おしらせ
【今週の重賞】[オークス]即リベンジだ 能力断然ソウルスターリング[平安S]グレイトパールなど
■5月21日、東京競馬場で3歳女王決定戦となるオークス(GI、芝2400m)が行われる。
ソウルスターリング(牝3、美浦・藤沢和)は、デビューから無傷の3連勝で阪神JFを制し、2歳女王となった。明けて3月のチューリップ賞も快勝。磐石の態勢で前走桜花賞を迎えたが、まさかの3着に終わっている。道中の不利や流れの不向きなどはなかったものの、渋った馬場がとにかく合わなかったようだ。それでも0秒1差まで詰め寄ったあたりは、総合力の高さを証明したもの。牡牝含めて能力は世代ナンバーワンと目されるこの馬にとって、ここでの即リベンジは至上命題と言える。“怪物”と呼ばれた父フランケルは英2000ギニー勝利後、英ダービーには向かわずマイル路線へ舵を切った経緯があるが、母スタセリタは3歳時に仏オークス(芝2100m)やヴェルメイユ賞(芝2400m)を制覇。血統背景から割り引く必要もないだろう。短期放牧から4月25日に帰厩し、以降テンションを上げすぎないよう馬なりで慎重に調整されている。ウッドコースで追われた先週は、出がけに若干ムキになるような場面を見せるも道中では落ち着きを取り戻し、持ったままで先行2騎と併入。走ることへのモチベーションはかなりのレベルにありそうで、ほぼ万全の状態に仕上がりつつある。
レーヌミノル(牝3、栗東・本田)は、デビュー2戦目の小倉2歳Sを勝利。その後、阪神JFで3着、フィリーズRで2着など重賞で常に上位争いへ加わり、前走桜花賞では好位から正攻法の競馬で抜け出しクラシック1冠目を手にした。稍重馬場がフィットした感はあるにせよ、そもそもの能力とそつなく流れに乗れる世代随一の競馬センスがあってこその勝利。父はダイワメジャーとあって距離延長は大歓迎ではないだろうが、高い完成度を武器にここでも勝ち負けの走りがあって不思議はない。2週前、1週前とウッドコースでしっかり負荷を掛けられ、力強い伸びを見せた。これが春4戦目で、大幅上積みこそ期待しづらいが高いレベルで安定していると考えていい。
リスグラシュー(牝3、栗東・矢作)は、デビュー3戦目のアルテミスSで重賞初制覇。以降阪神JFで2着、チューリップ賞で3着、前走桜花賞で2着に入り、“ハイレベル”とされる同世代牝馬戦線で堅実な走りを続けている。そつないと言うよりは、まだ荒削りな面を多々見せながらデビュー以来常に3着以内を確保しているあたり、器の大きさは相当。阪神芝1800mの2歳レコードを更新しての未勝利戦勝ち、そして父ハーツクライからも距離は長いほうが良さそうで、主役争いに加わる資格十分だ。短期放牧から5月2日に帰厩。先週は古馬オープンのタイセイサミットと併せられ、栗東坂路4F52秒2-1F12秒8(一杯)をマークした。終いの時計をやや要したのがどうかだが、ここでしっかり負荷を掛けられたことで、グンと良くなってきそうな雰囲気はある。
アドマイヤミヤビ(牝3、栗東・友道)は、大叔父にブラックタイド、ディープインパクト兄弟。デビュー2戦目の百日草特別でカデナ、アウトライアーズらを撃破し、そこから3カ月ぶりのクイーンCではアエロリットを2着に退け、快勝を収めた。力は間違いなく世代最上位級。前走桜花賞は1秒0差の12着と、よもやの大敗を喫してしまったが、道悪馬場がまったくフィットせず馬が自らやめていたよう。父ハーツクライ、そして百日草特別の勝ちっぷりから本質的に、より長い距離が向いていそうだし、好コンディションでのレースとなればここで大きく巻き返してきていい。中間は短期放牧を挟み、帰厩後はウッドコースで瞬発力を磨く稽古を消化。先週はM.デムーロ騎手を背に、力強い伸びを見せた。あとひと追いで万全に仕上がってくるだろう。
モズカッチャン(牝3、栗東・鮫島)は、曾祖母が交流GI・南部杯を勝ったゴールドティアラ、またいとこに芝2000mGIでの2着2回が光るステファノス。2月の小倉未勝利戦で初勝利を挙げ、そこから3月中山の500万条件、そしてフローラSと3連勝で来ており、その勢いは軽視できない。12番人気だった前走フローラSは、2角で前をカットされ鞍上が立ち上がるほどの大きな不利をこうむり、直線でも前が塞がるシーンがあったがラスト100mあたりから別格の弾けっぷりを見せての勝利だった。小回り小倉では早めに動く機動力を発揮し勝利、中山戦は先行策から押し切り。長くいい脚を使うタイプではないが、高い自在性といわゆる小脚を使えるのが強みだ。混戦のなかから、スパッと抜け出してくるシーンはありそう。休みなく走っており、状態面の大幅上昇は見込みづらい状況だが、先週の坂路追いでは終いにしっかり負荷を掛けることができていた。好調維持だろう。
ブラックスビーチ (牝3、栗東・角居)は、大伯父に国内外でGIを7勝したアグネスデジタル。デビュー4戦目、3カ月ぶりだった4月頭の未勝利戦を勝ち上がると、続くスイートピーSも連勝で制し、一気に祭典への進出を決めた。その前走は外め追走で壁のないところを鞍上になだめられ進むと、横一線の追い比べとなった直線で抜群の勝負根性を発揮し接戦を制したもの。距離が延びても大丈夫そうだし、本番でもその渋太さを武器に、上位進出を狙いたい。ガサがそこまでなく、中間は馬体維持を主眼に置いた調整過程だが、それでも先週はコース追いで悪くない時計をマーク。体調はすこぶる良さそうだ。
■5月20日、京都競馬場で平安S(GIII、ダ1900m)が行われる。
グレイトパール(牡4、栗東・中内田)は、昨秋にダート路線へ転向後、目下負けなしの4連勝中。前走仁川Sでは川崎記念3着のコスモカナディアンを負かし、3着馬には9馬身の差をつけた。自在に立ち回れる強みがあり、終いの脚は実にしっかり。一戦ごと着実にパワーアップを果たしていることは間違いない。中間の乗り込みも丹念に行われており、1週前の稽古では中井騎手を背に重の栗東ウッドコースで7F98秒4-5F66秒6-4F51秒4-1F11秒6(一杯)を計時。追ってくる相手を最後まで抜かせず、きっちり1馬身のリードを保ったままゴールしている。とにかく順調のひと言。ここも勝利するようならいよいよ目が離せなくなってくる。
ケイティブレイブ(牡4、栗東・目野)は、ここまで19戦6勝。小気味いいスピードを武器に、すでに4度の地方交流重賞勝ちがある格上の存在だ。過去掲示板を外したのは芝の新馬戦と、フェブラリーSの2度のみで、そのフェブラリーSとて、差し追い込み勢台頭の流れのなか、好位から踏ん張り0秒5差6着。脚力は現古馬ダート路線トップレベルにあると見て差し支えないだろう。今回背負う斤量58キロは、前回で克服済み。中間の稽古も順調そのもので、先週の坂路では一杯に叩かれ4F51秒6の自己ベスト更新と、すこぶる体調はいい様子。狙うは中央場所初重賞。クリソライト、クリノスターオーら強力な同型をどう捌くかがポイントに。
グレンツェント(牡4、美浦・加藤征)は、1番人気に推された前走のアンタレスSで9着敗退。休み明け、かつ自身初となる58キロの斤量が響いたか、道中おっつけ通しで珍しく行きっぷりが悪く、また、コース取りの差も如実に明暗を分けた印象だ。が、幸い、馬はひと叩きされ順当に上向いているようで、ここ2週ウッドで併せられて、好調時に遜色ない動き。おまけに今度の舞台はのちのGI馬アポロケンタッキーと接戦を演じた京都コース。当然見直されていい。あとは再度の58キロさえ何とかなれば。
アスカノロマン(牡6、栗東・川村)は、昨年のこのレースで5馬身差V。また、チャンピオンズCでサウンドトゥルー、アウォーディーに0秒1差3着と、ここでは屈指の実績を誇る。気ムラな性格で掴み辛い点はあるものの、地力の高さ、ツボに嵌った際の爆発力は誰しもが認めるところで、丸1年勝ち星がなくとも、軽視は禁物。あまり速い脚はないだけに、乾いた馬場で早めに動くような形がとれれば、いくらでもチャンスはあるはず。
6馬身差の圧勝でダイオライト記念3連覇を果たしたクリソライト(牡7、栗東・音無)にも注目だ。4月末に帰厩し、ここまでそう速い時計は出ていないとはいえ、脚取りは軽快そのもので、体調の良さがヒシヒシと伝わってくるよう。まず順調といっていい。現在はもっぱら地方交流重賞が活躍の場だが、京都コースとも実に相性が良く、過去3度走って馬券圏外なし。加えて、京都を知り尽くす武豊騎手を鞍上に迎え、いやが上にも期待は高まる。
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