おしらせ
【今週の重賞】[デイリー杯2歳S]ダノンザキッドの弟・ダノンタッチダウンに注目集まる
■11月12日、阪神競馬場で第57回・デイリー杯2歳S(GII、芝1600m)が行なわれる。
2歳重賞としては歴史のある一戦で、暮れの2歳GIの前哨戦という位置づけ。古くはニシノフラワーやビワハヤヒデといったクラシックホースを輩出したことはあるものの、どちらかというとGIでは入着止まりの“善戦マン”が好走する印象が強い。もっとも、4年前の勝ち馬・アドマイヤマーズはその後、国内外でGIを3勝する活躍を遂げたし、昨年の覇者・セリフォスは朝日杯FSで2着し、今年のマイルCSでも有力視されるなど、近年は素質の高い馬を送り出している。前2年同様に、今年も例年の京都ではなく阪神芝1600mで施行される。
素材を高く評価されているのがダノンタッチダウン(牡2、栗東・安田隆)。ホープフルS優勝のダノンザキッドや、阪急杯2着など重賞で好走経験が複数あるミッキーブリランテを兄に持つ、父ロードカナロアの良血馬。管理するのもトップトレーナーの安田隆師だ。デビュー戦はスローペースをマクり気味に差し切る強い勝ち方。タイムは平凡で相手関係もイマイチだったものの、その分反動は少ないはずで、使われての上積みに期待できそうだ。
クルゼイロドスル(牡2、栗東・高橋忠)も注目の一頭である。初戦はリバティアイランドが史上最速タイの上がり31秒4を記録した新馬戦で、本馬は先行策から2着を確保。続く未勝利は出遅れながらも、上がり最速で勝ち上がった。東京芝1600mで1分33秒5は上々のタイム。後続にも大きな差をつけており、強い走りだったのは間違いない。ただしM.デムーロ騎手のテン乗りだったせいもあろうが、発馬が悪くなった点は気がかり。短距離で活躍した新種牡馬ファインニードルの産駒で、マイル重賞で距離が持つかどうかには関心が集まる。
同じく新種牡馬の産駒ではショーモンとオールパルフェも面白そうな存在だ。ショーモン(牡2、栗東・橋口)は父がドバイゴールデンシャヒーンを連覇するなどしたマインドユアビスケッツ。デビュー戦ハナ差2着のあと、2戦目は4馬身差の楽勝。いとこにNZT2着やフラワーC3着のシーズンズギフトがおり、同馬も早い時期から重賞で好走する可能性がある。オールパルフェ(牡2、美浦・和田勇)はリアルスティール産駒。初戦は評判馬ノッキングポイントの2着で、続く未勝利は2馬身差で勝利。2戦ともハナを切っての好走で、マイペースに持ち込めば勝ち負けも考えられる。
実績最上位はシルヴァーデューク(牡2、栗東・西村)。デビュー戦はアルテミスS覇者・ラヴェルの3着。未勝利を2馬身半差で快勝すると、サウジアラビアRCでは3着に健闘した。重賞で馬券圏内に入れたメンバー唯一の存在ではあるものの、3着2戦はいずれも完敗の格好。いわゆるワンパンチ不足な感はあるものの、レース巧者なことは確か。ここも2、3着好走はあるかもしれない。
あとはノーザンファーム生産の期待馬で紫菊賞4着のショウナンアレクサ(牡2、栗東・清水久)と、サトノダイヤモンド産駒のフォーサイドナイン(牡2、栗東・奥村豊)か。傑出馬不在でどの馬にもチャンスがありそうな組み合わせ。また新種牡馬の仔が多く、産駒初の重賞制覇が見られるかもしれない。
(Text:Hattori)
▽【関連リンク】
■「エリザベス女王杯」「マイルCS」ジャパンC」も楽しめる!【競馬サロン30日間無料&カレンダー贈呈】秋GIヒートアップキャンペーン
■【先週の結果】“魔術師”齋藤翔人氏 「みやこS」「AR共和国杯」波乱の日曜重賞W万馬券!
■【Weekly POG2022⇒2023】先週の結果を公開中!
■【重要】登録ができない、メールが届かない会員様へ