【重賞出走馬追い切り】[金鯱賞]ヤマカツエース　[中山牝馬S]パールコードなど

■3月11日に中京競馬場で開催される金鯱賞（GII、芝2000m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

ヤマカツエースは、主戦池添騎手の手綱で栗東ウッドコースを単走。他厩舎の馬と併せる格好になる場面もあったが、平静を保ちラストはオーバーワークを避け、流す余裕も見せた。中間は質量ともに入念に追われており、休み明けを感じさせない仕上がりだ。

サトノノブレスは、水口騎手（レースは秋山騎手）を背に栗東ウッドコースで3頭併せ。“池江流”の瞬発力を磨くことに主眼を置いた4Fからの内容で、先に行かせた2頭にあっさり追いつき、楽な手応えのまま併入してみせた。このひと追いで態勢は整ったようだ。

ルージュバックは、美浦ウッドコースで4Fから反応を見る程度の内容。2頭を先に行かせると、直線では貫禄の違いを見せ付けるように抜き去りそれぞれに5馬身の先着を果たしている。ジャパンC以来3カ月半ぶりになるが、牧場で入念に仕上げられたようで帰厩後速い時計はこれを含めて2本だけながら、いい状態にある。さっそく力をフルに出してきそう。

ステファノスは、川田騎手を背に栗東ウッドコースで長めから時計を出す意欲的な調整。7Fからゆったり入ると、6Fから徐々にスピードアップし、直線でも余力を残して豪快に伸びた。6F全体で77秒8（強め）の猛時計。香港遠征帰りだが、疲れを感じさせない万全の態勢に仕上がっている。

プロディガルサンは、美浦ウッドコースで単走。終い重点に軽くだけ伸ばされ、スムーズな脚捌きを見せた。終始楽な手応えながらラスト1F12秒3（馬なり）と、切れ味は抜群。久々だった前走東京新聞杯を使われ、気配は大幅に上昇か。

■3月12日に中山競馬場で開催される中山牝馬S（GIII、芝1800m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

パールコードは、栗東ウッドコースで前後に馬を置いての3頭併せ。外に持ち出された直線では豪快な伸びを見せ、最先着フィニッシュを果たした。6F全体で80秒0（強め）と、時計も申し分なし。4カ月ぶりになるが、2月下旬からオープン馬を相手に再三の併せ馬を消化しており、緩んだ雰囲気は皆無だ。いきなり力をフルに出せそう。

ビッシュは、美浦ウッドコースで準オープン馬を追走。直線では鞍上戸崎騎手のゲキに力強く応え、外から伸びて4馬身差から併入へ持ち込んだ。帰厩後速い時計はこれを含めて3本のみと、いささか心もとないが小柄で仕上がりは早いタイプ。問題なく動けそうだ。

マジックタイムは、宮崎騎手（レースはC.ルメール騎手）を背に美浦ウッドコースで準オープン馬を相手に併せ馬。持ったままで抜群のコーナーワークから内に入ると、3馬身あった差をジワジワと詰め、併入を果たした。反応の鋭さは抜群のものがあり、引退レースを余念のない状態で迎えられそう。

デニムアンドルビーは、栗東坂路で僚馬を2馬身追走。手応えでは見劣ったが、4F51秒8-1F12秒4（一杯）の自己ベストタイムをマークし併入に持ち込んでいる。現状栗東坂路は時計が出やすい状態で、数字を鵜呑みにはできないものの活気があるところは強調していいだろう。前走大敗のダメージなく、好調だ。

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