【セントウルS】ビッグアーサー、ダンスディレクターら有力馬最終追い

9月11日に阪神競馬場で開催される、セントウルS（GII、芝1200m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

ビッグアーサーは栗東坂路で単走、終いにしっかり負荷を掛けるメニューを消化した。序盤は折り合って進み、2F過ぎから急加速。4F全体で51秒9（一杯）の好時計、ラスト2Fで11秒3-12秒2という極上ラップを刻んで最終リハを終えている。1週前にも4F49秒5という猛時計をマークできており、5カ月半ぶりになるが万全の仕上がりだろう。テンションが上がりすぎるような場面がなかったあたりには好感が持てるし、いい状態で秋始動戦を迎えられそう。

ダンスディレクターは栗東坂路で併せ馬を行った。終いだけ重点に仕掛けられ、2歳未勝利を相手に貫禄の違いを見せ付けるようにして追走先着を果たしている。仕掛けられてからの反応は機敏そのもの。中間にいささか重苦しさがあったが、このひと追いで力を出せるデキに仕上がったようだ。

ネロは、栗東坂路で3歳1000万下を追走する併せ馬を行った。序盤から軽快に進むと、2Fめから仕掛けられ猛加速を開始。ハロンラップは2Fめで11秒7、3Fめで11秒7を刻み相手を抜き去るとラスト1Fも12秒5でまとめて3馬身先着のフィニッシュを果たしている。4F全体では48秒7（一杯）で、これで2週続けての48秒台マーク。激戦だったアイビスSDの反動はなく、大きな上積みを見込んでいい。

エイシンブルズアイは1週前にウッドコースでハードな内容の稽古をこなしており、今週は栗東坂路で松田騎手を背に単走、馬なりで終いの伸びを確認する程度に留まった。最後まで楽な手応えを保って鋭い伸びを見せ、4F52秒1-1F12秒3（馬なり）をマーク。重苦しさを感じさせない、素軽い動きが印象的だった。7月下旬から入念過ぎる程に乗り込まれており、太め残りだった体はすっきりと見せている。ほぼ万全の状態。

スノードラゴンは、美浦坂路で交流GI勝ち馬ホワイトフーガと豪華スパーリングを敢行した。4馬身ほど先行した相手をリズム良く追走すると脚色で圧倒したまま併走に持ち込み、そのまま同入のフィニッシュ。仕掛ければいくらでも突き放せそうな雰囲気にあり、状態の良さをアピールしている。2カ月ぶりになるが坂路とプールを併用し8月中旬からじっくり乗り込まれ、速い時計も再三マーク。さっそく力をフルに出してきそうだ。

ウリウリはM.デムーロ騎手を背に栗東坂路で最終調整を行った。古馬500万下を大きく先に行かせ一応の目標として進むと、ラストで体を一瞬だけ並べ、あっさり突き放しての5馬身差先着フィニッシュで、時計は4F52秒9-1F12秒1（馬なり）をマーク。中間は良化に手間取っていた印象があったが、1週前のオープン馬との併せ馬で気合いがしっかり入ったよう。久々を感じさせない状態にある。


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