【先週のお別れ】メジャーエンブレムの全兄／いとこハーツクライの良血馬が登録抹消

[2月8日抹消]
メジャーステップ（セ6、美浦・田村）
通算成績
26戦3勝

2011年4月、北海道安平町にあるノーザンファームの生まれで、父にダイワメジャー、母はキャッチータイトル。2015年度のJRA賞最優秀2歳牝馬メジャーエンブレムの2つ違いの兄となる。サンデーサラブレッドクラブにおいて一口価格90万円、総額3600万円で募集され、のち美浦の田村康仁厩舎に所属した。

妹とは違い全3勝を小回りコースのダート中距離で挙げているが、2015年10月の本栖湖特別（東京・芝2400m）で、のちステイヤーズS連覇を成し遂げるアルバート（今週末のダイヤモンドS出走）に僅か0秒4差しているように、秘める能力はもちろん、芝適性も十分あったように思える。ただ、2016年シーズンに去勢やノド鳴りの手術などがあり、思ったような成績はあげられずじまい。今月8日をもって中央登録を抹消された。が、その翌日にサラブレッドオークションで取り引きが成立したようで、新天地で再スタートを切れるようだ。志半ばでターフを去った妹のぶんまで、元気一杯の走りが見られることを望みたい。


[2月10日抹消]
ディスキーダンス（牡6、美浦・手塚）
通算成績
29戦4勝

2011年5月末に北海道千歳市にある社台ファームで誕生。見事なまでの大流星が特徴の栗毛馬で、父は大種牡馬ステイゴールド、母はエリシオ産駒のダンスフォーママという血統。本馬の近親にはアイリッシュダンス＆ハーツクライ母仔、今週末のフェブラリーSに出走するノンコノユメらが名を連ねている。社台サラブレッドクラブにおいて一口価格75万円、総額3000万円で募集され、美浦の手塚貴久厩舎に所属した。

2013年11月のデビューより、一貫して2000m以上の距離を使われ続け、29戦4勝の成績。重賞、オープンレースに出走することはなかったものの、終いの差し脚には定評があり、のちにGI馬となるマリアライトや函館記念を勝つダービーフィズらと遜色ない戦いを繰り広げた。特に、2015年4月の安房特別（1000万・芝2500m）においては、直線完全に抜け出し勝利濃厚かと思われたプレストウィック（今週末のダイヤモンドSに出走）に対し、ゴール手前、大外から急加速し豪快な差し切り勝ちをおさめている。

なお、準オープンに上がっても、のちの中山金杯馬ツクバアズマオーや、カフジプリンス（今週末ダイヤモンドS出走）あたりと接戦を演じ、現級突破も時間の問題かと思われたのだが、本年1月末の松籟S（6着）後、放牧先の検査で繋靭帯炎を発症していることが判明。症状が重度なことから現役引退の判断が下された。さあ、これからと思えた素質馬だっただけに、急遽の登録抹消は残念極まりないが、幸いにも今後は乗馬になれるとのこと。実に見栄えのいい馬だけにさぞや人気が出ることだろう。

2月6日?2月12日までの登録抹消は他61頭。

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