南関東3冠馬ロジータ死亡

1989年の南関東3冠（羽田盃・東京ダービー・東京王冠賞）馬であるロジータにつき、昨年12月に死亡していたことが神奈川県川崎競馬組合の発表で明らかとなった。30歳、老衰のため。

同馬は1988年10月に川崎競馬でデビュー。翌1989年には、当時では唯一無二となる牝馬による南関東3冠タイトルを掴み取ったほか、中央初挑戦となったオールカマー（当時はまだGIII）で、あのオグリキャップの5着と奮戦。また、ラストランとなった1990年2月の川崎記念においては圧倒的支持に応え8馬身差の圧勝を演じるなど、「女傑」の名に相応しい競走成績を収めた。

母となってからは、弥生賞2着のオースミサンデーや、重賞2勝のイブキガバメント、帝王賞＆川崎記念を勝ったカネツフルーヴ、孫にあたるレギュラーメンバーはJBCクラシックを制するなど、多くの活躍馬を輩出し、2007年誕生のオースミイレブンを最後に繁殖を引退した。晩年は娘や孫たちに囲まれて、生まれ故郷の高瀬牧場で余生を過ごしていたが、昨年あたりから立ち上がるのが困難になり、12月に馬房内で亡くなったとのこと。

これにより、川崎競馬はロジータに感謝と哀悼の意を込め、本日11月7日（火）～11月10日（金）までのあいだに川崎競馬場第1入場門【光の馬ロジータ号前】にて献花台を設置する（時間は開門から20時50分まで）ことをあわせて発表している。また、今年で28回目を数えるロジータ記念が明日11月8日20時15分に同場にて発走となる。

▽【ロジータ】
父ミルジョージ
母メロウマダング
母父マダング
通算15戦10勝（うち地方13戦10勝、中央2戦0勝）

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