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【今週の重賞】[ローズS]ファンディーナ、レーヌミノルら有力馬大集結![セントライト記念]皐月賞馬アルアイン始動

■9月17日、阪神競馬場で3着までに優先出走権が与えられる秋華賞トライアル・ローズS(GII、芝1800m)が行われる。

最注目は、ファンディーナ(牝3、栗東・高野)。69年ぶり、史上3頭目の牝馬皐月賞制覇はならなかったが、デビューより3戦で見せたインパクト大の走りを思い返すに、ここでの主役を張るに相応しい1頭と表現して何ら差し支えないはずだ。圧倒的なスピードと爆発力を持ち味としており、デビュー戦では何もせずとも9馬身差。2戦目のつばき賞では持ったままの手応えで上がり3F33秒フラットを計時し、初タイトル奪取となったフラワーCでは悠々コースを1周回ってきただけで2着に5馬身の差をつけている。前々の位置でメンバー最速の上がりをマークするのだから、後続にとってはまさにお手上げといった話で、ここも、積極的なレース運びから早めにトップスピードに乗らせるような形をとってくることだろう。約5カ月ぶりの実戦にはなるが、この中間はきっちりと乗り込めているようで気配は悪くない。6日の追い切りでは岩田騎手を背に栗東坂路で4F55秒3-1F13秒1(馬なり)。雄大なフットワークはもとより、瞬く間に相手に取り付き、あっという間に交わし去る瞬間的な速力は見ていて惚れ惚れするほどだ。体はひと回り大きくなっており、微減続きだった体も戻してくるはず。ひと夏を越え、素質だけで走っていた春先とはまた違った姿を見ることができそうだ。

レーヌミノル(牝3、栗東・本田)が牝馬2冠獲りへ向け始動する。体型、走法、そしてスピードの乗りはまさにスプリンターのそれに近いようにも感じるが、乗り役に従順で、何ら折り合いを欠くことのない穏やかな気性が、この馬の距離適性の幅を広げているものと思われる。馬場不問でもあり、それら含めありとあらゆる要素が上手く噛み合ったのが、ソウルスターリング撃破の桜花賞だった。オークスは流石に距離が長過ぎた印象だが、そこからひと夏越し、馬はさらなるパワーアップを果たしたよう。やはり距離面を意識してか、長めで負荷をかける内容が多く、8月25日のウッドでは7Fから時計を出し、99秒4-4F51秒8-1F11秒9(馬なり)の好タイムをマーク。30日には6F82秒7-4F51秒7-1F11秒5(一杯)を叩き出し、7?8馬身追い駆けた古馬OPスピリッツミノルに3馬身ほどの先着を果たしている。息持ちはしっかりとしており、脚取りは軽やかかつ力強い。先週6日の追い切りも同様に絶品の動き。まずもって恥ずかしくない状態で前哨戦を迎えられそうだ。

モズカッチャン(牝3、栗東・鮫島)は、オークスで勝ち馬ソウルスターリングに0秒3差2着と健闘した。当時は休みらしい休みもなく疲れはピーク、輸送続きなどもあり、かなりイライラしているような印象だったが、レースではキチンと我慢が効き、緩ペースの流れにもうまく対応、終いのしっかりとした伸び脚に繋がった印象だ。精神的にかなりタフであることは間違いなく、また、比較的前めの位置からでもいい決め手を発揮できるのがこの馬の強み。そういう意味では、今回の開幕2週目の阪神外回り芝1800m、および本番の京都内回り2000mでも十分いい走りに期待が持てることだろう。なお、中間はそう目立つような時計は出していないが、以前よりそう稽古駆けするタイプではないので大丈夫。本数はこなせており、最終追いの1本できっちり仕上げてくることだろう。新コンビとなるM.デムーロ騎手がこの馬のポテンシャルをどう引き出すかにも注目したい。

リスグラシュー(牝3、栗東・矢作)は、阪神外回りの芝1800m圧勝の過去があり、阪神JF&桜花賞でともに2着の実績。やや勝ち味に遅いような印象もあるにはあるが、力が世代トップレベルであることに疑いはなく、ここも流れひとつで十分上位争いに加わってくるはずだ。なお、中間は春先と同じ坂路調教(オークス時のみウッド追いだった)でいい汗を流しており、動きに重苦しさは感じない。7日の追い切りでは坂井騎手(レースは武豊騎手)を背に終い1F12秒2と切れに切れたように、具合いに関しては現時点でも太鼓判を押せる。悲願のビッグタイトル奪取へ向け、まずはここでしっかりとした結果を出しておきたいところだろう。

アドマイヤミヤビ(牝3、栗東・友道)は、春2冠でともに2番人気に推されるも、桜花賞12着、オークス3着と期待を裏切る形になった。ただ、前者は馬場を気にしてまったくハミをとらなかったもので、後者は外枠で内に潜り込めなかったうえ、緩ペースに泣いたもの。決して力負けということではない。百日草特別でのちの弥生賞馬カデナを、クイーンCでのちのGI馬アエロリット&レーヌミノルを問題にしなかったように、末脚の破壊力は世代屈指のレベル。ペースが流れた方がより良いパフォーマンスを期待できそうなだけに、ファンディーナらが生み出すであろう澱みの無い流れはこの馬におあつらえ向きに働くかもしれない。全3勝すべての手綱を握っているC.ルメール騎手とのコンビ復活も頼もしく、嵌れば圧倒まであっていいのでは。なお、中間稽古では6日のウッド追いで6F79秒1-4F50秒4-1F12秒2(一杯)の好時計を叩き出し、併せた相手を子ども扱い。脚取りは力強いのひと言で、状態に関しては問題なさそうだ。あとは、当日、晴天のコンディションでやれれば、と言ったところだろう。

そのほかでは、オークス馬シンハライトの妹で目下2連勝中のミリッサ(牝3、栗東・石坂)が面白そう。春は大舞台への進出こそならなかったが、ソウルスターリングやリスグラシューらとそう大差なく走れていた馬で、前走7月の有松特別では中京マイルを1分32秒7のレコードタイムで駆け抜けている。相変わらず体は華奢(410キロ台)で、まだ非力な面も残るが、一戦ごとにパワーアップを果たしていることは間違いなく、1週前の坂路調教では終いスパッと切れて同厩の3歳500万馬を圧倒。最終追いの1本を加えれば文句ないデキで出走できそうだ。また、軽快なスピードと渋太い粘り腰が魅力のカワキタエンカ(牝3、栗東・浜田)や、フィリーズレビューの勝ち馬で、桜花賞4着、NHKマイルCで1番人気に推されたカラクレナイ(牝3、栗東・松下)あたりにも流れ次第では十分にチャンスがあるだろう。


■9月18日、中山競馬場で3着馬までに優先出走権が与えられる菊花賞トライアル・セントライト記念(GII、芝2200m)が行われる。

アルアイン(牡3、栗東・池江)は新馬戦、千両賞とデビューから2連勝。重賞初挑戦だったシンザン記念は大きな不利があり6着に終わったが、そこからしっかり立ち直り毎日杯を快勝。そして皐月賞では9番人気と人気の盲点となっていたが、好位で流れに乗る正攻法からゴール前で鋭い脚を繰り出し、クラシック1冠目を手中に収めた。日本ダービーは0秒3差5着に終わったが、折り合いを意識してやや構えてしまったし、初の左回りだったことを考えれば健闘と言えるだろう。陣営は菊花賞路線を歩めると判断。ここをステップに2冠を目指すこととなった。今回からコンビを組むC.ルメール騎手の手綱捌きにも注目。2週前に長め7Fからハードに追われるウッドコース調教を消化し、これで“実戦モード”へのスイッチが入ったよう。先週は古馬準オープンに対し脚色優勢で追走先着を果たし、態勢万全をアピールしている。

セダブリランテス(牡3、美浦・手塚)は、昨年12月にダートの新馬戦を勝ったが、その後骨折で5カ月半休養。復帰戦は昇級初戦かつ初の芝挑戦と楽ではない条件が揃っていたが、モノの違いを誇示するかのように好位から抜け出し、最後は手綱を緩めながらも快勝を収めてみせた。そして前走ラジオNIKKEI賞では、ゴール前の追い比べで非凡な勝負根性を見せ、接戦を制して重賞初制覇を果たしている。これで無傷の3戦3勝。まだ伸びシロはありそうだし、半兄が長距離巧者モンドインテロとあって距離延長も有利に働きそう。クラシックホースが相手でも、互角に戦えそうだ。放牧後、8月下旬から入念に乗り込まれている。先週は武藤騎手(レースは戸崎騎手)を背に、ウッドコースで兄モンドインテロの胸を借り併せられたが、渋った馬場を気にすることなく追走同入を果たした。迫力満点の脚捌きで、ほぼ万全に仕上がりつつある。

サトノクロニクル(牡3、栗東・池江)は、半兄が京都新聞杯を勝ち、日本ダービーでは2着だったサトノラーゼンという良血馬。春はクラシック本番にこそ進出しなかったものの、京都新聞杯2着、白百合S勝ちと素質の高さをアピールしてきた。しかし前走のラジオNIKKEI賞は1番人気に支持されながら6着敗退。小回り福島を意識して出していったのが仇となり、好位集団のなかで動くに動けない形となったもので、ようやく追えた直線での切れを欠いたあたりトップハンデ57キロもキツかったようだ。中山外回り芝2200m戦で、その鬱憤を晴らしたいところ。先週は、僚馬サトノアーサーと熱のこもったスパーリングを繰り広げ先着。このひと追いで仕上がったようで、今週は恒例の4Fから終いの伸びを確認する稽古で大丈夫そうだ。

ミッキースワロー(牡3、美浦・菊沢)は、4月に500万特別ひめさゆり賞を快勝。続いて挑んだ京都新聞杯は5着だったが、初の関西遠征戦が影響したか折り合いを欠き、早めに動いてしまって終いの脚を失くしながらも踏ん張ったものだった。ひと息入れて臨んだ前走は後方で折り合えていたものの、前が止まらない展開となり追い上げむなしく3着まで。チグハグな競馬は続いているが、いずれも高い能力の一端は示せており、GIIでも十分太刀打ちできる好素材だ。中間は順調で、先週は古馬オープンのダイワリベラルと互角の動きを披露。やや太めに映るが、今週しっかり追えば態勢は整ってきそう。

サンシロウ(牡3、美浦・柄崎)は、未勝利の勝ち上がりが8月12日新潟ダート戦。500万条件への昇級戦は9月2日の新潟芝2200mで、さすがに苦戦するかと思われたが中団のインで脚を溜めるとマイペースから逃げ込みを図った2着馬を鋭く差し切って連勝を収めた。母は中央5勝、重賞戦線でも存在感を示したテンイムホウで、血筋の良さがここへ来て一気に開花したか。この夏フル稼働してきたが、稽古は手控えられておらず体も減らしていない。疲れよりも勢いが勝っている感。来週の自己条件に回る可能性もあるが、一気の相手強化となるここでも侮れない。

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