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【今週の重賞】[サウジアラビアRC]良血馬ノッキングポイントが重賞初制覇を狙う

■10月8日、東京競馬場で第8回・サウジアラビアRC(GIII、芝1600m)が行われる。

ノッキングポイント(牡2、美浦・木村)は、父モーリス、母はオークス2着のチェッキーノという良血馬。デビュー戦となった6月の新馬戦では好発から中団外を追走。良い手応えのまま直線を迎えると、残り300m付近から鞍上に促されて瞬時に加速。ノーステッキのまま3馬身差をつけ勝利した。気性も素直なうえ、レースセンスも光っており、この世代を牽引できる素質の持ち主だ。ここはまず勝ち負けになりそう。

グラニット(牡2、美浦・大和田)は、7月の未勝利戦で逃げ切って初勝利を挙げ、前走は新潟2歳Sに挑戦。果敢に先行し6着という結果だったが、勝ち馬との着差は0秒5差と決して悲観する内容ではなかった。今回は少頭数での競馬となりそうなだけにノーマークの逃げの手を打てればここでも好勝負なっていいだろう。

フロムナウオン(牡2、美浦・手塚)は、伯父に朝日杯FSやNHKマイルCなど重賞5勝のグランプリボスがいる血統。7月の新馬戦では道中4番手につけ、追い通しで先頭集団を射程圏内に。粘りに粘るサティンボディスを追い詰めて、ゴール寸前でハナ差交わして勝利した。血統的にも東京に舞台が替わるのはプラスに働きそうで、キャリアは少ないが一気の重賞制覇があってもいいだろう。

ドルチェモア(牡2、栗東・須貝)は、父ルーラーシップ、母は桜花賞勝ちのアユサンで叔母にチューリップ賞、紫苑S2着のマウレアがいる血統。8月の新馬戦では好発から勢いをつけてハナを制し、ミルトクレイモーにぴったりマークされながら直線を迎え、残り200m付近を過ぎてから後続との差をどんどん広げると、そのまま3馬身差をつけて快勝した。稍重ながら芝1600mの勝ちタイムは1分32秒2と登録メンバーのなかで最も速いタイム。さらに叔母のマウレアは阪神JFで3着の実績があるように早期の活躍に期待が持てる。ここも上位争いに加わりそうだ。

ほかにも、前走のダリア賞で3着に健闘したブーケファロス(牡2、美浦・清水英)、シルバーステート産駒のシルヴァーデューク(牡2、栗東・西村)など、素質の高い若駒が数々参戦する。冬の2歳GI戦線に向けて目が離せない一戦となりそうだ。

(Text:Nishidate)

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