おしらせ
【先週のお別れ】ミッキーアイルを負かしたアノ馬が登録を抹消
[9月21日抹消]
アトム(牡5、栗東・池江)
通算成績
14戦1勝
父はディープインパクト。母は米GI・ゲイムリーBCSの勝ち馬シャイニングエナジーで、かつてダンスインザムードが勝ったキャッシュコールマイルにも出走している。また、母系を紐解くと、エクリプスSなどGI3勝の実績をもって1度種牡馬入りしたものの、生殖能力の問題から現役復帰し、再度のGI制覇を成し遂げた経歴を持つアルカジームの名もある。2011年5月、新ひだか町にある明治牧場で生を受け、杉山忠国オーナー所有のもと、栗東の池江厩舎で管理された。
この馬のハイライトは2歳時の3戦だろう。のちのGI馬ミッキーアイルをゴール手前で計った様に差し切ってみせたデビュー戦。2着に敗れたものの、勝ち馬ホウライアキコと同タイム(1分33秒2のレコード)で駆けたデイリー杯2歳S。そして、直線は行くところ行くところ進路が狭まるような場面がありながら、0秒4差5着と奮戦した朝日杯FSと、僅かなキャリアのなかでも、非常に高いポテンシャルをうかがわせていた素質馬だった。
ただ、年明け初戦の若駒Sを右寛跛行の影響で回避すると、5カ月ぶりのぶっつけ本番となったNHKマイルCでは、デビュー戦で負かしたミッキーアイルの前に8着と敗退。その後も勝ち星を重ねることができず、本年3月の太宰府特別4着を最後に、9月21日付で中央登録を抹消している。今後は地方競馬へ転籍となる見通しだが、活躍次第ではまたこの馬の名前を目にする日もくるだろう。冒頭で述べたアルカジームのような、劇的な復活を見られる日がくることを望みたい。
[9月23日抹消]
ナリタポセイドン(牡7、栗東・南井)
通算成績
41戦4勝
半兄は重賞2勝、2011年天皇賞・秋では1分56秒1という今もなお破られていないレコード決着の2着と好走したダークシャドウ。本馬は2009年のセレクトセール当歳馬セッションにおいて1500万円で(株)オースミに落札された。
2011年11月27日、兄ダークシャドウの天皇賞・秋から約1カ月後に迎えた初陣は4着。上がり3Fはメンバー中2位で、近いうちの勝ち上がりを予感させる滑り出しだった。その次走で勝利を収めることとなるが、このとき負かした馬がクランモンタナ、ニューダイナスティ、エックスマークなど、のちのオープン馬がズラリと並ぶハイレベルレースだったことは補足しておきたい。その後は勝ち味に遅い面を見せつつも、3歳上半期の期間で2度の連対。ここまで未勝利戦を含めた3連対はすべて5番人気以下と、この頃から穴馬ぶりを発揮していた。
転機が訪れたのは2014年。明け5歳で初めて使われたダートで3着に入ると、ダート替わり5戦目で待望の2勝目。勢いそのままに臨んだ昇級戦も勝利し、以前とはまるで別馬と思わせるかのようなレース運びで準オープンまで駆け上がった。ここで改めて本馬の血統背景を見ると、ダークシャドウ以外にはユノナゲット(中央ダート5勝)やチョイワルグランパ(シリウスS3着)など、砂の舞台で活躍してきた馬が名を連ねる。年齢を重ね、適性がダート寄りにシフトしていったのかもしれない。
昇級後はクラスの壁に跳ね返されていたが、その壁は驚きとともに乗り越えられた。芝を挟み、間隔をあけて臨んだ金蹄S。先行勢がやり合う展開を後方で構えると、直線では大外からグイグイと伸び快勝。このときの単勝オッズはなんと185.8倍で、2?3歳時に何度も人気薄で激走してきた穴馬の本領が発揮されたレースと言えるのではないだろうか。
オープンクラスでも9番人気2着など随所に“らしさ”を見せたものの、残念ながら今年9月に行われたラジオ日本賞(7着)を最後に中央登録を抹消された。なお、2歳馬では本馬の半妹にあたるディープインパクト産駒のエスコフィオンがデビューを控えており、今後の活躍に期待したい。
9月19日?9月25日までの登録抹消は他168頭。
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