【今週の重賞】[日経賞]ゴールドアクター　連覇濃厚[マーチS]コスモカナディアン[毎日杯]サトノアーサーなど

■3月25日、中山競馬場で日経賞（GII、芝2500m）が行われる。

昨年の覇者ゴールドアクター（牡6、美浦・中川）が参戦。昨年は輸送でかなりイレ込んでしまった天皇賞・春こそ惨敗したが、秋はオールカマーを勝ち、ジャパンCで4着、有馬記念で3着とグランプリホースの力を見せてきた。先行して渋太いタイプで、過去の走りからも中山芝2500mはベストの舞台。有馬記念後ひと息入れ、2月中旬から入念に乗り込む、という調整過程は昨年とまったく同様で稽古で見せている動きも依然として迫力十分なものがある。連覇濃厚だ。

レインボーライン（牡4、栗東・浅見）は、昨春アーリントンCを勝ち、NHKマイルCでは0秒1差の3着。しかし夏以降は距離を延ばして札幌記念で3着、菊花賞では2着、そしてジャパンCでは上がり最速の末脚から6着に食い込んだ。折り合いに問題なく、長くいい脚を使えるのが魅力。父ステイゴールド×母父フレンチデピュティという血統構成からも、距離は今回ぐらいがちょうどいいのかもしれない。先週は鮫島駿騎手（レースはM.デムーロ騎手の予定）を背に、栗東坂路で準オープン馬と体を並べてしっかり追われた。時計は4F52秒2（一杯）。4カ月の休養明けで調整はいささか急ピッチな感はあるが、これだけ動ければまずは順調だろう。

■3月26日、中山競馬場でマーチS（GIII、ダ1800m）が行われる。

コスモカナディアン（牡4、美浦・金成）は、準オープン勝ち直後に挑んだ交流GI・川崎記念で3着に入る大健闘を見せた。続く前走、オープン特別の仁川Sでは3/4馬身差の2着だったが、これは相手が強すぎた感。3着馬には9馬身を付けており、中央GIIIでも当然勝ち負けになる。中山は好相性だし、ハンデ56キロも2走前を考えれば恵まれた印象だ。中1週だが、疲れのないことを確認しての登録。過去中1週での勝利経験もあり、今週ある程度動ければ問題なく力を出してくるだろう。

メイショウスミトモ（牡6、栗東・南井）は、昨年中山千八のオープン特別・ラジオ日本賞を勝っている。近3走すべてこの条件を使っているように、もっとも走りやすい条件で、前走から1キロ減の56キロもいい。上位進出必至。休みなく使われているが、先週の栗東CWでは6F79秒2（一杯）の猛時計をマークしている。高いレベルで好調維持。

■3月25日、阪神競馬場で毎日杯（GIII、芝1800m）が行われる。

サトノアーサー（牡3、栗東・池江）は、断然人気に推された前走きさらぎ賞で2着に終わったが、道悪でノメるようなシーンがあり力を出し切っていなかった。今回は500万条件で快勝した阪神芝千八。好コンディションなら、即反撃に転じる。前走のダメージは少なかったようで、中間の攻めで気迫十分なところを見せた。さらに良くなっている。

ガンサリュート（牡3、栗東・安田）は、デヒュー4戦目での未勝利勝ち上がり直後に京成杯でクビ差の2着。阪神千八は未勝利時代に2回走って2回とも2着とコース相性は悪くないし、稽古でそこまで目立たないタイプなりに上々の動きを見せている。上位争いに加わってきそう。

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