【重賞出走馬追い切り】[オールカマー]モンドインテロ、ステファノス[神戸新聞杯]レイデオロなど

■9月24日に中山競馬場で開催されるオールカマー（GII、芝2200m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

モンドインテロは、美浦ウッドコースで田辺騎手を背に3頭併せ。2頭を先に行かせ、直線では最内に進路を取ると力強い伸びを示して併入に持ち込んでいる。派手な時計ではなかったが、稽古でそこまで走らないタイプだけに問題はない。中間は順調に調整メニューを消化できており、一定の上積みはあると見ていい。

ステファノスは、先週に続き鮫島良騎手を背に（レースは戸崎騎手）栗東芝コースへ入っての単走の追い切り。ラストはステッキが数発入る負荷を掛けられ、それに応えてスパッと切れた。これまで休み明けには結果が出ていないことを考慮し“実戦モード”にシフトした内容。レベルの高い僚馬たちとの併せ馬を再三こなしてきたこともあり、いきなり力をフルに出せる雰囲気だ。

タンタアレグリアは、蛯名騎手が手綱を取り、美浦ウッドコースで3頭併せ。最後方から差を詰めると、仕掛けられた直線では外からジワッと伸びて併入に持ち込んでいる。格下相手だっただけに突き放して欲しかったところで、気迫の面ではあとひと息といった印象。それでもここまでの乗り込みは入念で、恥ずかしくない競馬はできそう。

ルージュバックは、美浦ウッドコースで前2頭を追走する併せ馬。楽な手応えのまま相手を追い詰めると、インに進路を取った直線では軽く促されただけで抜群の切れ味を披露しそれぞれに先着を果たした。ギリギリまで牧場で追ってから入厩させてきたこれまでと異なり今回は早めに帰厩させての調整だが、パターン変更は奏功したようで、いい状態での復帰戦を迎えられそう。

アルバートは、美浦ウッドコースで単走の最終追いを行った。先週の併せ馬でいい動きを見せており仕上がりは順調。今週は4Fからの時計で、瞬発力の確認程度となり、軽快な脚捌きを見せている。いささか体は太く見せるが許容範囲。5カ月ぶりを感じさせない状態にある。

■9月24日に阪神競馬場で開催される神戸新聞杯（GII、芝2400m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

レイデオロは、美浦ウッドコースで古馬1000万下を目標にしての追い切りを行った。鞍上C.ルメール騎手に導かれ、敢えて体を併せに行かず、後方で我慢させる折り合い重視の内容。ゴール直前で軽くだけ促すと、溜めていた脚を一気に爆発させ、併入に持ち込んでいる。折り合い、反応、そして切れ味とすべてが高いレベルにあり秋初戦とすれば申し分のない状態だろう。

キセキは、M.デムーロ騎手を背に栗東CWで併せ馬。5Fからの時計となり、終いの反応だけを見る格好で6馬身先行していた2歳馬を抜群の切れ味から追い詰め、併入に持ち込んでいる。連勝の勢いをしっかりキープ、高いレベルでの好調維持と言っていい。

ダンビュライトは、栗東坂路でオープン馬アクションスターと最終スパーリングを行った。序盤から軽快なラップを刻み、仕掛けられたラストでもタレることなくしっかり脚を伸ばして4馬身先着。自己ベストを更新の、4F50秒9（一杯）という猛時計を叩き出している。先週も猛時計を出しており、態勢は万全だ。

サトノアーサーは、川田騎手を背に栗東CWで古馬1000万下を3馬身追走。ラストでしっかり追われると、豪快に弾けて相手をあっさり抜き去り、逆に3馬身の先着フィニッシュを果たしている。ここまで骨っぽい相手と質の高いスパーリングを再三こなしており、仕上がりは申し分ない。いきなり力を全開にできそうな雰囲気。

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