おしらせ
【今週の重賞】[マイルCS]サトノアラジン完成の域 [東スポ杯2歳S]トラストなど
■11月20日、京都競馬場でマイルCS(GI、芝1600m)が行われる。
サトノアラジン(牡5、栗東・池江)は、前走のスワンSを快勝し重賞勝ちを2とした。デビュー当初から素質を高く評価されており昨年のマイルCSでは0秒2差の4着に入るなどの活躍があったが、今年に入りGIIを2勝といよいよ完成の域か。久々だった前走は仕上がりいまひとつに思えたが、それで強い競馬を見せたあたりも本格化を物語るもの。絶対王者不在の今回、GIタイトルに手が届いていい。中2週で、中間の速い時計は11月13日の日曜追い1本のみ。終いだけ軽く伸ばされたが、軽快な脚捌きを披露しており叩いた上積みは見込める状況だ。
ヤングマンパワー(牡4、美浦・手塚)は、3歳時にアーリントンC勝ち。古馬となってからはあとひと押しを欠く走りが続いていたが3走前に準オープン戦を勝ち上がると、そこから関屋記念、富士Sとマイル重賞2連勝。この3連勝の間、馬体のボリュームをグングン増加させており、目下充実一途といった感がある。京都コースは初だが、アーリントンC勝ちがあるように輸送を特に苦にする馬ではなく、直線平坦のコースでもそこまで切れ負けしてこなかった。十分に対応は可能だろう。中間は順調に攻められており、M.バルザローナ騎手が跨った1週前追いでは自己ベストを軽く更新する美浦坂路4F51秒2を馬なりでマーク。3頭併せでの真ん中から悠々抜け出した動きは迫力満点で、既にほぼ万全のデキと言っていい。4連勝で頂点に駆け上がる可能性は大。
イスラボニータ(牡5、美浦・栗田博)は、昨年このレースで1番人気に推されたが、痛恨の出遅れ。本来の戦法とはまったく異なる後方からの競馬を余儀なくされたが、メンバー最速の末脚で3着まで押し上げ皐月賞馬の底力を見せ付けた。前走、秋初戦の富士Sはメンバー最重量の58キロを背負っていたが、0秒1差の2着と上々の滑り出しを決めており力は未だ堅持しているよう。1週前追いは美浦ウッドコースで意欲的な併せ馬を消化。四肢を伸ばし、重心をグッと低くするこの馬独特のフォームが戻っており、休み明けをひと叩きした効果は十分にありそうだ。争覇圏内入りは必至か。
フィエロ(牡7、栗東・藤原英)は一昨年、昨年とこのレースで2着。今春は安田記念で上がり最速の脚を繰り出し3着に入るなど、マイルのトップ戦線で常に上位争いを繰り広げてきた。いまだ重賞勝ちはないが、ここでの悲願達成があって不思議はない。前走スワンSは9着と珍しく崩れたが、出遅れが響き道中で余計な脚を使った影響があった。力負けではなく、度外視は可能だ。中間の初時計は栗東ウッドの長めスタートから終い重点に追われたが、やや反応に機敏さを欠いていたあたりは気になる。今週の動きに注目したい。
選出馬だったドイツの3歳牝馬スペクトゥルは来日を取りやめたため、今回3歳馬として唯一の参戦となるのがロードクエスト(牡3、美浦・小島茂)だ。新潟2歳Sで圧巻の4馬身差V、NHKマイルCで3/4馬身差2着と世代上位の走りを続け、古馬との初対戦だった2走前の京成杯AHを快勝。マイル適性は申し分ない。前走、1番人気に支持された富士Sが9着と案外だが、出遅れて後方からとなり外、外を回らされた距離ロスも痛かった。展開不利を打開できる機動力、操縦性は今後の成長課題として、力そのものは通用するはずだ。スムーズならば混戦を絶つシーンまで。早めに栗東へ入って滞在という、小島茂厩舎得意のパターンでこの中間は調整されている。1週前の栗東坂路追いでは終いだけ伸ばされ、4F55秒6-1F12秒2(強め)。序盤が楽だった割に、ラストで手が動いてしまったが降雨で馬場が渋っていたことを考えれば許容範囲か。順調と見ていい。
マジックタイム(牝5、栗東・中川)は今年4月のダービー卿CTでロゴタイプ、サトノアラジンらを撃破し重賞初V。前走府中牝馬Sは2着だったが、勝たれた相手はその後エリザベス女王杯を制するクイーンズリングだった。戦ってきた相手のレベルは高く、このメンバーに入ってもそうは見劣らない。京都での好走経験があるのも強みで、流れひとつで上位進出可能だろう。美浦ウッドコースでの1週前追いは、テンから飛ばしながらも最後までしっかりした脚取りで駆け抜けるハードな内容だったが素軽さにあふれており、馬体の張り、毛ヅヤなども文句なし。絶好のデキにありそう。
■11月19日、東京競馬場で東京スポーツ杯2歳S(GIII、芝1800m)が行われる。
トラスト(牡2、栗東・中村)は地方所属馬としてクローバー賞で2着、そして札幌2歳Sを勝利と中央勢に対し互角以上の走りを披露。その後栗東の中村厩舎へ移籍し、今回が中央所属で初のレースとなる。前走札幌2歳Sが後続に影を踏ませない、鮮やかな逃げ切り勝ち。メンバーレベルが例年に比べいささか弱かった感はあるにせよ、直線で逃げ脚衰えずセーフティリードを築いてみせたあたり、完成度は高そう。今回、頭数は落ち着き、ペースもそこまで上がらないはず。東京の長い直線でも、粘りこむシーンは十二分。転入後、速い時計は2本だけだがいずれもスパッと切れており新しい環境には慣れたよう。力を出せる状態だ。
キングズラッシュ(牡2、美浦・久保田)は新馬戦、芙蓉Sと目下無傷の2連勝。前走の芙蓉Sはいわゆる超スローからのヨーイドン、というレースになったが他好位勢との追い比べのなか力強く抜け出し、着差はわずかながら内容の濃い勝利だった。まだそこまで切れる脚は使えないが、渋太さ比べの展開となれば勝ち負け可能。久々になるが、中間はオープン古馬と併せて遜色のない動きを見せている。仕上がりは万全。
1勝馬勢で注目すべきはムーヴザワールド(牡2、栗東・石坂)だろう。母は英の2歳GI馬リッスン、近親に英愛2000ギニー馬ヘンリーザナヴィゲーターという世界的良血馬で、全姉が昨年のローズSを制したタッチングスピーチだ。デビュー戦では鞍上の仕掛けに対し、若干反応の鈍さを見せたがギアが入ると猛然と進出を開始。先に抜けた2頭の間をこじ開けるようにして伸び、最先着を果たしている。脚力、勝負根性ともに非凡。時計、メンバーレベルともに申し分なく重賞で即通用の器だろう。デビュー戦はそこまで仕上げられていなかったようで、使われての上積みを大きく見込めるのも好材料。
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