【先週のお別れ】1994年安田記念1人気馬の孫が登録抹消に

[5月24日抹消]
コンテッサトゥーレ（牝5、栗東・安田）
通算成績
14戦2勝

2012年4月5日、北海道千歳市にある社台ファームの生まれで、父がディープインパクト、母は阪神牝馬Sを勝ち、仏・モーリスドゲスト賞で2着に入ったエアトゥーレ。仏・ムーランドロンシャン賞や京王杯SCを制し、1994年の安田記念で1番人気（5着）に推されたスキーパラダイスは本馬の祖母にあたる。なお、半姉アルティマトゥーレはセントウルS＆シルクロードS勝ち。半兄キャプテントゥーレは2008年の皐月賞を勝った。そのほかにも、小倉記念を制した全兄クランモンタナ、近親にあたるスキーキャプテンや、ロワジャルダンなどなど、活躍馬には枚挙に暇がない。社台サラブレッドクラブにて一口40万円、募集総額4000万円で募集され、のち栗東の安田隆行厩舎で管理された。

2014年11月にデビューし、全14戦で2勝。結果的に見るとやや尻すぼみな感は否めないが、新馬戦、明け2015年1月の紅梅S連勝時に見せた、ソツのない立ち回りは見事のひとこと。また、桜花賞では勝ち馬レッツゴードンキの逃げにしてやられたものの、中団の最内経済コースでしっかりと脚を溜め、直線では渋太い差し脚を発揮し3着に入線。母エアトゥーレの着順（11着）を超えるとともに、この血統に恥じぬだけのパフォーマンスはしかと示したと言えよう。

なお、その後はオークスで距離の壁に泣き、以降スプリント?マイルあたりに活路を求めるが、2015年11月のユートピアS3着が最高。本年4月末の邁進特別（16着）を最後に登録を抹消している。ただ、幸いにして繁殖入りはできる模様。数年後、自身の活躍を上回る産駒を輩出してくれることに期待したい。

[5月24日抹消]
サトノエトワール（牡4、栗東・角居）
通算成績
14戦3勝

2013年1月の早生まれ。上記コンテッサトゥーレ同様の社台ファーム産で、父がキングカメハメハ、母はサンデーサイレンス直仔で中央6勝のマドモアゼルドパリ。近親にはこれまた中央6勝のブラックカフェやフローラS3着のハシッテホシーノらが名を連ねており、本馬の1つ違いの全姉マキシマムドパリは今年1月の愛知杯を勝っている。2013年のセレクトセール当歳馬セッションにて、6600万円で里見治氏が購入。のち栗東の角居勝彦厩舎に所属した。

2015年2歳の秋にデビューし、2戦目で順当な勝ち上がり。その後は500万条件で足踏みが続くも、3歳シーズン6月、宝塚記念当日に待望の2勝目をゲット。秋には菊花賞にも挑戦（サトノダイヤモンドの18着）した。 ひと息入れ、古馬となってからは馬が充実。本年2月の箱根特別をあっさりパスすると、準オープンのサンシャインSで2着、湾岸S3着、烏丸S3着と立て続けに好走、先日の目黒記念に出走したサラトガスピリットやウムブルフなどの強豪らと互角に渡り合った。もはや条件クラス卒業は時間の問題、これからグングン強くなっていくのでは……とも思われたが、ここにきて急遽の登録抹消の報。何とも惜しまれる限りだ。

5月22日?5月28日までの登録抹消は他142頭。

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