【今週の重賞】[チャレンジC]ドレッドノータス　久々好走の反動なさそう　[カペラS]コーリンベリーなど

■12月10日、阪神競馬場でチャレンジC（GIII、芝1800m）が行われる。

ドレッドノータス（牡3、栗東・矢作）はデビュー2戦目の京都2歳Sを勝った素質馬。今春は結果が出なかったが、立て直されて臨んだ前走アンドロメダSでハナ差の2着に入っている。7カ月ぶりで、初の古馬との一戦。テンションが高くなるような場面を見せながらの好走で、能力はやはり高い。久々を使われた反動はなさそうで、先週金曜日には坂井騎手騎乗でウッドコースでビシッと追われる負荷の掛かる稽古をこなせている。ハンデ55キロはやや見込まれた印象だが、克服したいところだ。

札幌記念、AJCCとGIIを2勝。実績でダントツなのがディサイファ（牡7、美浦・小島太）だ。エプソムC勝ちがあり、前走マイルCSではあわや落馬という不利さえなければ上位入線必至の勢いを見せていた。この距離は問題なくこなせるだろう。前走のダメージは少なかったようで、速い時計こそ出していないものの厩舎で順調に調整されている。今週しっかり動けば、問題なく力を出してくるだろう。自身初となるハンデ58.5キロがカギとなる。

タッチングスピーチ（牝4、栗東・石坂）は昨年9月のローズSでミッキークイーン、クイーンズリング、レッツゴードンキらを相手に快勝を収めた。その後勝ち鞍からは遠ざかっているが、いずれも強豪相手のレース。重賞勝ちを収めた舞台で、GIIIの相手関係なら久々の好走があっていい。ハンデ55キロは妥当な線だろう。中間の坂路追いは平凡な時計に終わってしまったのが案外ではあるが、ラストの反応には良化の兆しが見えた。今週の追い切りに注目したい。

フルーキー（牡6、栗東・角居）は昨年57キロを背負い、このレースを快勝。それを含め阪神芝では【5.1.0.1】のコース巧者で、近2走は8着、5着とやや精彩を欠くが当然警戒が必要な1頭。東京遠征からの中1週だが、12月4日に軽くではあるが時計を出せているあたり、高いレベルで好調維持のようだ。斤量は昨年比0.5キロ増の57.5キロが課せられるが、今年5月の新潟大賞典で57.5キロを背負い2着、6月のエプソムCでは58キロでこちらも2着。割引材料とは考えなくていいだろう。

■12月11日、中山競馬場でカペラS（GIII、ダ1200m）が行われる。

コーリンベリー（牝5、美浦・小野）は昨年のJBCスプリントで1着、今年は3着。実績は申し分ない。今回は自身初の中山戦になるが、地方の小回りコースでスピードを活かす競馬をこなしてきた馬で、割り引き不要だろう。中央では重賞未勝利だが、そろそろここで勝っておきたい。GIを走ったダメージは少ないようで、中間の稽古では負荷をしっかり掛けられている。好調維持。

ノボバカラ（牡4、美浦・天間）は今年の3月から7月の間に重賞2つを含む4勝と、一気に力を付けてきた。秋に入っての2戦は案外な走りが続くが、両方とも雨で渋った馬場を気にするような場面があったし、体もいささか太かった。1週前は美浦坂路で4F49秒8（強め）と好時計を出し、気配上昇の雰囲気。叩き3戦目で本領発揮となるか。

ニシケンモノノフ（牡5、栗東・庄野）は常に前めで流れに乗り、好走を続ける堅実派。3カ月ぶりになるが、攻めでは好タイムを連発しており、さっそく力を出せそうな態勢にある。流れひとつで勝ち負けは可能。

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