おしらせ
【今週の重賞】[天皇賞・秋]超豪華メンバーが集結 イクイノックス、ダノンベルーガら3歳世代か?昨年のダービー馬シャフリヤールら古馬勢か?
■10月30日、東京競馬場で第166回・天皇賞・秋(GI、芝2000m)が行われる。
今春の皐月賞と日本ダービーでいずれも2着だったイクイノックス(牡3、美浦・木村)が注目を集めそう。昨夏の新馬戦で、のちの2歳女王サークルオブライフらを6馬身差突き放す圧勝劇。続く東京スポーツ杯2歳Sは初戦の先行策から一転、後方待機から上がり32秒9の鋭さでまとめて差し切り勝ちを収めたことで一躍世代の主役に躍り出た。異例のぶっつけローテで挑んだ皐月賞は2着、そして前走の日本ダービーでは不利な大外枠からメンバー最速となる上がり3ハロン33秒6の末脚を繰り出して2着まで追い込んできたように、ポテンシャル、競馬センスは世代ナンバーワンといっても過言ではないだろう。今回は古馬と初対戦となるが、3歳牡馬は56キロで走れることに加え、昨年エフフォーリアが日本ダービー2着からの直行ローテで本レースを制しているようにキャリアが浅くても力は通用する余地がある。2018-20年と本レースを3連覇しているC.ルメール騎手を背に、初のGIタイトルを狙う。
皐月賞で2番人気4着、日本ダービーでは1番人気4着と今年の牡馬クラシック戦線を賑わせたダノンベルーガ(牡3、美浦・堀)も主役候補の一角だ。皐月賞は荒れた馬場に泣き4着。前進を期した前走のダービーでは道中プレッシャーを受けながらも直線でジリジリと差を詰めて、最後まで伸びてきたが距離が響いたかこちらも4着まで。しかし、新馬戦や共同通信杯で見せたパフォーマンスが圧巻だったように、持っている素質は間違いなく世代最上位のモノがある。最も力を発揮できるであろう左回り2000m戦なら、いきなりの戴冠も。
勢いのある3歳勢を迎え撃つ古馬の筆頭格は、前走の札幌記念を制したジャックドール(牡4、栗東・藤岡)だ。これまで逃げて結果を出していた同馬だったが、前走の札幌記念ではパンサラッサが敢然とハナへ立つなか、1000mの通過が59秒5という平均的な流れを3-4番手で追走し4角で手応え良く進出。直線では粘り込もうとするパンサラッサを交わして競り勝つという内容の濃い競馬で重賞2勝目のタイトルを手にした。一貫して左回りの芝2000mにこだわっていた陣営だったが、慣れない右回りの2000m戦での勝利は、さらなる地力強化の証か。時計の速い馬場もレコード駆けした金鯱賞で対応できることは証明済み。得意の府中ならGIタイトルはすぐそこだろう。
昨年のダービー馬シャフリヤール(牡4、栗東・藤原)は昨年のジャパンCでコントレイル、オーソリティに続く3着に好走。その後は果敢に海外GIへ挑戦すると、ドバイシーマクラシックで日本ダービー以来の勝利を挙げた。次走のプリンスオブウェールズSでは5頭立ての4着と振るわなかったが、結果的にイギリスの馬場が合わなかったのだろう。今回は仕切り直しとなる一戦だが、入厩してから順調に本数をこなしており、13日の追い切りでは古馬オープン馬に余力十分で先着しているように既に態勢は整っている。鞍上にはドバイシーマクラシックで勝利に導いたC.デムーロ騎手が跨ることも好材料だろう。4歳世代のチャンピオンとして威厳を示せるか注目だ。
ほかにも、今年の皐月賞勝ち馬ジオグリフ(牡3、美浦・木村)、ドバイターフ勝ち馬のパンサラッサ(牡5、栗東・矢作)や、今年の大阪杯でGIタイトルを手にしたポタジェ(牡5、栗東・友道)など、GI馬5頭を含む国内外で結果を残してきたメンバーが集結。レベルの高い3歳世代が実力を見せつけるのか、それともその他の馬が主役の座を奪うのか。豪華メンバーによる白熱のレースに期待したい。
(Text:Nishidate)
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