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【今週の重賞】[府中牝馬S]札幌記念5着のソダシが再始動 得意の府中で巻き返すか

■10月15日、東京競馬場で第69回・府中牝馬S(GII、芝1800m)が行われる。

まず注目は、今年のヴィクトリアマイルを制してGI3勝目を挙げたソダシ(牝4、栗東・須貝)だろう。前走の札幌記念は勝ち馬を見る形で運び、道中の折り合いも問題なかったが、2000mという距離に加えて昨年より重たい馬場が影響したのか、前を交わすには至らず5着に終わった。今回は仕切り直しの一戦となるが、ヴィクトリアマイル、アルテミスSと無傷で重賞2勝をマークしている東京芝ならまずは上位争いになる。大目標はマイルCSだが、前走と相手関係を比較しても一枚落ちる感もあるだけにここは落とせないレースだ。

昨年のエリザベス女王杯の覇者アカイイト(牝5、栗東・中竹)も主役候補の一角。初のマイル戦だった前走のヴィクトリアマイルはスタート直後に蓋をされ、テンに忙しい形で後方追走となったが、直線に入って上がり33秒1の末脚で8着まで追い上げた。もともとテンの遅さがネックだった同馬がマイルの流れを経験できたことは着順以上に価値のあるものだっただろう。3走前の金鯱賞(3着)のように4角で5番手付近に付けられれば、このメンバーなら崩れることはない。

ローザノワール(牝6、栗東・西園)は、2走前のヴィクトリアマイルで逃げの手を打つと、最後まで渋太さを見せて最低人気ながら3着馬にハナ差の4着と大健闘。前走のクイーンSでもマイペースで逃げ、ゴール前で2頭には交わされたものの勝ち馬にタイム差なしの3着。2戦連続で掲示板を確保した。4走前のディセンバーS勝利時から田中勝騎手とコンビを組んでいるが、よほど手が合うようで走りが安定してきた。ここも引き続きコンビ継続で挑んでくる。上位争い可能。

アンドヴァラナウト(牝4、栗東・池添学)は昨年の秋華賞3着馬。今年はまだ勝利がないものの、2走前の阪神牝馬Sでは2着に好走している。中京で行われたローズSや出雲崎特別(1勝クラス)でも先行して強い勝ち方をしているように、4角で前を射程圏内に捉えられる位置につけることがこの馬の好走条件。今回はソダシやローザノワールなど前に行く馬がいるだけに展開も向きそうだし、秋華賞でもソダシに先着していることが何より強みだ。前走の敗戦で人気が落ちるようなら積極的に狙ってみたい1頭だ。

ほかにも、今年の中山牝馬Sを勝利したクリノプレミアム(牝5、美浦・伊藤伸)、前走の長岡Sを勝利しオープン入りを果たした良血馬ライティア(牝5、栗東・池添学)や、クイーンSで2着に好走したサトノセシル(牝6、美浦・堀)など、各世代から好メンバーが集結。ここでの勝利をステップに、GI戦線へ名乗りを上げる馬はどの馬になるのか。

(Text:Nishidate)

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