リンドシェーバーが死亡

1990年の朝日杯3歳S（GI、芝1600m）などを制し、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬に輝いたリンドシェーバー（牡28）につき、10月14日の朝、北海道中川郡幕別町猿別にある十勝軽種馬農業協同組合種馬所にて、老衰により死亡したことがJRAより発表された。

同馬は1990年夏の札幌でデビュー。3戦2勝の実績をもって迎えた師走の大一番・朝日杯3歳Sでは、ビッグファイトやダイナマイトダディらを下し1分34秒0のレコードタイムで優勝した。この走破時計は1976年にマルゼンスキーが樹立した1分34秒4のタイムを0秒4上回るもので、1997年にグラスワンダーがその記録を破る（1分33秒6）までの約7年間記録を保持し続けた。

翌年の弥生賞2着後に骨折が判明し、僅か6戦のキャリアで現役を引退。その後は種牡馬となり、4歳牝馬特別（現フィリーズレビュー）を制したサイコーキララや、スワンS勝ちのギャラントアローなどを輩出した。また、母父としては川崎記念勝ちのフィールドルージュや重賞4勝のオースミハルカらを送り出している。

同場での担当者・中川郁夫さんのコメント
「かしこくて、りこうな馬でした。多くのファンがいる馬で、先日も大阪から会いに来てくださいました。応援してくださった方々に、この場を借りてお礼申し上げます」

▽【リンドシェーバー】
父Alydar
母ベーシィド
母父Cool Moon
通算6戦4勝

《重賞勝鞍》
1990年　朝日杯3歳S（GI）
※国際格付け以前の独自グレード。

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