【先週のお別れ】リーチザクラウンの妹などが登録抹消に

[9月21日抹消]
ノーブルクラウン（牝3、美浦・木村）
通算成績
5戦0勝

父が2004年のJRA賞年度代表馬であるゼンノロブロイ、母はシアトルスルー直仔のクラウンピース。上のきょうだいにはOPを2勝し、小倉記念で3着に入ったクラウンプリンセス、マイラーズC＆きさらぎ賞を制し、ダービーで2着に入ったリーチザクラウンがいる良血馬だ。「ノーブル」といってもそれを冠名にしている吉木伸彦さんの持ち馬ではなく、所有者はシルクレーシング。一口2万4000円、総額1200万円で募集され、のち美浦の木村哲也厩舎に所属した。

競走成績は5戦して0勝。2016年秋のデビューより2戦、芝で結果が出ず、翌年ダート路線へと舵を切ったが、そこで直ちに2、3着としたように、少なくとも未勝利脱出レベルの実力は有していたと思われる。ただその後に、左前肢骨折と鼻出血のWパンチで戦線離脱。復帰に向けた調教中にも再度の鼻出血を発症し、態勢整わぬまま迎えたリミットギリギリの3歳未勝利戦では痛恨の出遅れ＆前止まらずで7着敗退となってしまった。実力を出し切れないままの登録抹消で、何とも不運というほかないが、幸いにも先日楽天競馬が行っているサラブレッドオークションにて380万円の値がつき取引された模様。度重なる鼻出血の影響を考えると今後競走馬としての行く先は厳しそうだが、この馬にはリーチザクラウンの妹、祖母がフリゼットS、ガゼルH勝ちのクラシッククラウンという魅力的なバックボーンがある。その強みを活かし何とか母として大成して欲しいものだ。

[9月23日抹消]
アースライズ（牝5、栗東・矢作）
通算成績
16戦3勝

芝2600mのGIIパークヒルSなど英国で5勝をあげ、英オークスで2着（勝ち馬は3つのオークスを勝ったアレクサンドローヴァ）に入るなどの活躍を見せたライジングクロスの3番仔（父マンハッタンカフェ）。生まれは北海道安平町にあるノーザンファームだ。

2014年7月の中京でデビュー（4着）し、本年7月の中京（マレーシアC4着）で終えた競走生活。やや勝ち味に遅い部分があったゆえか、全16戦でいちども1番人気に支持されることはなかったが、フラワーCで12番人気2着（勝ち馬アルビアーノ）、オークス13番人気4着・秋華賞16番人気5着（ともに勝ち馬ミッキークイーン）など、低評価に反発する走りを幾度となく見せ、同世代の最前線で存在感を示した。また、古馬になってからも2度の降級戦を一発クリアしたほか、愛知杯で強豪バウンスシャッセに0秒2差3着、マーメイドSでマキシマムドパリから0秒1差3着するなど、地力の高さは確固たるものがあったといえる。結果ノンタイトルで終わったが、歯車ひとつ噛みあっていれば、大きなタイトルに手が届いていても決して不思議ではなかったかもしれない。

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9月18日?9月24日までの登録抹消は他210頭。

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