おしらせ
【今週の重賞】[チャンピオンズC]アウォーディー 反応は抜群
■12月4日、中京競馬場でチャンピオンズC(GI、ダ1800m)が行われる。
アウォーディー(牡6、栗東・松永幹)はダートに転じてここまで破竹の6連勝。2走前、モーニンやサウンドトゥルーら中央GI好走級の馬を相手にした交流GII・日本テレビ盃を快勝し、前走の交流GI・JBCクラシックではホッコータルマエ、ノンコノユメ、コパノリッキーといった面々を撃破した。力は本物。中京コースが初となるが、“似ている”とされるスパイラルカーブが特徴の船橋で好走を果たしており芝時代には中京でたびたび好走していた。問題なくこなせそうで、まず勝ち負けに絡んでくるだろう。1週前の併せ馬ではビッシリ追われる相手を追走し、4Fほど併走する形から、直線で軽く仕掛けただけで最後は余裕をもって1馬身の先着。前走後、これが実質的な初時計だったが反応は抜群で、ここまで順調に調整されている。力をフルに出せそうだ。
ノンコノユメ(セ4、美浦・加藤征)は昨年このレースで2着。その後今年2月のフェブラリーSで2着に入るなど、力は間違いなく一線級のものがある。スタートでは再三後手を踏み、勝負どころでの反応も鈍いなど気性面の問題を抱えながらレベルの高いパフォーマンスを繰り出してきたが、さらに上を目指し陣営は今年6月の帝王賞後に去勢を決断した。古馬GI制覇へ、意欲満々。前走JBCクラシックは4着だったが、直線で詰まるような場面があったし、そもそも去勢手術明けで体調も万全ではなかったはず。力は堅持できている。中間の攻めは目立たないが、もともと稽古ではさっぱり走らない馬。併せ馬でしっかり追えており、最後の追い比べでは気迫十分の姿を見せている。減っていた体も戻っており、上積みは顕著。
コパノリッキー(牡6、栗東・村山)は前走のJBCクラシックで1番人気に推されたが、ラストに失速し5着。自身初だった2100mという距離がやはり向いていなかったようで、距離短縮のここなら巻き返していいはず。このレースでは過去結果が出ていないが一昨年は出遅れ、昨年は他馬に絡まれ、とそれぞれに敗因あり。同じ中京1800mでもスムーズだった2015年1月の東海Sは圧勝しており、コース適性は十分に持ち合わせている。今回もマイペースのレース運びが叶うようなら、過去2年の憂さを晴らすシーンがあっていい。中間の攻めでは豪快な伸び脚を見せており、一連の好調はしっかりキープできている。
ホッコータルマエ(牡7、栗東・西浦)は前走JBCクラシックで、舞台が得意の川崎2100mだったとは言え、勝ち馬アウォーディーに食い下がって3/4馬身差の2着に入り、底力いまだ健在のところを見せ付けた。2014年にこのレースを制し、昨年は0秒3差の5着とコース適性は申し分ないし、叩き良化型だけに中間の気配も上々だ。このレースと、暮れの東京大賞典を走って引退の予定。中央GI勝ちで自身の持つGI級レース最多勝利記録を11へ伸ばせるか。
ゴールドドリーム(牡3、栗東・平田)は前走の武蔵野Sが、4カ月の休み明けで古馬との初対戦。楽ではない条件だし、レースでは直線入り口でカットされる不利もあったが、立て直されて2着を確保した。強い内容の競馬をこなしており、休み明けを叩かれた上昇度を加味すれば今回の相手関係でも上位進出に期待できる。中2週になるが、先週15-15程度とはいえ時計を出せている点は好感。今週問題なく動ければ状態アップを見込んでいいだろう。
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