おしらせ
【先週のお別れ】ヒシアマゾンの孫娘、メジロランバダの娘が登録抹消
[9月1日抹消]
アミカブルナンバー(牝7、美浦・萩原)
通算成績
35戦5勝
愛1000ギニー勝ち馬である曾祖母ケイティーズからなる牝系にはアドマイヤムーンやスリープレスナイトらの名も見られる名家の一員で、祖母はエリザベス女王杯など重賞9勝の女傑ヒシアマゾン。ヒシアマゾンがアメリカでシルバーデピュティの仔として産んだヒシシルバーメイド(中央1勝)が母だ。アミカブルナンバーは2009年、セレクトセールの当歳セッションに上場され2600万円で池谷誠一さんが落札。
デビューは2011年の11月、東京芝1400m戦。積極策に出て他馬に絡まれるという不利はありながら4着を確保してみせ、素質の確かさを感じさせた。その後脚元不安のため4カ月休養。翌2012年3月24日の復帰戦、4月15日の復帰2戦目ともに重馬場でのレースとなり、持ち前の切れ味を削がれながらも3着、2着と好走を続け未勝利レベルでは力上位であることをアピールした。そして4月29日、良馬場で行われた東京芝1600mの未勝利戦で単勝オッズ1.5倍という圧倒的な人気に応え、待望の初勝利を挙げている。勢いそのままに5月の3歳500万特別・ガーベラ賞も勝利。2着に3/4馬身という着差以上に強さを感じさせる内容だった。
春が押せ押せのローテだったため、その年の夏は全休。同年10月の1000万特別・神奈川新聞杯で復帰を果たし、ここでメンバー最速タイの32秒8という鋭い末脚から3着に入った。続く11月、東京芝1400mの1000万平場戦では、素質馬エクセラントカーヴと激突。道中は比較的前に出していき、直線でも早めに抜け出す正攻法で進むと、追いすがるエクセラントカーヴを振り切って勝利を収めた。2戦で1000万条件をクリアしたアミカブルナンバーは、12月のオープン特別・ターコイズSへの格上挑戦を選択。51キロという斤量に恵まれた部分もあったが“トリッキー”とされる中山マイル戦で巧みな立ち回りを見せ、2着馬にクビ差まで粘る3着に入ってみせた。オープンでも十分やれるメドを立てた一戦であり、そしてラストで甘くなったあたり、やはり1600mは若干長く1400mがベストだろうと感じさせた一戦でもあったと言える。
翌年2013年の4歳シーズンは芝1400m戦にほぼ専念。準オープンクラスで4戦足踏みをし同年5戦目、1000万条件への降級初戦だった相模湖特別を楽勝して、改めて準オープン級へ進出した。ここからまたしばらく足踏みをしたが明けて5歳シーズン初戦だった雲雀Sで勝利し、晴れて条件クラスに別れを告げている。ここまでの5勝のうち東京芝1400mで4勝、東京マイルで1勝とあってオープン級でも直線の長いコース、そして1400m前後を中心に使われ続けた。昇級初戦の阪神牝馬Sで0秒2差の5着、続く京王杯SCで0秒6差の5着と、適条件での別定GIIでさっそく好走を続け、いずれタイトル奪取も……と思わせたがこのあたりから出遅れ、そして直線で集中力を欠くような面が目立ちはじめ、成績に影を落とすようになる。所属していた鈴木康厩舎の解散に伴い、2015年萩原厩舎へ移籍。これがいい気分転換になれば、とも思われたが大きく浮上することはなかった。体調面に大きな問題はなくコンスタントに使われてはいるが、直線で一応弾けて掲示板に載るか載らないか、という歯がゆい走りが続く。今年6月、東京芝1400mのパラダイスSでは0秒3差の5着に入るなど7歳にして“らしさ”は健在だったが、ここ2走で息遣いに乱れが見られ、いずれも勝ち馬に1秒以上差をつけられての大敗を喫したことから陣営は引退決断に至ったようだ。来年から繁殖入りの予定。叶わなかった重賞制覇の夢は、仔らに託される。
なお、本馬の全妹にあたるヒシシルバーメイドの14(父ダイワメジャー)が、現在一口馬主モードで指名を受け付けている。ウマジンPOG候補の1頭として下記からぜひチェックしてみてほしい。
★ヒシシルバーメイドの14 POGページはコチラ↓
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[9月3日抹消]
ウィステリアメジロ(牝5、栗東・日吉)
通算成績
35戦4勝(地方22戦4勝)
父は天皇賞馬メジロブライトを兄に持ち、自身も2000年の朝日杯3歳S(当時)を勝利してJRA賞最優秀3歳牡馬に輝いたメジロベイリー。母は日経新春杯の勝ち馬メジロランバダという、ファンにはたまらない“メジロ”血統だ。近親には牝馬3冠のメジロラモーヌ、ダービーや天皇賞・秋で2着したメジロアルダンらの名も見える。
本馬は2011年3月19日にメジロ牧場で生を受けるが、その約2カ月後に同場は閉鎖。その経営を引き継いだレイクヴィラファームが表記上の生産者ということになっている。翌年のセレクトセール1歳市場に上場され、1000万円でゼンノマネジメント(株)が購買。大迫基弘氏の所有馬として当初は栗東の佐々木晶三厩舎で管理された。
母同様、デビューは遅く、2014年4月の3歳未勝利戦で初お目見えとなるが、結果は0秒6差6着。その後もあと一歩届かずの歯痒い内容が続き、陣営は同年8月22日いっぱいで中央登録抹消を決断することに。
新天地は地方・園田。
移籍後しばらくは中央時同様、勝ち切れないレースが続いたが、2015年3月、新しくオーナーとなった水谷昌晃氏名義での初のレースにおいて待望の初勝利を挙げた。同年夏には2連勝を飾り通算3勝目をマーク。翌年には約1年半ぶりの中央復帰となり、栗東の日吉正和厩舎で再スタートを切っている。
ただ、やはりこの馬にとって中央勢との力差は大きかったようで、復帰後は園田の地で見せたようなパフォーマンスは見られずじまい。本年4月には鞍上に藤田菜七子騎手を迎えて話題をさらうようなこともあったが、これも5番人気8着という結果に終わっている。ただ、結果的に中央所属として最後のレースとなった園田でのJRA交流・加古川特別では6番人気の低評価ながらも中団からの差し切り勝ちを収め、存在感をアピールすることとなった。なお、今後は再度園田に戻るのか、繁殖に上がれるのか現段階では定かではないものの、希少な“メジロの血”がこの馬を通じて後世に広がりを見せるようなことになれば、ファンの喜びもひとしおだろう。
8月29日?9月4日までの登録抹消は他216頭。
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