【地方競馬トピックス】本日、浦和でオーバルスプリント！　発走は16時35分

■9月20日、浦和競馬場で交流重賞・オーバルスプリント（JpnIII、ダ1400m）が開催される。本競走はJRA所属馬が4頭、迎え撃つ地方所属馬は8頭が出走予定だ。発走は16時35分。

リエノテソーロ（牝3、美浦・武井）は、昨年末の全日本2歳優駿覇者であり、本年のNHKマイルC2着馬。前者ではのちにジャパンダートダービーを制するヒガシウィルウィンを何ら問題にしない強さを見せつけ、後者ではのちクイーンSで古馬を完封することになるアエロリットに肉薄した。やれといってそうおいそれとやれるような芸当ではなく、地力の高さはここでも屈指と評して差し支えないだろう。一点、前回の不可解な敗戦（ユニコーンS1人気7着）でケチをつけてはいるが、GI激走の疲れ、あるいは牝馬特有のポカと考えれば、大目にみてもいいのでは。なお、中間稽古では、速い時計は出ずとも、数をこなしており、動きに重苦しさは感じられない。落ち着きもあるだけに、きっちり走れる態勢に持ってこれているようだ。課せられた斤量は前回から5キロ減、裸同然の50キロ。持ち前のスピードを存分に活かせるようなら、圧倒まであっていいはず。

前回のクラスターCをレコードで制し、意気揚々ここへ臨むのが地元のブルドッグボス（牡5、浦和・小久保智）。涼しくなってきた影響もあってか、この中間は動きにより鋭さが生まれ、脚取りひとつをとっても見るからに元気の良さが伝わってくる。浦和競馬場にて追い切った最終リハでは、同厩のタマモマズルカを楽々とパスしており、まず持って不安ない状態で出走できそう。また、器用に小脚を使う走法だけに、初の浦和、小回りコースにもしっかりと適応してくれるはずだ。中央在籍時にはダノンレジェンドやカフジテイクあたりと遜色なく渡り合えていたように、力は非凡も非凡。ここも勝ち負け争い必至だろう。

サイタスリーレッド（牡4、栗東・佐藤正）はブルドッグボス優勝のクラスターCで3着。押して出して行くも、2着馬に終始絡まれるような形で、結果後続の恰好の標的になってしまった。が、それで0秒3差なら決して悲観するようなものではなく、3カ月ぶりの実戦、初地方遠征、初重賞挑戦、初の逃げの手だったことを考えれば、むしろ評価して然るべきだろう。なお、ひと叩きの効果は大きそうで、中間はハツラツとした動きを連発。15日の坂路追いでは4F51秒7-1F12秒4（一杯）の好時計を叩き出した。デキに関しては何ら問題なさそうで、合わせて、オーバルスプリント4連覇がかかる戸崎騎手が鞍上ということなら、より期待が高まろうというもの。脚質自在、メンバーの出方に合わせてうまく流れに乗り、上位進出を図ってくることだろう。

当レース史上初の3連覇がかかるレーザーバレット（牡9、美浦・萩原）も注目。過去2年のパートナー戸崎騎手には嫌われた格好になったが、ヤネが大舞台に強い岩田騎手なら、さしたる不安でもないか。自身9歳秋を迎え、丸々1年勝ち星から遠ざかっているものの、その間、交流GI・南部杯マイルCSでコパノリッキーの5着、JBCスプリントでダノンレジェンドの4着、また東京スプリントで0秒2差3着などの好走歴があり、まだまだ大きな衰えはないよう。稽古では1週前の13日に美浦坂路でビッシリとやられ、4F52秒ジャスト、1F13秒5（一杯）を記録。終いは少し要したような感じだが、馬場が悪く時計の出難いなかでのものだけに心配は無用だろう。直前は手控えたものの、気配としては上々の域。まともであれば十分上位争いできるだけのものはある。

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