【先週のお別れ】3冠馬の全妹がターフに別れ

[5月31日抹消]
ベルダム（牝3、栗東・石坂）
通算成績
3戦0勝

2014年1月26日、北海道安平町にあるノーザンファームの生まれで、父ディープインパクト、母ドナブリーニ。全姉には重賞2勝のドナウブルー、牝馬3冠・ジャパンC連覇などGI7勝をあげ史上32頭目の顕彰馬となったジェンティルドンナがいる。サンデーサラブレッドクラブにて総額8000万円、一口200万円で募集され、のち姉ら同様、栗東の石坂正厩舎で管理された。

が、競走馬としては400キロを割るかどうかの極めて小柄な体つき（ジェンティルドンナで470キロ前後、ドナウブルーは430キロ前後と、上の姉らも決して大きな体ではなかったが）。3冠牝馬の全妹として、周囲から大きな期待をかけられたことは想像に難くないが、競走成績は2016年11月のデビューより3戦して0勝。いずれもが、勝ち馬から2秒以上引き離される大敗で、残念ながら、レースぶりに見るべきものはなかった。ただ、これだけの血統ゆえ、母として覚醒するような日がくるかもしれない。まずは数年後、自身のぶんまで元気一杯にターフを駆け回る産駒の輩出に期待したいところだ。

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[6月2日抹消]
アロヒラニ（牡8、美浦・久保田）
通算成績
35戦5勝

父がキングカメハメハ、母ファインセラはサンデーサイレンスとビワハイジのあいだに生まれた第2仔（長女）で、今や廃止となった高崎競馬で2勝、中央でも4勝をマークした。本馬の叔母には、GI6勝をあげ2010年JRA賞年度代表馬に輝いたブエナビスタや、阪神JF勝ちのジョワドヴィーヴル、叔父に今週末のエプソムCに出走予定のトーセンレーヴなど活躍馬多数。3代母アグサンまで遡れば、その妹にはサトルチェンジがおり、産駒には有馬記念などGI3勝のマンハッタンカフェらがいる。キャロットクラブにて総額6000万円、一口15万円で募集され、のち美浦の久保田貴士厩舎に所属した。

2011年12月頭にデビューし、月末には順当な勝ち上がり。その後は長期休養などもあり2勝目が遠かったが、それでも、1年7カ月後にあたる夏の新潟で勝利を掴むと、昇級した1000万では崩れ知らずの走りを披露。エックスマーク、レコンダイト、アウォーディーらその後名を売っていく面々らと遜色ない走りを繰り広げ、自身も2014年5月の平場戦を3馬身半差で圧勝した。また、2014年12月のオリオンSでは2着に敗れるも、先日の目黒記念で2着するなど、現古馬中長距離戦線の注目株にあるヴォルシェーブに先着を果たしている点は強調しておきたい。

なお、2015年末には障害入りし、翌年には2連勝を達成。夏のJ・GIII新潟ジャンプSでは2着奮闘を果たすなど、長きに渡って活躍を続けた。中央所属ラストランは本年5月27日の京都ハイジャンプ（7着）。

5月29日?6月4日までの登録抹消は他115頭。

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