【ローズS】シンハライトvsジュエラー……大一番前に宿命の激突

9月18日、阪神競馬場で3着馬までに優先出走権が与えられる秋華賞トライアル・ローズS（GII、芝1800m）が行われる。

オークス馬シンハライト（牝3、栗東・石坂）が2冠獲りを目指し、ここから始動。2戦2勝で迎えた3月のチューリップ賞ではジュエラーとほぼ同じ位置から併せ馬の形で上昇しゴール寸前、わずかに抜け出し重賞初制覇を果たした。桜花賞では早めに動いた分、ジュエラーの末脚に屈し2着。クラシック1冠目はライバルの手に渡ったが、その相手が骨折で戦線離脱となったオークスは他馬に負けるわけにいかなかった。チェッキーノ、ビッシュのフローラS組2騎が抜け出したところを、勝負根性の違いを見せ付けるように鮮やかに差し切って3歳女王の座に就いている。夏は放牧で英気を養い、順調に疲れは取れたよう。ノーザンファームしがらきで入念にケアされた後、8月中旬に帰厩。池添騎手が跨った1週前追いでは栗東坂路で終い重点に追われて4F53秒5-1F12秒7（一杯）をマークし、追走先着を果たしている。まだ良くなる余地は感じさせるが、休み明けと考えれば申し分のないデキに仕上がりつつあるようだ。

ジュエラー（牝3、栗東・藤岡）は、シンハライトとの初対戦だったチューリップ賞で僅差の2着。続く桜花賞では出負けしてほぼ最後方の位置取りとなったが、爆発的な切れを発揮し仇敵との対戦成績を1対1のタイに戻した。その後骨折があり、オークスへの進出はならず。 幸いそこまでの重傷ではなかったようで、8月下旬には栗東で乗り込みが再開できている。見据える目標は当然2冠目となるが、3度目の激突となるライバルに対しここでスコア的にリードしておきたいところだろう。勝負根性比べでは分が悪そうだが、末脚の爆発力ならこちらに軍配。脚をしっかり溜めるレース運びが叶えば。稽古でしっかり負荷を掛けられており、骨折箇所は順調に癒えているよう。体に若干余裕を感じさせるが、今週のひと追いで態勢は整うはず。

今年のチューリップ賞は“ハイレベル”だったと言われ、実際に上述の1、2着馬がそれぞれ春のクラシックホースとなった。3着だったラベンダーヴァレイ（牝3、栗東・藤原英）も、ここで上位争いがあっていい。7月の500万条件戦での9着敗退が案外だが、降雨で渋った中京馬場がまったくフィットしなかった印象で度外視していいだろう。続く小倉戦は快勝しており、やはりこのクラスでは力が違った感がある。中間は短期放牧を挟み、サラッと流す程度の追い切りが2本。全体時計だけ見ればいささか手緩い印象はあるが、終いの反応は抜群だった。夏に稼動した勢いをしっかりとキープできている。

アットザシーサイド（牝3、栗東・浅見）は、阪神JFで5着、フィリーズRで2着、桜花賞では3着と世代上位の走りを続けてきた。オークスでは11着と崩れたが、スムーズに進んで手応え十分のまま迎えた直線で弾けられなかったあたり、単純に距離が長かったようだ。今回、距離短縮なら巻き返しの可能性十分。中間の時計は9月に入ってからだが、牧場で相当乗り込んできたようで緩んだ雰囲気は感じられない。11日の日曜追いで栗東坂路4F51秒8（一杯）という猛時計をマーク。いきなり力をフルに出してきそうだ。


【限定無料配信】UMAJIN.net LINE＠公式アカウント[お友だち募集中]


▽【関連リンク】
★★★さらに快適に！　無料の【UMAJINアプリ】Android版＆iOS版　最新バージョン配信中！★★★
■【新シリーズスタート！】『UMAJIN POG 2016→2017』無料エントリー受付中！
■驚異の新指数【WINDEX】日曜阪神11R・セントウルSは指数100超の2頭によるワンツーフィニッシュ！
■海外競馬はUMAJIN.netにお任せ！　「海外競馬」ページはコチラから！