【重賞出走馬追い切り】[マイルCS]サトノアラジン、ヤングマンパワーなど[東スポ杯2歳S]トラストなど

■11月20日に京都競馬場で行われるマイルCS（GI、芝1600m）へ出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

サトノアラジンは栗東ウッドコースで1000万条件馬を1馬身半追走する併せ馬。序盤は無理せずゆったりと進み、終いに鞍上川田騎手がゴーサインを出すと、あっさり相手を抜き去り5馬身差で先着フィニッシュを果たしている。前走時はいささか調整不足の感があったが、ひと叩きされ、大幅に上昇を果たしたようだ。

ヤングマンパワーは美浦坂路で3頭併せを行った。僚馬2頭の真ん中に割って入り、手応え最優勢で力強く登坂。最後は準オープン馬に先着、オープン馬アジアエクスプレスと同入となっている。時計は4F53秒2-1F12秒5（馬なり）で、そこまで目立つものではなかったが先週に自己ベストを叩き出しており、輸送を控えた今週はこのぐらいで問題なし。万全のデキにあるようだ。

ミッキーアイルは、栗東坂路で浜中騎手を背にオープン馬ダノンリバティと最終スパーリングを敢行。4F51秒7-1F12秒4（一杯）をマークし、半馬身遅れてのフィニッシュとなった。稽古駆けするこの馬としてはいささか案外な見た目だが先々週、先週と50秒台の猛時計を出しており、この日は敢えて前半をセーブしたもの。懸念視は不要だろう。GI後にこれだけやれているのは体調良好の証と見ていい。

イスラボニータは美浦ウッドコースで最終調整を行った。一応の目標として僚馬を大きく先に置く、変則の併せ馬。無理に体を並べには行かず、自分のペースを守って軽快に進み相手に2馬身差まで詰め寄ったところでフィニッシュとなった。時計は平凡だが、先週の時点で強い負荷を掛けられており、この日は静に徹した感。脚捌きには軽快さがあふれており、前走から一定の上積みは見込める状況だ。

フィエロは栗東坂路で鮫島良騎手（レースは戸崎騎手）を背に単走。終いにビシッと気合いを入れられ4F53秒9-1F12秒2（一杯）をマークしている。騎手騎乗、序盤が楽だった割にはラストの伸び、迫力にはいささか物足りない部分があった。前走を叩かれての上積みはそこまで強調できず、平行線といったところか。

栗東滞在で調整されているロードクエストは、池添騎手を背に帯同してきた1000万条件メイスンウォーとウッドコースで最終スパーを行った。5馬身先に行った相手を目標に、序盤は折り合い重視で進む予定だったが引っ掛かってしまい結局早めに抜け出し、直線では単走となるチグハグな追い切りに。時計は申し分なく、体調面は良好と言えるが精神面に課題を残す内容となった。

マジックタイムは美浦ウッドコースで単走の追い切り。馬場入りをゴネる場面もあったが走り出すと気分良く進み、お釣りを十分残したまま素軽い伸びでフィニッシュを果たした。先週も軽快な動きを見せており、前走を使われた上積みはかなり見込める。

■11月19日に東京競馬場で行われる東京スポーツ杯2歳S（GIII、芝1800m）へ出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

トラストは栗東坂路で単走。終い重点に追われて4F52秒7-1F12秒1（一杯）と、渋った馬場をものともせず鋭い切れ味を披露した。地方から転厩して初のレースを迎えるが、ここまで順調に調整されており環境にはすんなり馴染めたよう。力を出せる状態だ。

キングズラッシュは、美浦ウッドコースで田辺騎手を背に古馬を追走する併せ馬。4Fからの時計で抜群の手応えのまま5馬身あった差を詰め、豪快な伸び脚から同入に持ち込んでいる。中7週とひと息入った影響は感じさせず、絶好の状態に仕上がっているようだ。

ムーヴザワールドはC.ルメール騎手を背に栗東坂路で2歳未勝利馬相手に併せ馬を行った。4F54秒8-1F12秒5（強め）をマークし、追走先着。終い重点、馬場が混雑していた時間帯だったことも影響し全体時計は平凡だが終いは気迫を前面に出し、鋭い伸びを見せることができていた。あとひと追い欲しい印象はあるが、これだけ動ければ問題なし。初戦を使われた上積みは見込んでいいだろう。

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