おしらせ
【今週の重賞】[安田記念]イスラボニータ 鞍上は絶好調C.ルメール騎手 [鳴尾記念]スマートレイアーなど
■6月4日、東京競馬場で春のマイル王決定戦となる安田記念(GI、芝1600m)が行われる。
イスラボニータ(牡6、美浦・栗田博)は、4歳秋のマイルCSが自身初のマイルGI参戦で、そこでは大きく出遅れながらも3着を確保してみせた。その後中距離戦でも健闘はあったが、5歳シーズン半ばからはマイル路線へシフト。昨秋は富士S、マイルCS、阪神Cと2着続きの歯がゆい走りが続いたが、前走のマイラーズCを制し2年7カ月ぶりの勝利を挙げている。完全にマイラーとしての足場を固めた印象があり、あとはGI制覇でトップに躍り出るだけだ。鞍上は目下GIを3週連続で制しているC.ルメール騎手。今週も勝って、前人未踏の4週連続GI制覇なるかに注目したい。2週前、1週前とこの馬らしい豪快な伸びをウッドコースで披露。常に稽古は良く見せるタイプだが、それを差し引いても気配の良好さは際立っている。前走もいいデキだったが、さらに上昇しているよう。
レッドファルクス(牡6、美浦・尾関)は、久々の芝戦だった昨年7月のCBC賞を勝つと、秋のスプリンターズSも制しGIウィナーとなった。今期は香港遠征帰りでぶっつけだった高松宮記念で2着にクビ差の3着へ入線、そして前走京王杯SCではメンバー唯一だった58キロを背負いながらも楽に抜け出し完勝を収めている。前走の走破時計は平凡だがスローペースかつ重馬場だったため。折り合い、操縦性、そして末脚の力強さは間違いなくGIで勝ち負けできるレベルであることを証明した格好で、マイル戦は9着に終わった未勝利戦以来3年半ぶりとなるものの、なんなくこなしそうな雰囲気だ。前走から中2週だが、先週ウッドコースで終いを伸ばされ軽快さをアピールした。疲れはなく高いレベルで安定。
エアスピネル(牡4、栗東・笹田)は、昨年クラシックにフル参戦し皐月賞4着(5位入線)、ダービー4着、菊花賞3着と奮闘した。しかし2歳時にはデイリー杯2歳S制覇、朝日杯FSで2着があり、今年初戦の京都金杯を快勝と本質的にはマイラーだろう。その後、東京新聞杯、マイラーズCとマイル重賞2戦で1番人気を裏切り続けたが東京新聞杯は“どスロー”に泣き、マイラーズCは勝ち馬イスラボニータに位置取りの差で惜敗したもの。安定して力を出せる点は大きな魅力で、この相手関係でも上位争いは十分に可能だろう。1週前追いは栗東坂路4F50秒8(一杯)と、自己ベストに迫る猛時計をマーク。ひと息入っていた前走を叩かれての上積みは見込める。
ロゴタイプ(牡7、美浦・田中剛)は、昨年このレースを制し、3つ目のGIタイトルを手にした。その後勝利はないが、暮れの香港マイルで0秒2差5着、前走中山記念がネオリアリズムに0秒2差3着と上位争いはできており、力が衰えた感はない。4月のダービー卿CTをフレグモーネ発症により自重する一頓挫はあったが、帰厩後最初の時計でスムーズな動きを披露。その後もウッドコースで順調に追われており、しっかり立ち直っているようだ。昨年とは臨戦過程が違い、3カ月ぶりのぶっつけになるが久々でも力は出せるタイプで大きく割り引く必要はない。行くにせよ、控えるにせよ自分のペースで走れれば今年も強さを見せてくれそう。
ステファノス(牡6、栗東・藤原英)は、前走GIに昇格した大阪杯で好位から絶妙な立ち回りを見せ2着。それを含めて芝2000m戦での活躍が目立つが、唯一の重賞勝ちを東京マイルの富士Sで挙げている。今回はそれ以来2年半ぶりのマイル戦。しかし立ち回れるセンスとスピードの持続力、そして底力は一級品で、GIでも十分に太刀打ち可能だろう。攻めは順調で2週前、1週前とウッドコースで豪快な伸びを披露。GI大阪杯を走ったダメージは抜け、いい状態に仕上がっている。
グレーターロンドン(牡5、美浦・大竹)は、2015年秋に自身の2勝目を挙げたあと、蹄を傷めて1年間休養。昨年秋に復帰すると、そこから前走の東風Sまで破竹の4連勝を飾り通算7戦6勝、2着1回とまだ底を見せていない。一線級とはまだ当たっていないが、前走で3着に破ったロジチャリスが直後にダービー卿CTを制覇しており、前走のレベルに一定の評価は与えていいだろう。本来、グレーターロンドンもダービー卿CTに臨む予定だったが、蹄の状態が整わず回避。安田記念への直行となったが2週前の追い切りをパスするなど、まだ状態面は万全でないよう。今週の追い切りを見て最終的に出否が判断されるとのことだ。
海外調教馬はビューティーオンリー(セ6、香・A.クルーズ)、コンテントメント(セ7、香・J.サイズ)の香港勢2騎が参戦する。ビューティーオンリーは2014/15シーズンにローカルGIの香港クラシックマイルを制覇。その後重賞戦線では詰めの甘い競馬が続いていたが、昨年秋にジョッキークラブマイルを勝ち、国際格付け重賞を初制覇すると、続く香港マイルでは後方一気の末脚でロゴタイプ、ネオリアリズムらを退けGI馬となった。今年に入り4戦を消化。勝利はないが、近2走は2着、2着で5月のャンピオンズマイルは勝ち馬にクビ差。調子を上げているようで、初となる日本遠征戦だが侮れない存在となりそう。Z.パートン騎手の手綱捌きにも注目。コンテントメントはチャンピオンズマイルでビューティーオンリーに先着して、久々の勝利を挙げた。昨年も安田記念に参戦しており、そこでは最下位12着に終わっているが前走勝利の勢い、そして昨年得た経験値を考えれば今年は大幅前進があっていいだろう。鞍上には“マジックマン”J.モレイラ騎手を確保している。
■6月3日、阪神競馬場で鳴尾記念(GIII、芝2000m)が行われる。
スマートレイアー(牝7、栗東・大久保)は、過去に1400m、1600m、1600mと芝重賞を3勝。しかし秋華賞で2着、府中牝馬Sで2着、3着、昨年暮れの香港ヴァーズで5着、2走前の京都記念ではマカヒキに先着して2着に入るなど距離の融通は利くタイプだ。昨年はレコードタイムが出たように、阪神開催開幕日とあって好コンディションは必至の状況で、切れ味自慢のこの馬にとってこの上ない条件でやれそう。7歳馬だが、前走ヴィクトリアマイルでは2着馬にクビ+アタマ差の4着に入れており、まだまだ元気一杯。首位争いは十分可能だ。GIからの中2週で、中間の攻めは終いを軽く伸ばす程度に留まっているが重苦しさは感じさせず、この馬なりの好調をしっかりキープ。
バンドワゴン(牡6、栗東・石坂)は、新馬戦を2着トゥザワールドに6馬身差の大圧勝で勝ち上がると、続く500万特別は2着ヴォルシェーブに5馬身差とまたまた圧勝。続くきさらぎ賞は気分良く行き過ぎたため、トーセンスターダムにゴール寸前で捕らえられ2着に終わったが、器の大きさは世代最上位級の評価は揺るがなかった。しかし、その後脚部の不安があり、2年間という長期休養を余儀なくされてしまう。昨年2月、ダート戦で復帰。そこでは大敗に終わり復活ロードに暗雲が、とも思われたが半年弱期間を置いて臨んだ再復帰戦で、逃げ切り快勝を収めるとその後準オープン級で7着、4着と徐々にパフォーマンスレベルを上げ、前走で鋭く差し切り復帰後2勝目を挙げた。いよいよ大器が完全復活なった印象で、戦法に幅が出た点も大きい。鉄砲は問題ない馬だし、勝ち負けに期待できる。中間の攻めはいささか急ピッチな感はあるが、仕上がりは早いタイプで、今週しっかり動ければ問題なく力を出してくるだろう。
ラストインパクト(牡7、栗東・角居)は、ここ2走ダート戦で使われていたがまったく弾けず、勝ち負けには絡めなかった。祖母はパシフィカスで伯父にビワハヤヒデ、ナリタブライアン兄弟。京都大賞典など芝重賞を3勝、2015年のジャパンCで2着があり、やはり芝でこその馬だ。前走が4カ月ぶりで、そこから中1週で使えるのは体調がいいからこそだろう。一変の走りに期待。
■[お友だち3万8000人突破!]UMAJIN.net LINE@公式アカウント【限定無料配信】
■【重要】登録ができない、メールが届かない会員様へ
▽【関連リンク】
★★★さらに快適に! 無料の【UMAJINアプリ】Android版&iOS版 最新バージョン配信中!★★★
■驚異の新指数【WINDEX】土曜東京9R富嶽賞で2万9290円をズバリ!
■海外競馬はUMAJIN.netにお任せ! 「海外競馬」ページはコチラから!
■【UMAJIN POG】2017-2018シーズンがいよいよ開幕! 参加はこちら!