【重賞出走馬追い切り】[スプリンターズS]レッドファルクス、セイウンコウセイ[シリウスS]マスクゾロなど

■10月1日に中山競馬場で開催されるスプリンターズS（GI、芝1200m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

レッドファルクスは、先週長めからビッシリ追われており、これが実質の最終追い。今週は美浦ウッドコースで、終いの反応を確認するメニューを消化した。500万条件馬を目標にジワジワとギアを上げると、外から脚力の違いを誇示するかのように余力を残した手応えのままパスし、3馬身の先着を果たしている。いささかもったりしていた先週に比べ、一変の素軽さ。力をフルに出せそうな雰囲気だ。

セイウンコウセイは、美浦ウッドコースで単走の最終追いを行った。序盤からある程度出していったが、終いも鞍上の叱咤に応えてしっかり鋭伸。5F65秒6（一杯）と、単走だったことを考えれば上々の数字をマークしている。先週そして今週とハード追いを重ねたことによって、3カ月ぶりを感じさせない、いい状態に仕上がった。

ファインニードルは、今回新コンビを結成する内田騎手が跨り、栗東坂路で併せ馬。快勝したセントウルSから中2週とあって序盤は敢えてセーブ気味に進み、仕掛けられたラストでスパッと弾けて500万条件馬に追走先着を果たしている。時計は4F55秒1-1F12秒2（強め）。まとまった休みなく走っており大幅上積みこそ強調できないものの、依然高いレベルで好調と言える。

ビッグアーサーは、栗東坂路で追われ4F52秒3-1F13秒5（一杯）をマーク。序盤こそ上々の行きっぷりを見せたが、終いはやや粘り切れなかった。蹄に不安があってセントウルSを回避。回復は早かったようだが順調さを欠いた影響はやはりあるようで、万全とまでは言えない仕上がりか。

ダイアナヘイローは、栗東坂路で単走。4F51秒1-1F12秒3（強め）という好タイムを出した。他厩舎の馬が近くにおり、多少エキサイトしてオーバーワーク気味ではあったが、最後まで手応えにお釣りは残っていたあたり体調は絶好と言える。連戦連勝の勢いをしっかりキープ。

レッツゴードンキは、先週実戦ばりの猛時計をコース追いで叩き出し、これでほぼ万全に仕上がっている。今週は栗東坂路単走で終いの反応を確認する程度の内容となり、鞍上岩田騎手が促すと抜群の反応を見せ4F54秒4-1F11秒8（馬なり）をマーク。春の疲れがなかなか取れずに始動が遅れ、ここへはぶっつけとなったが、これだけ動ければ問題はない。いい状態で臨める。

ダンスディレクターは、オープン馬シホウを目標に栗東坂路で併せ馬。序盤は折り合いに専念し、終いで追い比べに持ち込むと力強く伸びて5馬身抜け出しての先着フィニッシュを果たしている。時計は4F54秒2-1F12秒4（一杯）。前走時も上々のデキだったが、そこからもう一段階上の状態に持ってこれたようだ。

メラグラーナは、大下騎手（レースは戸崎騎手）を背に栗東坂路で単走。馬なりのままスムーズにギアを上げ、4F53秒5-1F12秒3と鋭い伸び脚を見せた。セントウルSから中2週になるが、先週も終いにスパッと伸びる稽古を消化できており、体調はすこぶる良さそう。

ラインミーティアは、美浦ウッドコースで併せ馬。序盤はゆったり進み、終いだけ促されると4馬身先行していた相手を軽快に追い抜き、1馬身の先着を果たしている。前走時に仕上がっており、大幅上積みこそ強調できないがこの馬なりの好調をしっかり維持できているようだ。

■9月30日に阪神競馬場で開催されるシリウスS（GIII、ダ2000m）に出走を予定している各馬の最終追い切りが行われた。

マスクゾロは、酒井騎手を背に栗東坂路を単走。序盤から軽快に飛ばし、ラストも鞍上の仕掛けにしっかり応じて4F52秒6-1F12秒2（一杯）という、自己ベストタイムを叩き出している。脚元不安で長期休養を余儀なくされ、これが復帰2戦目だが、ここまで負荷を掛けることができているあたり不安は完全に払拭できているよう。前走の反動なく、大きく上昇しているようだ。

ミツバは、松山騎手を背に栗東CWを単走の最終追い切りを行った。景気のいい行きっぷりからはモチベーションの高さが窺い知れ、しっかり追われたラストで1F12秒4（一杯）と脚を伸ばしている。もう1本欲しかった印象もあるが、先週今週と好タイムで駆けており、ほぼ態勢整ったと見ていい。

モルトベーネは、先週M.デムーロ騎手が跨り栗東坂路で4F51秒台を叩き出したのが実質の最終追い。今週は同じくデムーロ騎手騎乗の坂路追いで、終いの伸びだけ確認する内容に。序盤ややモタモタしていたが慌てず馬任せに進み、軽く促されたラストではスムーズにギアを上げた。5カ月半ぶりを考えれば上々の動き。自身の力は出せそうだ。

トップディーヴォは、先週に続き栗東に駆けつけた横山典騎手が騎乗。先週猛時計を出しているため、CWで単走、終いだけ重点の追い切りを消化した。ラストに気合いを入れられると鋭い伸びを披露。8月に2戦使われており、上積みは強調できないものの、この馬なりの好調は維持できているだろう。

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