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【今週の重賞】[天皇賞・秋]エイシンヒカリ ハードトレで態勢整う [スワンS]サトノアラジン [アルテミスS]リスグラシューなど

■10月30日、東京競馬場で天皇賞・秋(GI、芝2000m)が行われる。

エイシンヒカリ(牡5、栗東・坂口)は昨年暮れの香港Cで鮮やかに逃げ切り初GI制覇となった。今年5月、仏シャンティイのイスパーン賞では10馬身差の圧勝でGI2勝目を挙げており、一時は世界1位にランク付けされたほどの馬。昨年毎日王冠を快勝した後に臨んだ天皇賞・秋では9着に敗れてしまったが、2番手からの競馬でリズムを大きく崩したのが痛恨だったよう。イスパーン賞ではペースの違いがあるにせよ2番手からの競馬をこなしており、この点で精神面の進境は見込める。海外帰りではあるが、間隔は十分取っており鉄砲でも存分に力を発揮できるタイプ。昨年のリベンジなるか。乗り込みは9月半ばから入念に進められており、緩んだ雰囲気はない。武豊騎手が騎乗した1週前追いはウッドコースで7Fからの時計で序盤から軽快に飛ばすハードメニュー。さすがにラストは脚が上がりかけたが、それでも1F13秒4(一杯)でまとめており好調さは疑いようがない。態勢は整っており、輸送を控えた今週は終いの伸びを確認する程度で大丈夫だろう。

昨年のマイル界を席巻し、年度代表馬となったモーリス(牡5、美浦・堀)は、前走の札幌記念が自身初の2000m戦。小回りコースでの一戦で、僚馬ネオリアリズムの逃げ切りを許してしまったが外を回すロスの大きい競馬で2着を確保してみせた。勝てば連覇となるマイルCSではなく、ここを選択したということは陣営が二千でやれる手応えを強く得たということだろう。鞍上に香港マイルで同馬を勝利に導いたR.ムーア騎手を再び迎えるというのも心強い材料だ。2カ月ぶりとなり、いつもよりも早目に帰厩して乗り込まれている。順調にメニューを消化できており、動きは日を追うごとに良化。1週前はウッドコースで同じくこのレースに出走予定のサトノクラウン(牡4、美浦・堀)とスパーリングを敢行。余力を残して追い詰めると、そのままの手応えで重心をグッと下げ1馬身の先着フィニッシュを果たした。“2階級制覇”へ万全の態勢にある。

ラブリーデイ(牡6、栗東・池江)は昨年の覇者。今年に入って勝てていないが、GI並みのメンバー構成だった大阪杯、自身初の香港遠征だったクイーンエリザベス2世C、遠征帰りだった宝塚記念とそれぞれ情状酌量の余地あり、のレースでいずれも4着。前走京都大賞典は前年の1着から3着へと成績を落としたが、緩い馬場状態と昨年より勝ち時計で1秒9遅いスローなペースに泣いた部分が大きかった。引き締まった流れとなりそうな今回、ディフェンディングチャンピオンが復権を果たしても驚けないところだ。1週前追いではC.ルメール騎手を背にウッドコースでサトノアラジン、そして同じく天皇賞にエントリーしているサトノノブレス(牡6、栗東・池江)のオープン馬2頭と併せられた。隊列の真ん中で進み、後ろから来たアラジンには先着を許したが前を行っていたノブレスには脚色優勢で同入。活気があり余っている印象で、ひと叩きされての上昇度は大だ。

ルージュバック(牝4、美浦・大竹)は、前走の毎日王冠で強豪古馬を相手に勝ち切ってみせた。きさらぎ賞、エプソムCとここまでの重賞勝ち3つすべてが1800m戦でのものだが、昨年のオークスで2着、エリザベス女王杯で0秒1差の4着があり2000mを特に問題とするとは思えない。相手はさらに強くなるが、上位争いは必至か。中間はノーザンファーム天栄へ短期放牧に出され、20日に帰厩。いささか慌しいが、23日の日曜追いでラスト1F12秒5(馬なり)と、素軽い動きを見せており問題はなさそうだ。今週しっかり動けるようなら、上昇して臨めると考えていいだろう。

今年3月のドバイターフで晴れてGI馬となったリアルスティール(牡4、栗東・矢作)は、毎日王冠に登録していたが体調が整わず回避。ぶっつけでここに挑むこととなる。4カ月ぶりだった神戸新聞杯で2着、同じく4カ月ぶりだった今年の中山記念が3着。休み明けで極端に割引が必要なタイプでなく、いったんは毎日王冠へ向けて調整が進められていたことを考えれば力をしっかり出せるレースになるはず。毎日王冠翌週の木曜に併せ馬を消化できており、体調不順と言ってもそこまで深刻ではなかったよう。1週前追いはM.デムーロ騎手が跨り、準オープン馬をアオる絶好の内容を見せ、仕上がりは申し分ない。これが実質の最終追いで、今週はテンションを上げないよう流す程度となりそうだ。

アンビシャス(牡4、栗東・音無)は、前走毎日王冠で馬体重プラス4キロという発表以上に余裕を持たせた造りに映ったが、レースではリズムよく中団を進むと直線で鋭く抜け出し2着に好走した。勝ち馬の目標にされる不利がありながらのクビ差惜敗で、やはり中距離ならトップクラスの実力者。ここで初のGI勝ちを掴んでなんら不思議はない。中2週で再度の東京遠征となるため中間は軽めの調整だが、スムーズに脚を伸ばせており、一定の上積みは見込めそう。

■10月29日、京都競馬場でスワンS(GII、芝1400m)が行われる。

サトノアラジン(牡5、栗東・池江)は、今年5月の京王杯SCで重賞初制覇。続く安田記念は直線で窮屈になるシーンがありながら2着モーリスにハナ+クビ差の4着まで詰め寄った。早い時期から素質の高さは評価されてきた馬だが、ここへ来ていよいよ本格化といった雰囲気。5カ月ぶりの一戦だが鉄砲はこなすタイプで、マイルCSでのGI獲りに向けていいスタートを切りたいところだ。帰厩してしばらくは良化に手間取っていたようだが、10月13日の追い切りで併せ馬をこなしたのが契機となったか気配はグンと上向きに。1週前はサトノノブレス、ラブリーデイとの豪華3頭併せとなったが、豪快に最先着を決めている。あとひと追いあればいい状態に仕上がりそう。

フィエロ(牡7、栗東・藤原英)は、ここまで重賞VこそないもののマイルのGIで再三の好走があり、底力は文句なしだ。スワンSは今回同様安田記念を走ってからの休み明けで一昨年3着、昨年は2着とコース適性、ローテーションともに悪くない。この辺でそろそろ。帰厩して最初の時計でオープン馬ステファノスと互角に動けており、リフレッシュ効果は大きかったよう。以降内容の濃い併せ馬を2本消化。馬体の張りは抜群で、7歳の秋とは思えないほどだ。さっそく能力全開か。

アルビアーノ(牝4、美浦・木村)は昨年の覇者だ。昨年春にはNHKマイルCで2着があり、スワンS後のマイルCSでは5着。今年の高松宮記念で3着に入るなど、力はここに入れば最上位級と言っていいだろう。体調が整わず今春のヴィクトリアマイルを回避し、今回が7カ月ぶり。昨年秋の京成杯AH、今年のオーシャンSと久々のレースで凡走するケースが続いており、ここでどうかだが稽古での動きは上々だ。体もすっきりと見せており、仕上がりはいい。

■10月29日、東京競馬場でアルテミスS(GIII、芝1600m)が行われる。

リスグラシュー(牝2、栗東・矢作)は、8月の新潟戦でデビュー。そこでは出遅れが祟りクビ差の2着に終わったが、続く阪神芝1800mの未勝利戦で好位から抜け出すと、直線半ばから独走となり2着に4馬身差という圧巻の内容で勝ち上がった。走破時計1分46秒2は阪神の2歳レコードを更新し、イスラボニータの持つ2歳日本レコードに0秒3まで迫るもの。脚力は断然で、重賞でも当然勝ち負け。1週前、栗東坂路では馬なりで4F50秒6の猛時計を叩き出しており、2戦使われてさらに素軽さを増してきたようだ。

フローレスマジック(牝2、美浦・木村)は、新馬戦で2着。勝ち馬は3キロ減の木幡巧騎手が鞍上で、絶妙なスローペースに落としての逃げだっただけに、これをハナ差まで追い詰めたことで素質の一端を示したと言っていいだろう。続く未勝利戦は早めの競馬から4馬身差の完勝。全姉にラキシス、全兄にサトノアラジンという良血馬が一戦ごとにレース運びに進境を見せており、重賞でもいきなり主役争いは可能だろう。前走後は放牧に出されたが、回復は早かったようで中2週となるここへの参戦となった。10月23日の日曜追いでは終いに軽快な伸びを披露。あとひと追いで態勢は整いそうだ。

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