌーヴォレコルトら有力馬最終追い

8月21日に札幌競馬場で開催される、札幌記念（GII、芝2000m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

モーリスは、J.モレイラ騎手を背に函館芝コースで3頭併せを行った。3歳1000万下のウムブルフ、古馬オープン・ネオリアリズムを前後に置いて序盤はゆったりと折り合い重視で進む。直線では真ん中に入り、鞍上が軽く促しただけで抜け出しそれぞれに先着のフィニッシュを果たした。ラスト1Fは11秒6（馬なり）と申し分のない反応の鋭さで、体も引き締まっている。さっそく自分の力を出せる状態に仕上がっているようだ。

ヌーヴォレコルトは、札幌競馬場の芝コースで吉田隼騎手を背に併せ馬を行った。1秒以上先に行った相手を追うと、直線半ばであっさりパスして3馬身の先着。そして、ゴール板を過ぎてもさらに気合いを入れられるハードな内容で最終調整を終えている。相手をロックオンしてからの加速は抜群で、十分過ぎるほどの気合い乗り。この後は海外遠征を控えているが、余念のない仕上がりにあると言っていい。

ヤマカツエースは、函館芝コースを単走で追い切られた。序盤から軽快に飛ばすと、ラストもステッキによる叱咤にしっかり応え1F12秒1（一杯）でまとめてみせた。この中間は疲れからの回復具合を見ながら慎重に調整されてきたが、これだけ追えるのは体調に不安のない証。絶好調までにはあとひと息、といった印象だが力は出せる状態だ。

ヒットザターゲットは、函館ウッドで単走。序盤から飛ばし気味に進んだためラストこそやや粘りを欠いたが、5F全体の時計は68秒5（一杯）と、稽古駆けしないこの馬なりに上々の数字だった。2週連続しっかり負荷を掛けることができており、体調面に不安は感じられない。悪くない仕上がり。

レッドリヴェールは、坂井騎手を背に札幌芝コースで3歳未勝利馬を追走する併せ馬。差は5馬身ほどあったが、外から貫禄の違いを示すように豪快に抜き去り、余力十分のまま3馬身の先着を果たした。ひと息入っていた前走を叩かれての上積みは大きそうだ。

レッドソロモンは1週前の併せ馬が実質の最終追いで、今週は終いの伸びを確認する程度。函館ウッドを単走で流されると、リズム感ある走りを見せ状態の良さをアピールしてみせた。久々だった前走を快勝したが、反動はなく中間の乗り込みは入念そのもの。高いレベルで好調を維持できていると見ていい。

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