おしらせ
【今週の重賞】[日本ダービー]アドミラブル ジンクス破りの勝利なるか
■5月28日、東京競馬場で世代の頂点を決する日本ダービー(GI、芝2400m)が行われる。
のど鳴りの症状を抱えて臨んだ昨年9月のデビュー戦で、力を出し切れず9着に終わったのがアドミラブル(牡3、栗東・音無)だ。その後陣営は手術を即決。同馬は復帰後に未勝利戦、500万特別と快勝を続け、その決断が正しかったことを証明してみせた。そして前走青葉賞では出遅れがあり、3角過ぎで外、外をマクって進出すると直線ではフラフラする若さを露呈しつつも強烈な末脚を繰り出し、最後は流す余裕さえ見せて勝利を収めた。これで復帰後3連勝。青葉賞の走破時計2分23秒6はレースレコードを0秒5更新する数字で、伯父にリンカーン、ヴィクトリーらがいる良血馬の素質いよいよ開花を感じさせた。これまで青葉賞馬はダービーを勝てていないが、破格の前走内容からアドミラブルがそのジンクスを破る可能性はかなり高そうだ。目下3連勝中だがいずれも楽勝だっただけに、消耗度は少ない。陣営もダービーを見据えて馬を作っており、ここまでは余裕を持たせた調整過程。余力を十分に残している点には好感が持てる。先週は松若騎手(レースはM.デムーロ騎手)を背に、3歳未勝利馬をパートナーに坂路追い。相手に合わせる格好で、しっかり折り合い終いはスッと伸びた。素軽さにあふれており、中3週の競馬続きだがますます上昇といった雰囲気だ。
アルアイン(牡3、栗東・池江)は、米でGI含む重賞4勝のドバイマジェスティを母に持つ良血馬。新馬戦、500万条件戦と2連勝後に臨んだシンザン記念では直線で大きな不利を受け6着に沈んだが、続く毎日杯で鋭い差し脚を使って重賞初制覇を果たした。前走皐月賞はいわゆる“裏街道”組で、初めての東京遠征戦ということもあり9番人気という評価だったが、好位で流れに乗ると直線では馬群一団の追い比べから抜け出し、クラシック1冠目を手にしている。毎日杯の走破時計は過去10年で3番目に速く、皐月賞の走破時計1分57秒8はレースレコード。抜群のスピード能力を持ち、操縦性、そして勝負根性も世代最上位級。折り合いになんら不安を感じさせていないだけに、初となる2400mも問題なくこなすだろう。クラシック2冠目は射程圏内。中間の調整では運動量を増やし“ダービー仕様”に改造中とのことだ。1週前追いは松山騎手騎乗で、オープン馬相手に7Fから時計を出す意欲的な内容で、終いはグッと重心を沈めて僚馬を抜き去った。順調そのもの。
スワーヴリチャード(牡3、栗東・庄野)は、2歳時に東京スポーツ杯で2着。明けて今年の2月に共同通信杯を制し、重賞初勝利を飾った。その共同通信杯は、直線で敢えて仕掛けを遅らせるようなレース運び。残り100mから仕掛けられるとあっさり抜け出し、1頭だけ力が違ったような内容だった。ゆえに皐月賞ではファンディーナに次ぐ2番人気に支持されるも、直線では弾けず前を捉えられないまま6着。右回りコースでは手前の関係でスムーズさを欠くようで、左回り東京なら大逆襲の可能性は大きい。中間は入念に乗り込まれており、いい気配を保っている。先週、四位騎手が跨った併せ馬では終いにしっかり負荷を掛けられ、僚馬を突き放した。これが実質の最終追いで、今週は流す程度でいい。
カデナ(牡3、栗東・中竹)は、京都2歳S、弥生賞と重賞2連勝の実績があり、皐月賞では3番人気に推された。しかし前半は後方からの競馬となり、道中押し上げるも直線では切れを欠いて9着に終わっている。同じ中山芝二千の弥生賞が前半5F63秒1、レースレコード決着となった皐月賞は同5F59秒0。まるっきり異なるレース展開に戸惑った感があり、本来の力を出し切れなかったようだ。先週のオークスが、レース史上2位の速さだった2分24秒1という決着。きたるダービーも高速決着は免れそうもなく、対応が課題となるが前走の経験を糧にできていれば上位争いは可能だろう。前走時にある程度仕上がっており、中間は気合いが入り過ぎないよう慎重な調整が続く。負荷は軽くても、持ち味である切れる脚をしっかり繰り出せており、高いレベルで安定。
ペルシアンナイト(牡3、栗東・池江)は、伯父にGI3勝馬ゴールドアリュール、いとこにマーチSを制したソロル。重賞初挑戦だったシンザン記念で3着に入り、続くアーリントンCでは豪快な末脚を発揮し2着に3馬身差という快勝を収めた。続く前走皐月賞が、インで絶妙な立ち回りを見せると直線では馬群を縫って鋭く駆け上がり、いったんは先頭に立つ見せ場十分の内容で2着。距離は2000mでギリギリ、という印象もあるがセンスの高さは申し分ないものがある。立ち回りひとつで、混戦のなか上位に食い込むシーンがあっていいだろう。前走の反動があったか、ダメージが抜けるのに若干時間を要したようだが、先週は負荷の掛かる併せ馬をこなしており、順調に回復したと考えてよさそうだ。
レイデオロ(牡3、美浦・藤沢和)は、曾祖母がウインドインハーヘアで大叔父にブラックタイド、ディープインパクトらがいる。2歳時は無傷の3連勝でホープフルSを制覇した。しかし、今年に入ってからは順調さを欠き予定の弥生賞は回避。なんとか間に合った、という状態で前走皐月賞へ向かった。結果は5着だったが、前が止まらない展開を4角14番手から追い上げたもので、ジワジワとギアが上がりレース最終盤に伸びてきたあたりはいかにもダービー向き、を印象付けた。脚元の不安は払拭できているようで、中間は問題なく調整メニューを消化。先週はC.ルメール騎手が跨り、併せ馬で脚色優勢のまま併入を果たしている。上積みは大きそう。
サトノアーサー(牡3、栗東・池江)は、父がディープインパクト、母はニュージーランド3歳女王で、2015年のセレクトセール1歳セッションにて1億9500万円で落札された良血馬だ。きさらぎ賞で2着、毎日杯で2着と重賞では詰めの甘さを見せているが、馬場が渋っていたきさらぎ賞、毎日杯は高速決着。その両方で好走できたあたりは器の大きさを示すものと言っていいだろう。毎日杯では後方からの競馬を教え込み、皐月賞はパス。ダービー一本に懸ける陣営の思いは相当強いものがある。皐月賞組に対し、じっくり期間を取って調整できているのは大きなアドバンテージだ。中間は川田騎手が跨り、ウッドでの併せ馬で追走先着を連発。着実に良化を果たしている。
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