おしらせ
【今週の重賞】[毎日王冠]安田記念3着のサリオスら好メンバー集結 秋中距離GI戦線に名乗りを上げるのはどの馬か
■10月9日、東京競馬場で第73回・毎日王冠(GII、芝1800m)が行われる。
まず注目は、2年前にこのレースを制しているサリオス(牡5、美浦・堀)だろう。前走の安田記念はマイナス22キロと大幅に馬体を減らしてしまったが、レースでは中団でリズム良く追走して直線を迎えると、残り400m付近を過ぎたあたりで持ったまま先頭に立つ。そこから追い出されたもののゴール前で脚色が鈍ったところで上位2頭に交わされて3着という結果だった。国内のGIでは2年前の日本ダービー以来の馬券圏内好走となったが、久々にこの馬らしいレースが見れた。今回は4カ月の休養を挟んでの臨戦過程となるが、これは2年前に同レースを制した時と同じ間隔。2度目のVが視野に。
レイパパレ(牝5、栗東・高野)も主役候補の一角。前走のヴィクトリアマイルは1番人気の支持を得たが、発馬直後に大きく躓きバランスを崩してしまうアクシデントがあった影響で12着と大きく着を落としてしまった。しかし、落馬寸前のスタートから押して上がるまでに脚を使ってしまったことが全てで、これまでの実績を考えると度外視してもいいだろう。あくまで目標は次走のGIだが、ポテンシャルを踏まえても牡馬相手のこのメンバーなら勝負になりそう。今回は同型の出方がカギとなりそうだが、金鯱賞のような競馬が出来れば崩れることはない。
ノースブリッジ(牡4、美浦・奥村武)は2走前のアメジストS(3勝クラス)で逃げ切り勝ちを収めオープン入りすると、前走のエプソムCでは好位を追走して直線を迎えると、残り300m付近で先頭に立ち、そのまま先頭を譲ることなく2連勝で初の重賞タイトルを獲得した。前走でも3コーナー付近で行きたがる素振りを見せるなど前進気勢の強さがあるため、今回も折り合いが課題となりそうだが、持ち前の勝負根性とスピード能力を発揮できる展開に持ち込めれば上位争いに加わってくるはずだ。連勝の勢いは軽視できない。
ポタジェ(牡5、栗東・友道)は今年の大阪杯で初のGIタイトルを獲得。しかし次走の宝塚記念ではパドックから覇気が感じられず、レースでも追走するのが精一杯といった感じで直線でも全く伸びず11着に沈んでしまった。大阪杯での接戦を制した影響が少なからずあったことに加え、暑さが苦手なのか返し馬でも走ろうとしていなかっただけにレース前に消耗してしまっていたのだろう。本来展開不問のレース巧者で、昨年もシュネルマイスター、ダノンキングリーら好メンバー相手に3着と健闘しているし、レイパパレを下していることも何より強みだ。前走の敗戦で人気が落ちるようなら積極的に狙ってみたい1頭だ。
ほかにも、大逃げで前走の小倉日経オープンを勝利したレッドベルオーブ(牡4、栗東・藤原)、前走の関屋記念で3着と復調の兆しが見えてきたダノンザキッド(牡4、栗東・安田隆)など、各世代から好メンバーが集結。秋のGI戦線に名乗りを上げる馬はどの馬になるのか。
(Text:Nishidate)
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