名古屋競馬場が弥富トレセンに移転

愛知県競馬組合は、3月28日の同議会において、現在愛知県名古屋市港区にある名古屋競馬場を、同県弥富市の弥富トレーニングセンターへ移転する旨の費用含む予算案を全会一致で可決した。これにより、弥富移転に向けたプロジェクトがスタートし、2022年度にも新規競馬場が開業される見通し。

名古屋競馬場は5年前に40億円ほどの赤字を抱えるなど、厳しい経営状況に陥っていたが、利用していない土地の売却などで赤字解消にめどが立ったことで、今回の全面的な移転に踏み切った模様。組合議会調査では弥富移転に伴う投資額は94億円と概算されており、施設老朽化が進んでいる名古屋競馬場を建て替えるよりも、向う20年間の営業黒字額が大きいと判断。ナイター開催が可能になることで収入アップが見込めるほか、トレーニングセンターと競馬場間の馬輸送費などの支出も抑制されるようだ。

なお、現名古屋競馬場は取り壊したのち、一部を使い（残った敷地は愛知県と名古屋市に返還）新たな場外馬券場と駐車場を建設するとのことで、2020年度をめどに着手する予定。また、2026年アジア競技大会での選手村にする構想も練られている。

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