【重賞出走馬追い切り】[安田記念]イスラボニータ、レッドファルクス[鳴尾記念]スマートレイアーなど

■6月4日に東京競馬場で開催される安田記念（GI、芝1600m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

イスラボニータは、古馬500万下を美浦ウッドコースで追走。1秒以上先に行かせた相手を楽な手応えで追い詰めると、直線でも余力十分に伸びて併入に持ち込んだ。負荷は軽めだったが、先週しっかり追われており今週はこれぐらいで十分。前走もいいデキだったが、さらに上昇しているようだ。

レッドファルクスは、美浦ダートコースで追われた。先行馬が引っ掛かってしまい大きく離れたが、終いにしっかり負荷を掛けられると併入フィニッシュを果たしている。58キロを背負った前走で快勝しているが、反動は感じられない。高いレベルで安定。

エアスピネルは、先週武豊騎手が跨っての併せ馬で猛時計を出しており、これが実質の最終追い。今週は終いの伸びだけ見る内容となったが、余力を残し4F51秒8-1F12秒6（強め）の好タイムをマークし、準オープン馬に追走先着を果たしている。前走を使われての上積みはかなり大きそうだ。

ロゴタイプは、美浦ウッドコースで田辺騎手を背に古馬1000万下を相手に併せ馬を行った。1秒以上先行していた相手を楽な手応えのままあっさりパスし、仕掛けられたゴール前で更に脚を伸ばして逆に1秒ほどの差で先着を果たした。調子の波が少なく常に稽古では良く見せるタイプだが、それを差し引いても絶好の仕上がりと言えそうだ。

ステファノスは、鮫島良騎手を背に栗東ウッドコースで古馬オープンのファントムライトと最終スパーリング。後方からの僚馬を迎え撃つ格好で進み、相手が迫ってくるのを待つ余裕を見せる。体が並び掛けたあたりで鞍上がゴーサインを出すと、俊敏にギアを上げ結局2馬身の先着フィニッシュを果たしている。2カ月ぶりになるが、中間の動きは豪快そのもので、いきなり力をフルに出してきそう。

グレーターロンドンは、駆け付けた福永騎手を背に美浦ウッドコースで3頭併せ。直線では僚馬2頭の真ん中に進路を取り、仕掛けに力強く反応するとそれぞれを突き放して最先着のフィニッシュを果たした。中間は楽をさせた時期はあるが、仕上がりそのものは悪くない。

■6月3日に阪神競馬場で開催される鳴尾記念（GIII、芝2000m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

スマートレイアーは、M.デムーロ騎手を背に栗東坂路で追われ4F53秒7-1F12秒2（馬なり）をマーク。先行馬と併入している。GIから中2週で、軽めの内容だったが重苦しさはなく軽快な脚捌き。一連の好調キープだろう。

バンドワゴンは、栗東坂路で4F51秒6-1F12秒4（一杯）と好時計を叩き出した。2カ月半ぶりにしてはいささか急ピッチな調整過程だが、これぐらい動ければ大丈夫か。自分の力は出せそう。

ラストインパクトは、四位騎手を背に栗東ウッドコースで終いだけ伸ばされた。いささか手が動いたあたりはピークまであとひと息という印象だが、中1週でしっかり時計を出せることそのものは評価できる。一定の上積みはあるだろう。

スズカデヴィアスは、先週猛時計をマーク。今週は栗東ウッドコースで終いだけ重点だったが、力強い反応を見せていい伸びを見せた。GI後にひと息入っているが、いいデキに仕上がっている。

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